富士急行6000系電車

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国鉄205系電車 > 富士急行6000系電車
富士急行線を走行する6000系電車(2012年4月1日 寿 - 三つ峠間)

富士急行6000系電車(ふじきゅうこう6000けいでんしゃ)は、富士急行(富士急)が同社線向けに2012年から導入を開始した通勤形電車[1]東日本旅客鉄道(JR東日本)で使用していた205系電車を譲り受け、JR東日本系列の東日本トランスポーテックで改造を行ったものである[2][3]

概要[編集]

JR東日本で使用していた205系電車を、3両編成化等の改造を施しており[2][3]、中間電動車である旧モハ205形に運転台を増設して制御電動車としたほか、パンタグラフをシングルアーム式のFPS33E形に換装し、2基に増設している。また、使用線区の気候条件に合わせて、乗降扉の開閉ボタンの設置と暖房設備の追加による室内の暖房強化がなされている[3]

富士急行線内で運行される、富士急が自社で導入する普通列車用車両では初の3両編成である[4]。2012年2月29日(2.29の語呂合わせから、富士急が「富士急の日」としている)に運用を開始した。主に普通列車(各駅停車)に使用される。なお、形式称号の6000系は、昭和60年(1985年)に種車となった205系電車が登場したことに由来する。種車は量産先行車(2段窓)と量産車(1段下降窓)の2種類があり、前者の車両番号は6000番台、後者の車両番号は6500番台となる。

2011年度中(2012年3月まで)に2編成、2012年度に2編成の計4編成が導入され、1000形の一部を順次置き換えた。

車体[編集]

車内

内外装は九州旅客鉄道両備グループ各社の車両を手掛け、富士急向けでは「富士登山電車」や下吉田駅富士山駅のデザインを手掛けた工業デザイナー水戸岡鋭治によるデザインとなっている。

外観
前面は、種車ではラインカラーであった帯板部分を、上部手すり部分は黄色の細帯、下部は富士山をイメージしたライトブルーの帯となり、中央に富士山をモチーフにしたマークと"CT"の文字が入ったロゴマークが配される。また窓下に"FUJIKYU COMMUTER TRAIN"の文字が入る。
側面のラインカラー部分はライトブルーの帯となり、客用扉間の窓下部分に"FUJIKYU COMMUTER TRAIN"の文字が配される。また客用も種車のステンレス無地からライトブルーとなり、扉の窓下と各扉両側の戸袋部分に前記のロゴマークが配される。
内装
水戸岡デザインの他車にも見られる、つり革や床材に木材を多用したものとなっている。


機器[編集]

屋上はパンタグラフが種車の菱形からシングルアーム型に変更され、クモハ6000・6500前位に新しく1基増設され、合計2基となる。
スノープラウ、耐雪ブレーキ新設と床下機器の耐寒耐雪装備を追設したが、基本的には種車の走行機器を踏襲する。

車両一覧[編集]

形式
窓の開閉形式 営業運転開始日 その他
クモハ6000・6500形
(Mc)
モハ6100・6600形
(M')
クハ6050・6550形
(Tc)
機器 PT・Cont MG・CP CP  
編成 ケヨ22編成) クモハ6501
(モハ205-33)
モハ6601
(モハ204-33)
クハ6551
(クハ204-11)
1段下降式 2012年2月29日
(ケヨ25編成) クモハ6001
(モハ205-6)
モハ6101
(モハ204-6)
クハ6051
(クハ204-2)
上段下降下段固定式 2012年3月18日
  • ()内はJR時代の車両番号もしくは編成番号

脚注[編集]

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  1. ^ 富士急行6000系,2月29日に営業運転を開始 - 『鉄道ファン交友社 railf.jp鉄道ニュース 2012年2月17日
  2. ^ a b 富士急行6000系が営業運転を開始 - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2012年3月2日
  3. ^ a b c 富士急行6000系デビュー! 元205系が水戸岡鋭治デザインに、耐寒耐雪装備も - マイナビニュース 2012年3月1日
  4. ^ 優等列車用車両としては2000形「フジサン特急」が、自社導入車両以外ではJR東日本から乗り入れる115系がある。

関連項目[編集]


外部リンク[編集]