キシノウエトカゲ

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キシノウエトカゲ
保全状況評価
LOWER RISK - Near Threatened
(IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
Status iucn2.3 NT.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : スキンク下目 Scincomorpha
上科 : スキンク上科 Scincoidea
: トカゲ科 Scincidae
: トカゲ属 Plestiodon
: キシノウエトカゲ
P. kishinouyei
学名
Plestiodon kishinouyei
(Stejneger, 1901)
シノニム

Eumeces kishinouyei
Stejneger, 1901

和名
キシノウエトカゲ
英名
Kishinoue's Giant Skink

キシノウエトカゲ(岸之上蜥蜴、Plestiodon kishinouyei)は、爬虫綱有鱗目トカゲ科トカゲ属に分類されるトカゲ。

分布[編集]

日本宮古列島八重山列島固有種[1][2][3][4][5]

形態[編集]

頭胴長は14 - 17.2cm、全長は30 - 38cmで、最大全長は40cmになる[5]。日本に分布するトカゲ亜目の構成種では最大種[1][2][3][4]。背面は淡緑褐色[3]。正中線上に入る縦縞は途中で途切れ、頭頂で斑点状になる[2]。側頭部に入る縦縞は耳孔で途切れる。[2]

幼体の体色は黒で、黄色い縦縞が7本入る[3]

オスの成体は頭部が大型で幅広く幅は約3cmにもなり、顎は赤みを帯び、繁殖期にはより鮮やかになる[1][4][5]。背面の体鱗数は24 - 26列[5]

生態[編集]

草原海岸農耕地などの開けた環境に生息する[2][3][4]。カニなどの作った穴や石や木などの根元の穴などを巣として利用する[5]天敵としてはヨナグニシュウダなどが挙げられる[2]

食性は肉食で、昆虫多足類甲殻類、小型のカエル、同所的に生息するイシガキトカゲなどの小型爬虫類などを食べる[2][3][4][5]

繁殖形態は卵生。オスは3月に互いの頭部に噛み付きあって争う[1]。巣の中に産卵し、母親は卵が孵化するまで保護する[4][5]

人間との関係[編集]

開けた環境に生息するためか民家の近くでも見られることがある。

交通事故で個体数が減少している。また伊良部島下地島波照間島の個体群は人為的に移入されたニホンイタチによる捕食により絶滅寸前にまで追いやられている[5][6]。日本では1975年に国の天然記念物に指定されている[1][2]

絶滅危惧II類(VU)環境省レッドリスト

Status jenv VU.png

関連項目[編集]

参考文献[編集]

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  1. ^ a b c d e 加藤陸奥雄、沼田眞、渡辺景隆、畑正憲監修 『日本の天然記念物』、講談社、1995年、681、683頁。
  2. ^ a b c d e f g h 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、320、324頁。
  3. ^ a b c d e f 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社1986年、160頁。
  4. ^ a b c d e f 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館2004年、101頁
  5. ^ a b c d e f g h 富田京一、山渓ハンディ図鑑10 日本のカメ・トカゲ・ヘビ、山と渓谷社、2007年7月15日初版、pp. 110 - 111、ISBN 978-4-635-07010-2
  6. ^ 国立環境研究所. “ニホンイタチ”. 2010年12月5日閲覧。

外部リンク[編集]