ラニナミビル

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ラニナミビル
Laninamivir.png
IUPAC命名法による物質名
(4S,5R,6R)-5-acetamido-4-carbamimidamido-6-[(1R,2R)-3-hydroxy-2-methoxypropyl]-5,6-dihydro-4H-pyran-2-carboxylic acid
臨床データ
法的規制
?
投与方法 吸入
識別
CAS番号 203120-17-6
ATCコード None
PubChem CID 502272
化学的データ
化学式 C13H22N4O7 
分子量 346.33638 g/mol
Inavir.jpg

ラニナミビル (Laninamivir) は、インフルエンザ治療薬。第一三共により開発名「CS-8958」として研究開発されていた。2010年9月日本での製造承認が認められた。商品名は「イナビル」。

薬理[編集]

剤形はザナミビルと同じく吸入薬である。製剤はカプリル酸エステルでありプロドラッグとして上気道に付着し、加水分解を受け、活性型となる。ノイラミニダーゼ阻害薬として、細胞膜でのシアル酸切断によるインフルエンザ・ウイルス遊離を阻害し、インフルエンザ・ウイルスの増殖を防ぐ。ペラミビルと同様長時間作用し、単回投与で5日間程度作用する。

効能・効果[編集]

抗インフルエンザ薬としてA型B型のインフルエンザに作用する[1]

投与方法[編集]

専用のパッケージに入った粉末体を気道から吸入することによって投与する。吸入での投与が困難な認知症患者、小児、重症者には不向きな薬剤であり、その場合はペラミビル等を検討することになる。

用法・容量[編集]

10歳以上の日本人に対しては、通常40mg(つまりパッケージ2つ)を一度吸入すれば、それで治療は終了となる。10歳未満の日本人に対しては、20mgの投与となる。妊婦についての安全性は確認されていない。また母乳中への移行が確認されており、授乳婦においても安全性は確認されていない[2]

脚注[編集]

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  1. ^ Yamashita M, Tomozawa T, Kakuta M, Tokumitsu A, Nasu H, Kubo S (January 2009). [http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=2612152 “CS-8958, a prodrug of the new neuraminidase inhibitor R-125489, shows long-acting anti-influenza virus activity”]. Antimicrobial Agents and Chemotherapy 53 (1): 186–92. doi:10.1128/AAC.00333-08. PMC 2612152. PMID 18955520. http://www.pubmedcentral.nih.gov/articlerender.fcgi?tool=pmcentrez&artid=2612152. 
  2. ^ 第一三共株式会社の公開資料