ミッキー・スピレイン

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ミッキー・スピレイン(Mickey Spillane, 1918年3月9日 - 2006年7月17日)ことフランク・モリスン・スピレイン(Frank Morrison Spillane)は、アメリカ合衆国小説家ハードボイルド探偵小説「マイク・ハマー」シリーズで知られる。

ニューヨークブルックリン区で生まれ、ニュージャージー州エリザベスで育つ。

共産主義の脅威を早くから警告し、エドガー・フーバーらに影響を与えた。

執筆活動[編集]

デビュー[編集]

もともと小説を書き始めたのは金に困っていたからである。1947年、その状況から抜け出すべく『裁くのは俺だ』の原稿を出版社に売り込み、デビューとなる。

評価[編集]

独特のセックスサディズムを描く扇情的な文体は大衆に受け、マイク・ハマーシリーズは軒並みベストセラーとなった。

その人気とは逆に、文壇からは常に白眼視され、また批判の声しか上がらなかったというが、いわゆる「通俗ハードボイルド」というスタイルを作り上げ、多くの読者の支持を受けたことは事実である。日本でも中田耕治田中小実昌などが翻訳、同じくハードボイルド作家の大藪春彦も大学時代にスピレインの作品を愛読していた。

おもな作品[編集]

  • I, the Jury (1947)『裁くのは俺だ
  • My Gun Is Quick (1950)『俺の拳銃は素早い』
  • Vengeance Is Mine! (1950)『復讐は俺の手に』
  • One Lonely Night (1951)『寂しい夜の出来事』
  • The Long Wait (1951)『果された期待』
  • The Big Kill (1951)『大いなる殺人』
  • Kiss Me, Deadly (1952)『燃える接吻を』
  • The Girl Hunters (1962)『ガールハンター』
  • Me, Hood! (1963)『おれはやくざだ!』
  • The Snake (1964)『蛇』
  • The Days of Gun(1964)『銃弾の日』
  • Killer Mine (1965)『俺のなかの殺し屋』
  • Bloody Sunrise(1965)『鮮血の日の出』
  • The Death Dealers (1966)『死の狩人』
  • The By-Pass Control (1966)『殺戮へのバイパス』
  • The Twisted Thing (1966)『ねじれた奴』
  • The Delta Factor (1967)『デルタ野郎』
  • The Body Lovers (1967)『女体愛好倶楽部』
  • Survival... Zero! (1970)『皆殺しの時』
  • The Erection Set (1972)『エレクション・セット』
  • The Day the Sea Rolled Back (1979)『大いなる冒険』
  • The Ship That Never Was (1982)『大帆船タイガー号の謎』
  • The Killing Man (1989)『殺す男』
  • Black Alley (1996)
  • The Goliath Bone (2008)

映画化[編集]

  • I, THE JURY(1953、上映時間87分、製作国アメリカ)
  • I, THE JURY(1982、上映時間111分、製作国アメリカ)「探偵マイク・ハマー/俺が掟だ!」

その他[編集]

人気テレビドラマシリーズの「刑事コロンボ」では第22作にあたる「第三の終章 Publish or Perish」(ロバート・バトラー監督、ピーター・S・フィッシャー脚本、アメリカ放映1974年1月18日、日本放映1974年12月14日)に出演。被害者の小説家アラン・マロリーを好演し、話題を呼んだ。