平成17年の大雪

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平成17年の大雪(へいせい17ねんのおおゆき)では、平成16年から平成17年にかけてのに発生した豪雪災害について述べる[注 1]。主な被害地域は北海道から北陸にかけてであり、全国で86名が死亡・758名が負傷した[3][4]

概要[編集]

平成16年12月から平成17年1月・2月にかけて、冬型の気圧配置等の影響で、北日本北陸の山沿いを中心に豪雪となった(山雪型)[5]。北日本の日本海側における降雪量は平年の114%であった[5]昭和61年豪雪以来19年ぶりの大雪となった地域もある[6]

この豪雪により、各地で死傷者や住家被害が出たほか、停電交通障害等も多発した。特に雪害が大きかったのは新潟県であり、新潟県中越地震から間もなくの大雪となったため[5][7]、その被災地を中心に被害が発生した(県内の被害は死者25名・家屋の全半壊51棟[8])。つまり新潟県は「中越地震と豪雪の複合災害」に見舞われたということである[9]

被害[編集]

  • 死者 88名
  • 負傷者 771名
  • 住家全壊 56棟
  • 住家半壊 7棟
  • 住家一部破損 139棟
  • 床上浸水 11棟
  • 床下浸水 21棟 [5]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 通称として平成17年豪雪と呼ばれることもあるが[1][2]、正式名称はない。

出典[編集]

  1. ^ 福井大学公開講座「平成17年豪雪が残した課題と対策」(2006.3.4)を開催します。”. 福井大学. 2023年2月22日閲覧。
  2. ^ 新潟県中越地震後の芋川流域の降雨・融雪に伴う土砂生産特性 (PDF)
  3. ^ 国土交通省による資料 (PDF) P.1
  4. ^ 都市雪害の今と昔 (PDF) - 地域社会デザイン研究所 (P.5)
  5. ^ a b c d 平成16年から平成17年にかけての雪害”. www.bousai.go.jp. 内閣府. 2023年2月22日閲覧。
  6. ^ 豪雪地帯対策について (PDF) - 国土交通省国土政策局 (P.3)
  7. ^ 地震-豪雪連続災害の経験 (PDF) - 長岡技術科学大学
  8. ^ 平成17年・18年豪雪 (PDF) - 国土交通省
  9. ^ 地震と豪雪の複合災害の被害想定および地域防災に関する研究”. KAKEN (CRID 1040000782444969728). 2023年2月20日閲覧。

外部リンク[編集]