高石勝男

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高石 勝男
国籍 日本の旗 日本
泳法 自由形
生年月日 1906年10月14日
生誕地 大阪府
没年月日 (1966-04-13) 1966年4月13日(59歳没)
獲得メダル
競泳男子
日本の旗 日本
オリンピック
1928 800mフリーリレー
1928 100m自由形
極東選手権
1923 440ヤード自由形
1923 1マイル自由形
1923 200ヤードフリーリレー
1923 800mフリーリレー
1925 50m自由形
1925 100m自由形
1925 400m自由形
1925 200mフリーリレー
1930 100m自由形
1930 200mフリーリレー
1930 50m自由形
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高石 勝男(たかいし かつお、1906年明治39年)10月14日 - 1966年昭和41年)4月13日)は、日本競泳選手。元日本水泳連盟会長。1928年アムステルダムオリンピックにおいて800mリレーで銀・100m自由形で銅の2つのメダルを獲得した。50m・100m・200m・400m・800m・1500m自由形元日本記録保持者。

人物[編集]

大阪府出身。西成郡川北小学校尼崎市立第一小学校、旧制大阪府立茨木中学(現・大阪府立茨木高等学校)、早稲田高等学院を経て、早稲田大学商学部卒業。妻は元200m・400m自由形日本記録保持者永井峰子

1928年アムステルダムオリンピック男子800m自由形リレー銀メダリスト、同オリンピック100m自由形銅メダリスト。

1924年パリオリンピックでも100m自由形、1500m自由形に出場。

1932年ロサンゼルスオリンピック代表競泳主将に選ばれたが出場メンバーを決定する記録会で敗れ、出場は果たせなかった。

日本水泳連盟会長などを歴任し、1961年(昭和36年)11月1日紫綬褒章を受章[1]

1964年第18回夏季オリンピック東京大会では水泳日本代表総監督を務めた。

母校早稲田大学の戸山キャンパスには、高石勝男を記念して建設された『高石記念プール』がある。

実業家としては近畿産業社長も務めている。

また1949年兵庫県芦屋市に「国民皆泳」「水難事故防止」「低年齢層からの水泳選手強化」を目標に、芦屋市・芦屋市教育委員会などの協力を得て芦屋水練学校を創立した。

1966年(昭和41年)4月13日、逝去。59歳没。

同日、勲三等瑞宝章[2]正五位[3]を追賜された[4]

主な実績[編集]

  • 1923年第6回極東選手権競技大会[5] 400ヤード自由形優勝 1マイル自由形優勝 200ヤードリレー優勝
  • 1923年第8回全国競泳大会[5] 100m自由形優勝
  • 1924年パリオリンピック[6] 100m自由形5位 1500m自由形5位 800mリレー4位
  • 1924年第3回全国学生水上競技大会 100m自由形優勝[7] 800m自由形優勝[8] 400mリレー優勝[9]
  • 1925年第7回極東選手権競技大会 50m自由形優勝 100m自由形優勝 400m自由形優勝 200mリレー優勝
  • 1925年第4回全国学生水上競技大会[9] 100m自由形優勝[7] 200自由形優勝 400mリレー優勝
  • 1925年第1回日本選手権[10] 50m自由形優勝 400m自由形優勝 200mリレー優勝 800mリレー優勝
  • 1926年第5回全国学生水上競技大会[9] 200m自由形優勝 400m自由形優勝 200mリレー優勝 800mリレー優勝
  • 1926年第2回日本選手権[10] 200m自由形優勝 200mリレー優勝 800mリレー優勝
  • 1927年第6回全国学生水上競技大会[9] 100m自由形優勝[7] 200m自由形優勝 200mリレー優勝 800mリレー優勝
  • 1927年第3回日本選手権[10] 200m自由形優勝 800m自由形優勝 800mリレー優勝
  • 1928年アムステルダムオリンピック[11] 100m自由形3位 400m自由形準決勝敗退 1500m自由形準決勝棄権 800mリレー2位
  • 1928年第7回全国学生水上競技大会[9] 100m自由形優勝 200m自由形優勝 200mリレー優勝 800mリレー優勝
  • 1929年第8回全国学生水上競技大会[9] 100m自由形優勝 200m自由形優勝 800mリレー優勝
  • 1930年第6回日本選手権[10] 100m自由形優勝

書籍[編集]

演じた俳優[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「官報」第10463号 昭和36年11月2日木曜日「官庁報告」「褒賞」「紫綬褒賞」
  2. ^ 「官報」第11803号 昭和41年4月18日月曜日「叙位・叙勲」「勲三等に叙し瑞宝章を授ける」(以上四月十三日)
  3. ^ 「官報」第11803号 昭和41年4月18日月曜日「叙位・叙勲」「正五位に叙する」
  4. ^ 「官報」第11803号 昭和41年4月18日月曜日「叙位・叙勲」「特旨を以て位記を追賜せられる」(各通)(以上四月十五日)
  5. ^ a b “水泳 第16号”. 日本水泳連盟. (1933年2月27日). http://www.swim.or.jp/magazine/download/16.pdf 2019年7月21日閲覧。 
  6. ^ “水泳 第19号”. 日本水泳連盟. (1933年8月1日). http://www.swim.or.jp/magazine/download/19.pdf 2019年7月21日閲覧。 
  7. ^ a b c 日本学生選手権 歴代選手権獲得者 男子 100m 自由形
  8. ^ 日本学生選手権 歴代選手権獲得者 男子 800m 自由形
  9. ^ a b c d e f 日本学生選手権水泳競技大会競泳競技
  10. ^ a b c d 日本選手権水泳競技大会競泳競技
  11. ^ オリンピック

関連項目[編集]

  • 杉本伝 - 茨木中学で高石を指導した。

外部リンク[編集]