弦楽四重奏曲第3番 (ブラームス)

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弦楽四重奏曲第3番変ロ長調作品67は、ヨハネス・ブラームスの発表した、最後の弦楽四重奏曲である。1875年に作曲され、翌年初演・出版された。

ブラームスの弦楽四重奏曲全般の説明については、弦楽四重奏曲第1番 (ブラームス)の項を参考のこと。

曲の構成[編集]

ブラームスの弦楽四重奏曲全3曲中では、最も活気に満ち、明るく朗らかな曲風である。書法としては、1873年夏に多くを作曲された第1番第2番に比べ大きな進展を見せ、より入念なものになっている。特に、この第3番変ロ長調でみせた、第一楽章の材料を、最終楽章の変奏曲に盛り込み曲全体の統一感を図るという手法は、のちに交響曲第4番や、クラリネット五重奏曲でも応用されている。

  • 第1楽章 Vivace
    同じ調性(変ロ長調)であるモーツァルト弦楽四重奏曲「狩」によく似た出だしで始まる。
  • 第2楽章 Andante
  • 第3楽章 Agitato; Allegretto non troppo
    「Agitato(激しく)」と指示されたこの楽章では、ヴィオラ以外の三つの楽器に弱音器装着を指定し、この楽章のほぼ全体をヴィオラが主導するという変わったものである。ブラームスの弦楽四重奏曲全3曲はヴィオラが印象的な場面が多いが、その中でも特に印象的な楽章である。
  • 第4楽章 Poco Allegretto con Variazioni
    主題と8つの変奏とからなる。

演奏時間は30分ほど。

編成[編集]