ミャンマーの行政区画

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ミャンマーは7つの地方域(タイン・データー・ジー)、7つの(ピーネー)、5つの自治区と1つの自治管区から構成される。

エーヤワディ地方域が最も人口が多く、ヤンゴン地方域が最も人口密度が高く、カヤー州が最も人口が少ない。面積はシャン州が最も広く、ヤンゴン地方域が最も狭い。5つの自治区はそれぞれ、ザカイン地方域内ナガ自治区、シャン州ダヌ自治区、パオ自治区、パラウン自治区、コーカン自治区。自治管区は、ワ自治管区である。

州や地方域などは、「カヤイン」(District)に分割される。「カヤイン」は「ミョーネー」(Township)に分割される。「ミョーネー」のなかに市・町(ミョー:Town)、小区(ヤッケッ:Ward)や村(ジェーユワ・オウ・スー:Village Tract)が位置する。村は集落(ジェーユワ)が集まった区画である。


行政区画[編集]

ミャンマーの地方行政区分

2001年12月31日時点での行政区画の数。

No. 州/地方域
(State/Region)
州都/首府
(Capital)

(District)
郡区
(Township)
市/町
(City/Town)
小区
(Wards)

(Village Groups)
集落
(Villages)
1 カチン州の旗 カチン州 ミッチーナー 3 18 20 116 606 2630
2 カヤー州の旗 カヤー州 ロイコー 2 7 7 29 79 624
3 カレン州の旗 カレン州 パアン 3 7 10 46 376 2092
4 チン州の旗 チン州 ハッカ 2 9 9 29 475 1355
5 ザガイン管区の旗 ザガイン地方域(管区) ザガイン 8 37 37 171 1769 6095
6 タニンダーリ管区の旗 タニンダーリ地方域(管区) ダウェー 3 10 10 63 265 1255
7 バゴー管区の旗 バゴー地方域(管区) バゴー 4 28 33 246 1424 6498
8 マグウェ管区の旗 マグウェ地方域(管区) マグエ 5 25 26 160 1543 4774
9 マンダレー管区の旗 マンダレー地方域(管区) マンダレー 7 31 29 259 1611 5472
10 モン州の旗 モン州 モーラミャイン 2 10 11 69 381 1199
11 ラカイン州の旗 ラカイン州 シットウェ 4 17 17 120 1041 3871
12 ヤンゴン管区の旗 ヤンゴン地方域(管区) ヤンゴン 4 45 20 685 634 2119
13 シャン州の旗 シャン州 タウンジー 11 54 54 336 1626 15513
14 エーヤワディ管区の旗 エーヤワディ地方域(管区) パテイン 5 26 29 219 1912 11651
合計 63 324 312 2548 13742 65148

因みに、現在は連邦領(ミャンマーの連邦直轄地域)である建設都市・ネピドー市(首都)はマンダレー地方域内(南部)に建都されている(詳細は連邦領を参照)。

歴史[編集]

イギリス統治時代[編集]

1900年に、ミャンマーはイギリス領インド帝国の州として下ビルマと上ビルマの2つの行政区画に分割された。下ビルマの首府はラングーン、上ビルマの首府はマンダレーであった。下ビルマは、アラカン、イラワジ、ペグー、テナセリムの4つに分割されていた。上ビルマは、メイッティーラ、ミンブ、ザガイン、北連邦シャン州、南連邦シャン州、ワの6つに分割されていた。

1922年10月10日、Bawlake、Kantarawaddy、Kyebogyiのカレニー州は、連邦シャン州の一部になった。1940年にミンブ管区はマグウェに改名した。メイッティーラがマンダレー管区の一部となった。

独立後[編集]

独立して、1948年1月4日にチン丘陵はアラカン管区からチン州として分離した。そしてマンダレー管区のミッチーナ、バモー地区がカチン州となった。 テナセリム管区のAmherst、Thaton、Toungoo地区がカレン州となった。カレニー州は連邦シャン州から分離した。連邦シャン州とワ州は合併してシャン州となった。

1952年、カレニー州はカヤー州に改名。1964年ラングーン管区がペグー管区から分離(ペグー管区の首府をペグーに変更)。さらに、カレン州はKawthule州に改名された。

1974年、ネ・ウィンの政権後、チン管区は州に改名し、首府もファラムからハッカに移った。Kawthule州は再びカレン州に改名された。モン州がテナセリム州から分離した。モン州の首府はモ-ルメイン、テナセリム州の首府はタボイになった。さらにラカイン管区が州となった。

2008年、新憲法により行政区分名称が一部変更。さらに5自治地域、1自治管区が設けられた[1]。2011年1月の新憲法発効後、それまで行政区分名称として使われていた「管区(Division、タイン)」に代わって「地方域(Region、タイン・データー・ジー)」が用いられるようになった[2]

脚注[編集]

  1. ^ トム・クレーマー「ミャンマーの少数民族紛争」『ミャンマー政治の実像―軍政23年の功罪と新政権のゆくえ―』工藤年博編、アジア経済研究所、2012年、p141
  2. ^ 田村克己、松田正彦『ミャンマーを知るための60章』(エリア・スタディーズ, 明石書店, 2013年10月)、14-15頁

参考文献[編集]

  • (財)自治体国際化協会(編)『ASEAN諸国の地方行政』(PDF版)、2004年

関連項目[編集]

外部リンク[編集]