相模トラフ
相模トラフ(さがみトラフ)とは、日本海溝から相模湾に至るトラフ。
[編集] 特徴
フィリピン海プレートの北東端に当たるトラフであり、日本海溝から伊豆・小笠原海溝と分岐して伊豆大島・房総半島の間を通り相模湾まで伸びている。相模トラフの西側は丹沢山地から富士山付近を弧状に通過して駿河湾に伸び、駿河トラフ(南海トラフの北端部)に繋がっている。
相模トラフ付近には、フィリピン海プレートが北西に、北アメリカプレート(オホーツクプレート)が南東へと動いている横ズレ断層がある。これは小田原市東部の国府津付近からは、活断層であることが知られている国府津-松田-神縄断層帯に繋がっている。
太平洋プレートは、日本海溝で北アメリカプレートの下に沈み込んだ先で、フィリピン海プレートの下にさらに沈み込んでいる。そのフィリピン海プレートは相模トラフで北アメリカプレートの下に沈み込み、丹沢山地付近と房総半島東方沖の地下で盛り上がり、東京湾から房総半島にかけての地下で地下深くに反り曲がる複雑な構造となっている。この付近には、東京湾北岸から関東平野東縁にかけて太平洋プレートの断片(関東フラグメント)があり、フィリピン海プレートと太平洋プレートに挟まれているとの研究もある[1][2]。
さらに相模トラフのすぐ西側にはユーラシアプレートがあり、駿河トラフ・南海トラフでフィリピン海プレートがその下へ潜り込んでいる。つまり、相模トラフの周辺では定説となったプレートだけでも、フィリピン海・北アメリカ・太平洋・ユーラシアの4枚のプレートが関わった地殻変動が起きている。3枚のプレートが関わっている所は地球上に何ヶ所もあるが、4枚のプレートとなると世界でも2箇所しかない。もう1箇所はパナマ地峡付近である。もし前述のプレートの断片がこの地域にある固有のプレートだと認識されたならば、この地域では5つのプレートが関わっていることになる可能性もある。
相模トラフ周辺は地震多発地帯として有名であり、1703年(元禄16年)に起きた元禄大地震、1855年(安政2年)に起こった安政の大地震、1923年(大正12年)の関東地震の震源地でもある。群発地震が起きることもある。
このため、神奈川県・静岡県・山梨県・東京都・千葉県・埼玉県・茨城県南西部の各地域では、中央政府と地方自治体で地震対策が練られ、それぞれの主催で防災訓練が実施されている。
[編集] 脚注
- ^ 関東直下の新しいプレート構造の提案 産業技術総合研究所 活断層研究センター 遠田晋次
- ^ 首都圏直下に潜むプレートの断片と地震発生 産業技術総合研究所 活断層研究センター 遠田晋次
[編集] 関連項目
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