光トポグラフィー
光トポグラフィ(ひかりトポグラフィ)は近赤外光を用いた脳計測分野における日立製作所の登録商標である[1]。しかし、名称が極めて一般的となったため、2005年に日立製作所は商標登録の権利は保持したままで、その利用は一般公開としている[1]。また、健康保険の項目としてもこの名称が収載されている[1]。
近赤外光脳計測装置とは、近赤外光を用いて頭皮上から非侵襲的に脳機能マッピングする、「光機能画像法」の原理を応用した装置のことである。(詳細は「NIRS脳計測装置」の項を参照のこと) そして、世界初の多チャンネルの光脳機能マッピング装置として、日立メディコが1990年代後半から販売を開始した装置が「光トポグラフィ装置」である。
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[編集] 近赤外光脳機能計測装置の製品
現在、国内で主に販売されている多チャンネル近赤外光脳機能計測装置の主なものには、「光トポグラフィ装置」(日立メディコ)と「NIRStation」(島津製作所)がある。両社の装置は、近赤外光受発光の方式、プローブの形状・組み合わせ及び装着方法をはじめとして相違点があり、研究者の使い方などに応じて選択されることが多い。
[編集] 利用分野
2002年には脳神経外科領域において、言語機能の診断(言語優位野の判定)や、てんかん焦点の同定の検査の対する保険点数が認められた。今後、通常の屋内環境下で行える簡便な脳機能計測手法として、脳の研究及び脳機能に関わる臨床分野で広く利用される可能性がある。
2009年にうつ症状の鑑別診断補助として、厚労省に先進医療として承認された。
[編集] うつ病への利用
うつ病の鑑別診断補助として2009年より、厚生労働省に先進医療として承認されている。2012年現在、日本国内では13ヵ所で導入されている。光トポグラフィにより血流の変化を測定することで、うつ病、統合失調症、双極性障害の鑑別診断を行うことができる[2]。
[編集] 診療の仕方
診療では、患者は光トポグラフィをつけた状態で「あで始まる言葉は?」のようないくつかの質問に対し思いつく言葉を述べる[2]。健康な人は言葉を発する際に血流量が速やかに上昇する[2]。一方でうつ病患者は血液量上昇がほとんど見られず、統合失調症患者では血液量の不規則な上昇下降が見られ、双極性障害患者ではゆっくりとした上昇がみられる[2]。これを測定することにより鑑別診断を行う[2]。うつ病と診断された人の中で実際は双極性障害である人の割合は40%を超えるとされ[2]、問診に加え光トポグラフィを使うことでより精度の高い鑑別診断が可能となる。