マイクル・ビショップ

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マイクル・ロースン・ビショップ(Michael Lawson Bishop、1945年11月12日 - )はアメリカ合衆国の作家。主として現代SFおよびファンタジー文学の分野で、40年の期間に30冊の本を上梓した。

経歴[編集]

ビショップはネブラスカリンカーンで生まれた。ジョージア大学で1967年に学士号を取得し、後に英文学で修士号を得た。コロラドスプリングスのアメリカ空軍士官学校予科で1968年から72年まで英文学を教えた後、ジョージア大学に戻った。1971年にはアメリカ空軍士官学校でも教鞭を執っている(サイエンス・フィクションについて教えた)。ビショップは1974年に教職を辞め、専業作家になった。

ビショップはネビュラ賞を二回受賞している。『胎動』が1981年度中編小説部門、"No Enemy But Time"(未訳)が1982年度の長編小説部門受賞作である。彼はまたローカス賞の受賞経験を持ち、ヒューゴー賞にも幾度かノミネートされている。彼とイギリスの作家イアン・ワトスンは、ビショップの初期作の世界を舞台に合作を行なっている。彼はまた「フィリップ・ロースン」の共同ペンネームの元にポール・ディ・フィリポ(Paul di Filippo)と合作を行ない、二作の長編ミステリを発表した。彼の作品は12以上の言語に翻訳されている。

ビショップは125以上の短編を書いており、それらは7冊の短編集にまとめられている。彼が短編小説を寄稿した雑誌を挙げると「PLAYBOY」、「アルフレッド・ヒッチコックス・ミステリ・マガジン」「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」、「アシモフズ・サイエンス・フィクション」、「ファンタジー&サイエンス・フィクション」誌、「the Missouri Review」、「the Indiana Review」、「the Chattahoochee Review」、「the Georgia Review」、「OMNI」、そして「Interzone」であった。

その執筆活動について付言するならば、ビショップは詩も発表しており(二冊の詩集にまとまめられている)、1979年には"For the Lady of a Physicist"でリースリング賞(Rhysling Award)を贈られている。随筆や書評などの著作物は例えば次のような新聞・雑誌に寄稿した。「ニューヨーク・タイムズ」、「ワシントン・ポスト」、「en:Atlanta Journal-Constitution」、「Columbs Ledger-Enquirer」、「OMNI」、「The New York Review of Science Fiction」などである。

彼はフィリップ・K・ディックシオドア・スタージョンジェイムズ・ティプトリー・ジュニアパメラ・サージャントガードナー・ドゾワルーシャス・シェパードメアリー・シェリー、アンディ・ダンカン、ポール・ディ・フィリポ、ブルース・ホランド・ロジャーズ、リース・ヒューズらの著書の序文を書いている。ビショップは6冊のアンソロジーの編集に携わった。

近年ではビショップは教職に戻り、ジョージア州のラグランジュ大学(LaGrange College)のお抱え作家となっている。彼にはジェリという妻がおり、息子と娘と二人の孫もいる。息子のクリストファー・ジェイムズ・ビショップは2007年4月16日にバージニア工科大学銃乱射事件の被害者となり、死亡した。[1][2]

作品とその評価[編集]

著作リスト[編集]

長編[編集]

  • A Funeral for the Eyes of Fire (1975)
  • And Strange at Ecbatan the Trees (1976) ;その後"Beneath the Shattered Moons"として再刊
  • Stolen Faces (1977)
  • A Little Knowledge (1977);「アトランタ都市核」第1巻
  • Catacomb Years (1979) ;「アトランタ都市核」第2巻
  • Transfigurations (1979) ;ノヴェラ "Death and Designation Among the Asadi" を書き伸ばしたもの
  • Eyes of Fire (1980) ;処女長編の改定完全版
    • 冬川亘訳『焔の眼』早川書房〈海外SFノヴェルズ〉、1982年
  • Under Heaven's Bridge (1981) ;イアン・ワトスンと共著
  • No Enemy But Time (1982) ;ネビュラ賞受賞
  • Who Made Stevie Crye? (1984)
  • Ancient of Days (1985) ;アーサー・C・クラーク賞候補作
  • The Secret Ascension (1987) ;後に著者が本来希望していた題名"Philip K Dick Is Dead, Alas"として再刊された
  • Unicorn Mountain (1988) ;Mythopoeic Award受賞作
  • Count Geiger's Blues (1992)
  • Brittle Innings (1994) ;ローカス賞受賞作、ヒューゴー賞候補作
  • Would It Kill You to Smile? (1998);Paul Di Filippoとの共著。"Philip Lawson"名義。"Will Keats" series第1巻
  • Muskrat Courage (2000);Paul Di Filippoとの共著。"Philip Lawson"名義。"Will Keats" series第2巻

短編集[編集]

アンソロジー[編集]

  • Changes (1983) ;イアン・ワトスンとの共編
  • Light Years and Dark (1984) ;ローカス賞受賞作
  • Nebula Awards 23 (1989)
  • Nebula Awards 24 (1990)
  • Nebula Awards 25 (1991)
  • A Cross of Centuries (2007)

その他[編集]

  • Windows and Mirrors (1977);詩集
  • Apartheid, Superstrings, and Mordecai Thubana (1989);ノヴェラ
  • Time Pieces (1998);詩集("Windows and Mirrors"から選りすぐったもの)
  • A Reverie for Mister Ray (2005); ノンフィクション集

出典[編集]

外部リンク[編集]