韓国鉄道公社319000系電車

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韓国鉄道公社319000系電車
319000系(319x03F)
基本情報
製造所 現代ロテム
主要諸元
編成 4両(MT比:2M2T)、6両(MT比:3M3T)
軌間 1,435 mm
電気方式 交流25,000V (60Hz)
最高運転速度 110 km/h
起動加速度 3.0 km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
編成定員 616(座席204)人
車両定員 先頭車:148(座席48)人
中間車:160(座席54)人
自重 33.0 t (Tc)
38.0 t (M1)
42.0 t (M2)
編成重量 146.0 t
全長 先頭車:20,250mm
中間車:20,000 mm
全幅 3,200 mm
全高 4,500 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機
230kW/基
編成出力 1,840kW
制御装置 VVVFインバータ制御
IGBT素子
制動装置 回生ブレーキ併用
電気指令式空気ブレーキ
保安装置 ATS
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車内

319000系電車(319000けいでんしゃ)は韓国鉄道公社が保有する交流用通勤形電車光明シャトルの4両編成化のため、5000系および6000系の中間車を改造して導入された。本系列より、車両形式の付番方法変更が変更され、6桁車番となった。

概要[編集]

10両編成で運行されていた光明シャトルを4両編成に短縮するため、2008年に登場した。 8両編成での運行を想定し、車両先頭部に電気連結器が搭載されたが、ホームドアと車両の位置に相違が発生することから実施は見送られている。

バリエーション[編集]

1次車
  • 319x01 - 319x05編成が該当。

種車は5000系後期車(5x79編成、5x80編成、5x86 - 5x92編成)と6000系の8両編成化に伴い抜き取られた中間車である。 導入にあたって、付随車の先頭車化改造や電動車のパンタグラフ追加取付が行われ、4両編成に組み替えられた。

2次車
  • 319x06編成および319x07編成が該当。

種車は永登浦駅構内衝突事故で2両が廃車された5x19編成である。 前面は新トングリ (GM大宇・マティスに似ている事からマティズとも呼ばれる、また蛇の釣り目のような見た目をしていることからペムヌニという愛称もつけられている)、側面は在来型(前面が平たい顔をしているため、ナプチャギ・ペタ子という愛称がついている)と、特異的な編成となっている。現地の鉄道ファンからは、ペムヌニとナプチャギそれぞれの愛称を足した「ペムチャギ」と呼称されている。車内の案内表示装置にはそれまでのLED表示装置からLCD表示装置に換装されている。 2024年4月下旬に319x06編成が廃車搬出された。

3次車
  • 319x08編成 - 319x10編成が該当。

京元線逍遥山駅 - 漣川駅の電鉄化に備え、2019年に落成した。 2021年現在は水仁・盆唐線で暫定的に運行されている。

形式[編集]

319000形 (Tc)
光明向きの制御車。運転台を備える。
319100形 (M)
中間電動車で、319200形とユニットを組む。パンタグラフなどを搭載する。
319200形 (M)
中間電動車で、319100形とユニットを組む。パンタグラフなどを搭載する。
319900形 (Tc)
永登浦向きの制御車。運転台を備える。

歴史[編集]

  • 2008年12月1日 - 5000系後期車および6000系を改造した319x01 - 319x05編成の営業運転を開始。
  • 2009年1月 - 5000系5x19編成を改造した319x0編成F・319x07編成の試運転が開始される。
  • 2019年 - 319x08 - 319x10編成が落成した。

編成表[編集]

319x01F〜319x04F、319x06F〜319x07Fは九老車両事業所に所属、319x05Fは文山車両事業所に所属、319x08F〜319x10Fは里門車両事業所に所属する。

 
← 光明
永登浦 →
 
形式 319000形
(Tc)
319100形
(M)
319200形
(M)
319900形
(Tc)
種車
搭載機器
車両質量 33.0t 33.0t
車両番号 319001

319005
319101

319105
319201

319205
319901

319905
5000系後期車
6000系
319006
319007
319106
319107
319206
319207
319906
319907
5000系
5x19編成

関連項目[編集]