日本ルービックキューブ選手権大会

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日本ルービックキューブ選手権大会(にほんルービックキューブせんしゅけんたいかい、英語:Japan Championship)は、日本ルービックキューブ協会が毎年開催しているルービックキューブ及びこれに類する立体パズルの全面を揃える速さを競うスピードキュービング全国大会

参加規程[編集]

競技規則の変遷[編集]

歴史[編集]

ルビク・エルネーが考案したルービックキューブは、1977年にハンガリーで販売されて以降、1980年代初頭から世界各国で流行する。

日本では1980年(昭和55年)7月25日ツクダオリジナルから発売されて以降、1981年(昭和56年)にかけてルービックキューブが大ブームとなった[1]。1981年(昭和56年)1月31日に国内初の大会「第1回全日本キュービスト大会」が帝国ホテルで開催され、6歳から68歳までの幅広い年齢層の愛好家が約400人参加した。優勝は北島秀樹(当時16歳の高校生)で記録は単発46秒台、3回の合計は2分37秒だった[2][3]。優勝者には賞品として自動車が進呈された。

1982年ハンガリーブダペストで第1回世界ルービックキューブ選手権大会が開催された。しかし、その後は人気が急速に低下したため国内外共に大会が開かれる事は無かった。やがて2000年代になり、インターネットの普及と共に愛好家同士の繋がりや解法の研究が盛んになり、2003年に第2回世界ルービックキューブ選手権大会が開催されて以降は2年ごとに開催されている。日本でも2005年(平成17年)に再び日本大会が開催されて以降、毎年開催されている。

大会一覧と実施種目[編集]

凡例
222 - 777=2×2×2 - 7×7×7

ピラ=ピラミンクス

メガ=メガミンクス


S1(Square One)=スクエア1

Sk(Skewb)=スキューブ

RC(Rubik's Clock)=ルービッククロック


片手=3×3×3片手

3目 - 5目=3×3×3 - 5×5×5目隠し

複目=3×3×3複数目隠し


手数=3×3×3最少手数

=3×3×3足

RM(Rubik's Magic)=ルービックマジック

MM(Rubik's Magic Master)=ルービックマジックマスター

○:実施種目

+:追加種目

-:削除種目

*:再追加種目

開催年 開催期間 開催都市 種目数 333 222 444 555 666 777 ピラ メガ S1 Sk RC 片手 3目 4目 5目 複目 手数 RM MM 参加人数 備考・出典
1 1981年(昭和56年) 1月31日 東京都千代田区 1 約400 [2][3]
2 1981年(昭和56年) 1 [4][5]同年2回目の開催
3 2005年(平成17年) 9月3日 3 78 [6]2種目追加
4 2006年(平成18年) 11月12日 10 79 [7]7種目追加
5 2007年(平成19年) 7月28日 8 94 [8][9]1種目1部門追加、4種目削除
6 2008年(平成20年) 10月4日 東京都 9 89 [10]2種目追加、1部門削除
7 2009年(平成21年) 8月1日 千葉県松戸市 19 89 [11]10種目追加
8 2010年(平成22年) 3月27日 - 28日 大阪市東淀川区 19 94 [12]
9 2011年(平成23年) 7月30日 - 31日 兵庫県尼崎市 19 67 [13]
10 2012年(平成24年) 9月16日 - 17日 東京都北区 19 95 [14]
11 2013年(平成25年) 6月1日 - 2日 東京都荒川区 17 83 [15]2種目削除
12 2014年(平成26年) 日本でアジア大会を開催の為、開催せず
13 2015年(平成27年) 9月21日 - 22日 東京都 18 143 [16]1種目追加
14 2016年(平成28年) 10月9日 - 10日 東京都北区 18 184 [17]
15 2017年(平成29年) 12月16日 - 17日 東京都北区 17 191 [18]1種目削除
16 2018年(平成30年) 12月22日 - 23日 神奈川県横浜市 18 237 [19]1種目追加
17 2019年(令和元年) 11月2日 - 4日 埼玉県埼玉市 18 274 [20]
18 2020年(令和2年) 中止 [21]

記録[編集]

ルービックキューブの記録一覧も参照。

脚注[編集]

  1. ^ 日本の歴史 > 1980年代の出来事 > ルービックキューブ流行(1980年)
  2. ^ a b 世界記録も誕生した「ルービックキューブ発売30周年記念 メガハウスカップ」
  3. ^ a b ルービックキューブの歴史
  4. ^ 世界王者・秋元正行が語る、ルービックキューブの魅力
  5. ^ 元世界王者が語る「ルービックキューブ40周年」 コロナ禍で訪れた“第3次ブーム”
  6. ^ Japanese Championship 2005
  7. ^ Japanese Championship 2006
  8. ^ Japan Open 2007
  9. ^ 3×3×3複数目隠しは旧スコアと合わせて2部門
  10. ^ Japan Open 2008
  11. ^ Japan Open 2009
  12. ^ Japan Open 2010
  13. ^ Japan Open 2011
  14. ^ Japan Open 2012
  15. ^ Japan Open 2013
  16. ^ Japan Open 2015
  17. ^ Japan Open 2016
  18. ^ Japan Open 2017
  19. ^ Japan Championship 2018
  20. ^ Japan Championship 2019
  21. ^ 日本大会2020の開催中止と今後の大会開催予定について

関連項目[編集]

外部リンク[編集]