ホルムズ海峡
ホルムズ海峡(ホルムズかいきょう、英語表記:Strait of Hormuz、ペルシア語表記:تنگه هرمز)は、ペルシア湾とオマーン湾の間にある海峡である。北にイラン、南にオマーンの飛び地に挟まれている。最も狭いところでの幅は約33km。イラン本土近傍のゲシュム島やホルムズ島をはじめとして、複数の島が海峡内にある。 かつてこの付近にはホルムズ王国があり、15世紀に明の鄭和が寄航した「忽魯謨斯」の比定地とされている。
目次 |
[編集] 概要
ペルシア湾沿岸諸国で産出する石油の重要な搬出路であり、毎日1700万バレルの石油をタンカーが運ぶ。日本に来るタンカーの全体の8割、年間3400隻がこの海峡を通過する[1]。船舶の衝突を避けるため幅3kmずつの航行出入レーンが設けられている。オマーン領ムサンダム半島の先にある小島のレーダーで航行を監視している。
イラン・イラク戦争時にはタンカー攻撃や海峡封鎖があった。現在はイラク紛争のためアメリカ海軍が配備されている。
[編集] 海峡迂回パイプライン
ホルムズ海峡は原油輸出の要衝であるため、中東の政情不安などで海峡が封鎖されると、世界の原油供給に多大な影響を及ぼしかねない。そのためUAEは、安定的な原油輸出を目的とする陸上パイプライン建設を国家戦略として計画しており、アブダビ政府系の国際石油投資会社(IPIC)は、アブダビ南方のハブシャン油田からインド洋側のフジャイラ港までの約370kmをホルムズ海峡を迂回する形で接続する原油パイプライン(The Abu Dhabi Crude Oil Pipeline)を2008年から建設し、2010年12月に試運転を開始した。輸送能力はUAEの原油生産量の7割に相当する日量150万バレル程度と言われる。なお、パイプラインの建設にあたり、住友商事及び住友金属工業がパイプライン用の鋼管を受注している[2](他にドイツとインドの企業も受注している)。
[編集] 事故
商船三井 のタンカー「M.STAR」が原油27万トンを積載して同海峡(オマーン領内)を航行中に、2010年7月28日午前5時23分頃に右舷後方で衝撃があり、船の右舷後部に損傷が発生し、船橋にいた2等航海士1名が軽傷を負った事件が発生した。国土交通省海事局が原因調査に入りホルムズ海峡タンカー事故原因調査報告を発表したが、原因は特定できなかった。
[編集] 脚注
- ^ スーパーモーニング 2010-8-19閲覧
- ^ アラブ首長国連邦におけるパイプライン用大径溶接鋼管受注について