内核

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地球の構造
地球内部における地震波の伝播速度の違い(IASP91モデル)。地下2,900km及び5,100km付近で伝播速度が急激に変化している。

内核(ないかく、inner core)とは、地球(コア)のうち、中心に近いものを言う。地球の中心部を占め、地下およそ5,100kmから6,400kmに位置し、固体であると考えられている。

概要[編集]

内核は、地球の中心にある半径約3,500kmの核のうち、中心の半径約1,200kmの部分である[1]。地球の最深部であるため、構造は良くわかっていないが、ニッケルなどからなる固体であり、不均質で球対称ではないと推測されている。内核の温度は5,000℃から6,000℃と推定されるが[1]、この様な高温にもかかわらず内核が固体であるのは、圧力が360GPa以上と極めて高いため、鉄が固体として存在していると見られている[1]。内核は、外核の冷却によって鉄が固化して落下してできたものと考えられており、現在も内核は成長中である、と考えられている[2]

地球内部の構造は、掘削して調べることは不可能なため、地球内部における地震波の伝播速度を調べることによって推定されている。地震波の伝播速度は、地下2,900km及び5,100km付近で急激に変化しており、内部構造の違いを表していると推測される。このことは、1936年デンマーク地震学者インゲ・レーマンが発見したため、内核と外核の境界面はレーマン不連続面と呼ばれている。なお、地震波にはP波S波があるが、このうちS波は液体内を伝わらないので、地下2,900kmから5,100km(外核)は液体で、地下5,100km以上(内核)は固体であると考えられている。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]