ホルン三重奏曲 (ブラームス)

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ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40は、ヨハネス・ブラームスが作曲した室内楽曲で、ホルンピアノヴァイオリンのための三重奏曲である。ブラームスは、ホルンに変えてヴィオラを用いることを認めている。

概要[編集]

ブラームスは多くの室内楽曲を作曲しているが、ホルンを使用した室内楽曲はこの作品のみである。1865年5月バーデン=バーデンで作曲が始められた。作曲の動機はホルン奏者アウグスト・コルデスの依頼であると言われているが、作曲の過程を示す資料が無いため、詳しい動機は不明である。初演は同年の11月28日チューリヒで、ブラームスのピアノと2人の友人によって行われた。

アダージョ・メストの第3楽章は、同年の2月2日に母が76歳で世を去ったため、母を追悼する気持ちを込めて書き上げている。また第3楽章の主題には、ドイツの古いコラール『愛する神の導きにまかすもの』が用いられ、より重厚な対位法で書かれているが、これは母の死に直接関係していることが窺われる。

同じ編成の曲として、ハンガリーの作曲家ジェルジ・リゲティ(en)が1982年に作曲したホルン三重奏曲(en)がある。この曲には『ブラームスを称えて』という副題が付けられている。

構成[編集]

全4楽章から構成され、バロック時代の教会ソナタを思わせる楽章配置で、ソナタ形式は終楽章のみ用いられていることも特徴。演奏時間は約30分。

第1楽章 アンダンテ

 変ホ長調、4分の2拍子。

第2楽章 スケルツォ(アレグロ)

 変ホ長調、4分の3拍子。

第3楽章 アダージョ・メスト

 変ホ短調、8分の6拍子。

第4楽章 アレグロ・コン・ブリオ

 変ホ長調、8分の6拍子。

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