スプリッターベーン

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F-4のスプリッターベーン。表面に多数の穴があけられている
F-4のスプリッターベーン。隙間がある

スプリッターベーンとは、境界層インテークから吸い込まないようにするために設けられたものである。

機体表面には、境界層と呼ばれるごく薄い空気の層が流れており、通常の空気と共にエンジンに吸い込んでしまうとエンジンの効率が下がり性能低下を引き起こす。これを防ぐために設けられたのが本機構で、インテーク前に多数の細かい穴を設け、その穴から境界層気流を吸い込むことで境界層の侵入を防止している。

なお、境界層を吸い込むことはバズという振動を発生させる原因となるため、通常ベーンと機体との間には隙間が設けられている。この例外としてはYF-23がある。また、F-4戦闘機においては衝撃波の緩和機能が持たされている。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • Hughes, Donald L; Holztman, Jon K; Johnson, Harold J (1972). “Flight-Determined Characteristics of an Air Intake System of an F-111A Airplane”. Technical Note (NASA) D–6679. http://www.nasa.gov/centers/dryden/pdf/87801main_H-661.pdf 2013年2月15日閲覧。. 
  • Hünecke, Klaus (1997). Jet Engines. England: Airlife. pp. 76–79. ISBN 1853108340. "... the thickening of the boundary layer that develops at high angles-of-attack along the lower side of the fuselage forebody [in the F-16]. In order to prevent low-energy flow from entering the engine, the intake had to be offset from the fuselage to free it from the boundary layer, which uninterruptedly passes along the fuselage. The intake cowl [of the F-16] features a moderately blunt lower lip that transitions into a sharp leading-edge extension or splitter plate on the upper side (close to the fuselage)."