辺土名テレビ中継局

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辺土名テレビ中継局(へんとなてれびちゅうけいきょく)は沖縄県国頭郡国頭村字辺土名に置かれているテレビ中継局

辺土名テレビ中継局の位置(沖縄本島内)
辺土名テレビ中継局
辺土名テレビ中継局
辺土名テレビ中継局所在地

概要[編集]

テレビ放送の受信がよくなく、人口が比較的多い国頭村中心部をカバーするために1983年に国頭村字辺土名幸地原の国道58号辺土名トンネル上に設置された(設置当時トンネルを含む辺土名バイパスは建設中で1987年に開通した)。琉球朝日放送(QAB)は開局から約1年半後の1997年に設置され、同局では初のミニサテライト局(出力0.1W=100mW)設置となった。

今帰仁村の乙羽岳にある今帰仁中継局経由しての中継局で、村の中心部である辺土名を放送エリアとしている。国頭村内では辺土名以南では今帰仁中継局から直接受信、辺土名以北の西部(国道58号・東シナ海側)および東部(沖縄県道70号国頭東線太平洋側)では同中継局もしくは石川・那覇本局さらには鹿児島の与論知名中継局日本テレビ系である鹿児島読売テレビが受信対象かどうかは不明)から共同受信施設経由で受信している。また当中継局では沖縄本島のテレビ中継局としてはもっとも北にある(ラジオも含めると国頭ラジオ中継局がもっとも北にあたる)。

国頭村内には国頭ラジオ中継局というのがあるが、同中継局は村東部の安田に設置されているため、地形上(村の中央部に与那覇岳など山原の高い山々があるため)村西部では受信は困難。ラジオは名護市名護ラジオ中継局AMラジオ、NHKはラジオ第1のみ、民放はFMによる中継局)や今帰仁中継局(FMラジオ)を受信しているほか、NHKラジオ第2は与論中継局(FM波による中継局)での受信が可能な地域もある(コールサイン読み上げ以外は全国同一内容であるため)。

送信設備[編集]

地上デジタル放送[編集]

ID 放送局名 物理
チャンネル
空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面 開局日
1 NHK
沖縄総合
45 10mW 28mW 沖縄県 519世帯 水平偏波 2010年
8月20日
2 NHK
沖縄教育
44 全国
3 RBC
琉球放送
46 沖縄県
5 QAB
琉球朝日放送
50
8 OTV
沖縄テレビ放送
48

地上アナログ放送[編集]

チャンネル 放送局名 空中線
電力
ERP 放送対象地域 放送区域
内世帯数
偏波面 開局日
53 QAB
琉球朝日放送
映像100mW
/音声25mW
映像350mW
/音声87mW
沖縄県 約300世帯 水平偏波 1997年
3月17日[2]
55 OTV
沖縄テレビ放送
1981年
12月24日[3]
57 RBC
琉球放送
1981年
12月25日[4][5]
59 NHK
沖縄総合
61 NHK
沖縄教育
全国

脚注[編集]

  1. ^ 地上デジタルテレビジョン放送局に免許 ~辺土名の中継局~(プレスリリース)”. www.soumu.go.jp. 総務省沖縄総合通信事務所 (2018年8月18日). 2019年3月13日閲覧。
  2. ^ 琉球朝日放送10年史編纂委員会『琉球朝日放送10年史』琉球朝日放送、2008年、32頁。 
  3. ^ 沖縄テレビ放送総合企画室『沖縄テレビ30年史』沖縄テレビ放送、1989年、161頁。 
  4. ^ 琉球放送株式会社50年史編纂委員会『琉球放送50年史』琉球放送、2005年、年表1981年頁。 
  5. ^ 日本放送協会放送文化調査研究所放送情報調査部『NHK年鑑'82』日本放送出版協会、1982年、399頁。 

関連項目[編集]