林冲
| この項目には、一部のコンピュータや閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています。 |
林 冲(りん ちゅう)は中国の小説で四大奇書の一つである『水滸伝』の登場人物。林教頭とも呼ばれる。
天雄星の生まれ変わりで、序列は梁山泊第六位の好漢。あだ名は豹子頭といい、豹のような顔という意味。『三国志』における張飛の容貌「豹頭環眼 燕頷虎鬚」と同一の描写がなされており、得物が蛇矛であることからも張飛をなぞらえているとされる(ただし京劇や近年の挿絵、連環画等では悲劇性を強調するため線の細い美男子として描かれる事が多い)。登場時34、5歳。真面目な性格だが、上司や親友に裏切られ姦計によって命を狙われた事が性格に影を落としたのか、罪人となってからは自分に酒を売らない百姓に怒って槍を振り回すなど粗暴な一面や降将呼延灼の内通を疑ったり、捕虜とした関勝を殺すよう進言するなど懐疑的な面も見受けられる。槍棒を得意とし武芸の腕は梁山泊の中でも屈指。義兄弟は魯智深。水滸伝序盤の連続する好漢説話の3番目に登場し、その悲劇的な境遇から人気が高い。中村敦夫が主演した日本のテレビドラマ『水滸伝』では彼を主役として物語が構成されている。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。免責事項もお読みください。
[編集] 生涯
首都開封で禁軍の教頭として妻と暮らしていたが、その妻を上司である高俅の養子、高衙内に横恋慕されてしまう。林冲の親しい友人であった陸謙らの協力を得て高衙内は夫人に迫るが、間一髪の所で林冲に見破られ未遂に終った。しかし、それを知った高俅により罠に嵌められ、滄州へ流罪となった。護送中に命を狙われるが魯智深により助けられる。流刑先では柴進の世話になり、まじめに刑に服していたが、開封から陸謙らに命を狙われ、彼らを返り討ちにして逃亡する。
匿ってもらった柴進の仲介でやむなく梁山泊へ身を寄せることにする。首領の王倫は林冲の実力を恐れ、入山を断ろうとする。しかし、宋万らのとりなしで、三日以内に旅人を殺し金目の物を奪うという条件でなんとか入山を認められる。 そして三日目に現れた青面獣楊志と打ち合うが決着はつかなかった。これを見た王倫は、楊志を引き込み林冲と競わせれば自分の地位は安泰のまま山塞の戦力が強化されると目論み、楊志に入山を勧める。しかし、楊志がこれを断ったため、仕方なく林冲のみの入山を認めた。
その後梁山泊へ晁蓋らが逃れてきた際に、王倫はやはり自分の地位保全のために入山を渋る。林冲は説得を試みるが失敗し、さらに僅かな手切れ金で晁蓋等を追い払おうとする彼の態度に激怒、これを斬殺し晁蓋を新たな首領とした。 なお、この時林冲は夫人を救出し山へ迎えようとするが、夫人は高衙内に縁組を迫られ続け、耐えきれずに自害してしまった後であった。これを知った林冲は涙を流して悲しんだ。
梁山泊軍では序盤は軍の主力として活躍、祝家荘との戦いでは女傑扈三娘に格の違いを見せつけこれを捕縛、続く高唐州戦では敵の先鋒于直を瞬殺した。しかし呼延灼との戦いでは流矢に当たって重傷を負いしばらく戦線を離れた。晁蓋死後から108星集結までの戦いには全て参加、活躍する。
百八星集結後は騎兵五虎将の一人として官軍との戦いでも活躍。朝廷の帰順には当然絶対反対を唱え、捕虜となった高俅を殺害する好機を狙い続けていたが、結局梁山泊は朝廷に帰順してしまった。しかしその後も以前と同じように働き続け、多くの敵将を倒したが、方臘討伐後凱旋途中に駐屯した六和寺で中風にかかり倒れ、武松と共に六和寺にとどまり療養したが半年後死亡した。
[編集] 補足
詳細は「水滸伝の成立史」を参照
林冲は「水滸伝」物語成立の中で、比較的遅く登場した人物である。宋末元初の周密が記した『癸辛雑記』に引く龔聖与の「宋江三十六人賛」(北宋末の盗賊団「宋江三十六人」に対する賛辞)では名前がまだ見えない。時代が下り、水滸伝の原型となった説話集『大宋宣和遺事』で13位に名前が載っている。現行『水滸伝』での林冲が活躍する第8回から12回にかけての用字や人称代名詞の使用法は、その前後とかなり異なっており、林冲およびその説話が水滸伝成立の後期段階で挿入されたことが伺える。
[編集] 関連項目
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 三十六天罡星 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 七十二地煞星 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|