スペイン奇想曲

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スペイン奇想曲スペイン綺想曲とも、- きそうきょく、Каприччио на испанские темыスペイン主題への奇想曲)、一般には Испанское каприччио、西欧ではCapriccio Espagnolで呼ばれることが多い)作品34は、ニコライ・リムスキー=コルサコフが1887年に作曲した管弦楽作品である。

はっきりとした旋律と典型的な和声が見られる。ヴァイオリンをはじめとして様々な楽器がソロで活躍する部分が多いことも特徴である。ヴァイオリン独奏に関しては、同時期に書かれリムスキー=コルサコフの管弦楽作品の代表とされる交響組曲シェヘラザード』、序曲ロシアの復活祭』にも言えるが、スペイン奇想曲は最初「スペインの主題によるヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲」としてスケッチされており、途中で作曲者が意思を変更し、結局管弦楽曲になったものである。

もともと管弦楽曲であるが、吹奏楽団によって演奏されることも多い。ピアノの連弾版もある。

初演[編集]

1887年10月31日ペテルブルクにおいて作曲者自身の指揮、マリインスキー劇場管弦楽団の演奏で初演された。リハーサル時より楽団員から盛んに賞賛されたため、ベリャーエフ社から楽譜が出版された際、初演を受け持った楽団員(67名)に対して作品が献呈されている。

楽器編成[編集]

ソロは バイオリン チェロ オーボエ クラリネット ハープ フルート ホルン イングリッシュホルン の楽器が務める。

構成[編集]

素材として採り上げられたスペイン民謡は、マドリード音楽院教授を務めたスペインの作曲家、ホセ・インセンガ(José Insenga、1828年 - 1891年)が1874年バルセロナで出版した「スペインからの響き E cos de España」という民謡・舞曲集からの借用である(下記【】内が原曲)。同僚であったキュイは、「リムスキー=コルサコフはそれを作りはしなかった。しかしスペイン音楽の明るい色彩をあくまで保ちながら、じゅうぶんな和声的変更と追加と対位法を加えた」とこの曲を評した(参考文献「ボロディン/リムスキー=コルサコフ」 p.216)。

  1. アルボラーダ 【アストゥリアの舞曲 アルボラーダ】
  2. 変奏曲 【アストゥリア民謡 夕べの踊り Danza prima
  3. アルボラーダ 【アストゥリアの舞曲 アルボラーダ】
  4. シェーナとジプシーの歌 【アンダルシア・ジプシーの歌 Canto gitano
  5. アストゥリア地方のファンダンゴ 【アストゥリアのファンダンゴ】

参考文献[編集]