雁 (小説)

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』(がん)は、森鴎外の小説である。文芸雑誌『スバル』にて、1911年から1913年にかけて連載された。

あらすじ[編集]

1880年(明治13年)高利貸し末造の妾・お玉が、医学を学ぶ大学生の岡田に慕情を抱き、末造の来ない日に、一人で家にいるようにして、散歩に来る岡田を待つ。ところが、いつもは一人で散歩する岡田が、その日の下宿の夕食が、たまたま語り手の「僕」の嫌いなサバの味噌煮だったので、「僕」は岡田とともに散歩に出た。途中不忍池で、たまたま投げた石が雁に当たって死んでしまう。お玉の家の前を通ったが、岡田が一人ではなかったので、お玉は結局その想いを伝える事が出来ないまま岡田は洋行する。

不運にも命を落とす雁になぞらえ、女性のはかない心理描写を描いた作品である。ただしそれを、岡田の友人が語り手となって書いており、かれらがその当時は知りえないような、お玉と末造とのなれそめ、末造と妻との諍いなども描かれている。これは、語り手がその後お玉と知る機会を得て、状況を合わせ鏡のように知ったのだと、語り手の「僕」は作中で弁解している。

映像作品[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

※第31回ギャラクシー賞奨励賞受賞

外部リンク[編集]