中川みず穂

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中川 みず穂(なかがわ みずほ、1961年1月17日[1][2] - )は、日本の元女優愛知県名古屋市出身[3]

経歴[編集]

東京都生まれ、名古屋市育ち[3][4][5]。名古屋市内の高校から東海学園女子短期大学に進学し卒業[2][6]

本人曰く、少女時代からテレビっ子で、その頃から女優への憧れもあった[4]。そういったことから女優になりたくて、高校1年生時から短大生時代まで5年間地元・名古屋の劇団に入っており、NHK名古屋放送局制作のドラマ『中学生日記』などにも出演していたことがあった[3][5][7][5]

しかし本人は名古屋の劇団時代について「趣味という感じでやっていたためか、何となく物足りなかった」と話しており、やっぱり東京に出て「仕事は役者」と言えるようになりたかったということで、1981年3月に短期大学卒業後すぐに上京[7]。そして東京のプロダクションに入った後、原宿で声をかけられたことで、日活ロマンポルノでデビューするきっかけを得る[8]

1981年に中川 みづ穂の名前で『密猟妻 奥のうずき』でデビューし、日活ロマンポルノなどで活動。当時、美保純平瀬りえとの3人で『にっかつニュー3人娘』として売り出されていた[2]。本人曰く、日活でデビューした当初は「永遠の処女」で売り出されていた[8]。ロマンポルノでデビューするにあたり、「裸になることに少しは抵抗があったが、とにかく女優になりたかったから、これもひとつの道ということで、ポルノ映画にこだわらず、このチャンスに賭けてみた話している[7]

1984年に中川 みず穂に改名。1987年に一旦活動を休止し、1990年に復帰。1992年、結婚を機に引退した。

芸名については、「芸名の示すとおり名古屋育ち」と紹介されていたことがある[6][注釈 1]

当時同じく女優として活動していた岸田麻里は親友で[6]、その岸田と一緒に『ラブリーズ』というコンビを組んで活動していたこともある[9]

公表されていたサイズ(1981年当時)は、身長158cm、B80cm、W58cm、H84cm[3][1]秋吉久美子似の評判があり[1][2]、「ポルノ界の秋吉久美子」とも呼ばれていた[7]

出演[編集]

映画[編集]

  • 密猟妻 奥のうずき(1981年) - 平山珠子
  • 女体育教師 跳んで開いて(1981年) - まり
  • セーラー服鑑別所(1982年) - ユーコ
  • 恥辱の部屋(1982年) - かおり
  • OH!タカラヅカ(1982年) - 薫
  • 猟色(1983年) - みどり
  • 色ざんげ(1983年) - お雪
  • 便利屋K子(1984年) - 桃子
  • 宇能鴻一郎の伊豆の踊子(1984年) - カンナ
  • ファンタジック・ロマン 黒髪くずし(1984年)
  • 踊る乳房(1984年) - 大野夕美
  • 愛獣 熱く凌す(1984年) - 可奈子
  • 女子大生 温泉芸者(1984年) - 小糸
  • ワイセツな女 黒い肌に泣く(1985年) - 風子
  • 不倫の罠 貫通(1985年)
  • いたずらロリータ 後ろからバージン(1986年) - 洋子
  • オフィスラブ ザ・性感(1986年) - 綾子
  • ハードポルノ 絶頂(1986年)
  • 香港絶倫夫人(1986年)
  • 蘭光生 肉飼育(1986年) - 大橋いづみ
  • 赤い縄 果てるまで(1987年) - 野中久子
  • 小林ひとみの令嬢物語(1987年) - 千倉みどり
  • 若奥様 SM監禁(1991年)
  • ドリームワイフ 官能の狂い腰(1991年)
  • 失われた女体(1991年)
  • ダブルレイプ 姉妹連続暴行(1991年)
  • 三姉妹 女猫たち(1991年)
  • ビデオガール 夢中女人(1991年)
  • 熟女マントル 欲望放出(1991年)
  • 爛熟性戯 うずく (1991年)
  • さかり猫 三姉妹(1991年)
  • SM!愛のわななき(1991年)
  • 好色遊戯 ひわいな下唇(1992年)
  • いん乱 まさぐる(1992年)
  • 夢約性女 いろおんな(1992年)
  • 痴漢 ONANIE覗き(1992年)
  • 日本発情列島 ONANIE百態(1992年)

テレビドラマ[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 芸名と同音の名古屋市の区名(中川区瑞穂区)が入っているためということが考えられる。

出典[編集]

  1. ^ a b c 平凡パンチ 1981年12月14日 当人の巻頭グラフページ
  2. ^ a b c d BOMB 1982年2月号「Hot Gals 10」p.104 - 107
  3. ^ a b c d 週刊現代 1981年10月1日号 p.11 - 14
  4. ^ a b eiga fan(愛宕書房)1981年12月号「CLOSE UP INTERVIEW」p.51
  5. ^ a b c 平凡パンチ別冊 1982年1月号 当人グラビアページ
  6. ^ a b c 平凡パンチ別冊 1982年3月号 当人グラビアページ
  7. ^ a b c d GORO 1981年9月10日号「MESSAGE CENTER」p.26 - 27
  8. ^ a b CanCam 1982年7月号 p.220 - 223「爆笑対決!!日本人の性意識は私たちが変えてみせます!ロマンポルノ女優VSコント赤信号
  9. ^ 平凡パンチ別冊 1982年5月号 当人グラビアページ