ロリータ・ゴー・ホーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ロリータ・ゴー・ホーム
ジェーン・バーキンスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル フレンチ・ポップス
時間
レーベル フォンタナ・レコード
プロデュース Philippe Lerichomme
専門評論家によるレビュー
ジェーン・バーキン アルバム 年表
ディ・ドゥ・ダー
(1973年)
ロリータ・ゴー・ホーム
(1975年)
想い出のロックン・ローラー
(1978年)
テンプレートを表示

ロリータ・ゴー・ホーム』(Lolita Go Home)は、ジェーン・バーキン1975年に発表した、ソロ名義では2作目のスタジオ・アルバム

解説[編集]

収録曲のうち4曲は、アメリカ合衆国スタンダード・ナンバーである[1]。音楽的には、1970年代当時のソウル色が取り入れられている[2]

ジョン・ブッシュはオールミュージックにおいて5点満点中1.5点を付け「バーキンの歌は、後にキャリアを重ねて上達していくが、この1970年代中期に発表された、お遊びのような作品に関しては、アートワークしか価値がない」と評している[1]。一方、サエキけんぞうは2001年、全体像に関して「歌声に余裕が出始めたジェーンの潤沢な女性らしさを存分に楽しめる」、スタンダード・ナンバーのカヴァーに関して「粋なアレンジでリラックスして楽しめ、出来がなかなかいい」と評している[2]

タイトル曲は、小林麻美のシングル「雨音はショパンの調べ」(1984年)のB面曲として、小林自身の手による日本語詞でカヴァーされた[3]。また、同曲はカヒミ・カリィのEP「Girly」(1994年)において、オリジナルに基づく歌詞でカヴァーされた[4]

収録曲[編集]

特記なき楽曲は作詞:フィリップ・ラブロフランス語版/作曲:セルジュ・ゲンスブール

  1. ロリータ・ゴー・ホーム - "Lolita Go Home" - 3:08
  2. 恋とはどんなものかしら - "What Is This Thing Called Love?" - 2:28
  3. ベベ・ソング - "Bebe Song" - 2:41
  4. いつかどこかで - "Where or When" - 3:20
  5. なぐさめ - "Si ça peut te consoler" - 3:04
  6. ラヴ・フォー・セール - "Love for Sale" - 3:41
    • 作詞・作曲:コール・ポーター
  7. ジャスト・ミー・アンド・ユー - "Just Me and You" - 2:45
  8. おちゃめな娘 - "La fille aux claquettes" - 2:34
    • 作詞・作曲:セルジュ・ゲンスブール
  9. つまらぬ事 - "Rien pour rien" - 3:06
  10. フレンチ・グラフィティ - "French Graffiti" - 2:44
  11. 小さなホテル - "There's a Small Hotel" - 3:05
    • 作詞:ロレンツ・ハート/作曲:リチャード・ロジャース

脚注[編集]

  1. ^ a b Bush, John. “Jane Birkin - Lolita Go Home Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年2月15日閲覧。
  2. ^ a b 『レコード・コレクターズ』第19巻第4号、ミュージック・マガジン、2000年3月1日、56頁。 
  3. ^ ロニー田中 (2020年2月4日). “80年代のトップアイコン小林麻美、ジェーン・バーキンに寄せた強い意志”. Re:minder. 2023年2月15日閲覧。
  4. ^ Kahimi Karie - Girly (1994, CD) - Discogs