ナサ・カダー
ナサ・カダー(Naser Khader、1963年7月1日 - )はデンマークの政治家。現在は保守党のデンマーク議会(フォルケティング)議員だが、過去にはラディケーリや自由同盟に所属しており、後者については結党から2009年1月5日まで党首を務めていた。
ムハンマド風刺漫画掲載問題の際には新組織「ムスリム穏健派」(後に民主的ムスリムと改名)を立ち上げるなど、民主主義とイスラム教との平和的共存を説いたことでも知られる。2007年11月13日実施の国政選挙で、カダー率いる自由同盟が5議席を獲得したのを機に党勢が拡大すると離党。議会内では暫く無所属だったが2009年3月17日を以て保守党入りする。
目次 |
生い立ち [編集]
1963年7月1日、パレスチナ人の父とシリア人の母との間に生まれ、伝統的な風習が色濃く残るダマスカス郊外の農村で育った。父はパレスチナ難民としてシリアに出るも就職に事欠く状況で、妻の住んでいた村で共に生活していた時は、妻は「変わり者と結婚した」などと陰口を叩かれていたという。
ナサ・カダーの名はアラブ連合共和国で第2代大統領を務めたガマール・アブドゥン=ナーセルに因んでいるが、1960年代に父がヨーロッパへ移住し名前をラテン文字に翻訳した際に"Nasser"の"s"の字が抜け落ちている。ナサー本人は1974年、故郷からデンマーク・コペンハーゲン中心部へ移り、1983年にギムナジウムを卒業。
自由同盟 [編集]
以前はラディケーリの党員であったが、2007年5月7日に新党自由同盟を結成すべく離党[1][2]し、2007年11月13日に行われた議会選挙で5議席を得た。2009年1月5日に議会に籍を置いたまままたも自由同盟を離れるが、その際報道陣に対しヴェンスタか保守党への入党を考えているが、どちらにするかはまだ考えていないと発言した(結局保守党に入党)[3]。
エピソード [編集]
ムハンマド風刺漫画掲載問題 [編集]
ムハンマド風刺漫画掲載問題に絡み中東を歴訪していた、デンマークのムスリム団体のスポークスマンであるアフメド・アッカリが「もしカダーが移民関係の役職に就くのなら、2人の男を送り込んで殺してやってもいいか?」と発言したことが報じられたVid. (Fr.)際、カダー自身はこのまま政治活動を続けるべきか悩んだが、後にアッカリのジョークと分かると公務に復帰した。
ジャーナリスト・政治コンサルタントとして [編集]
政治コンサルタントやジャーナリストとの繋がりが深く、アナス・フォー・ラスムセン前首相の報道官[4]などとは親友関係。
脚注 [編集]
- ^ “Khader bekræfter R-exit” (Danish). Politiken. (2007年5月7日) 2007年5月7日閲覧。
- ^ Popular MP to create own party, The Copenhagen Post, May 7th, 2007
- ^ Naser Khader har besluttet sig (Nasser Khader has made up his mind)
- ^ Khaders magtfulde netværk | Journalisten
関連項目 [編集]
参考文献 [編集]
- Khader, Naser (2000). Khader.dk Aschehoug, Denmark. ISBN 87-11-11464-9 (biography).
- Khader, Naser (2001). Nasers brevkasse Gyldendal Uddannelse, Denmark. ISBN 87-00-49372-4 (Naser's mailbox).
- Khader, Naser (2003). Ære og skam Borgen, Denmark. ISBN 87-21-02298-4 (about the islamic family- and lifepattern in Denmark and the Middle East).
- Khader, Naser (2003). Modsætninger mødes Forum, Denmark. ISBN 87-553-3331-1 (discussions with the former Jewish rabbi Bent Melchior).
- Dalsbæk, Bente (2006): Med underkop - Livet med min muslimiske svigermor. Ekstra Bladets forlag, Denmark. ISBN 87-7731-276-7 (about Khader's mother Sada, and Arab-Danish family life under the Muhammad cartoons controversy).