カールトン・カレッジ

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カールトン大学

カールトン・カレッジ(カールトン大学、Carleton College)はアメリカ合衆国ミネソタ州ノースフィールドにある私立大学。1866年11月14日に設立。カナダのオタワにあるカールトン大学(Carleton University)とは無関係である。

USニューズ&ワールド・レポート誌の大学ランキングでは、リベラル・アーツ・カレッジ部門で常にトップ10を維持し、2012年は第6位。同誌は同大学の教授を「最も教育熱心」という点で全米トップに掲げている。Forbes誌の2012年のランキングでは、リベラル・アーツ・カレッジと総合研究大学をあわせたランキングで第15位[1]、リベラル・アーツ・カレッジのみのランキングでは第7位にランクされている。特に自然科学系教育で定評がある。

在学生の中位50%のSATスコアはmath 660-760、CR 660-750。

コロンビア大学コーネル大学ブラウン大学ペンシルベニア大学などのアイビー・リーグ校と同じレベルである。

ACTテストの中位50%は29-33。

留学生はTOEFL 100点(iBT)以上のスコアとSAT Reasoning Test 又はACTのスコアの提出が必要。人気の専攻分野は社会科学(22%)、物理・化学(13%)、生物・生命科学(11%)等となっている。

カールトン・カレッジのミッション(使命)は学部学生に最高の教養(リベラル・アーツ)教育をすることであり、大学院はない。全米の多くのリベラル・アーツ・カレッジ同様少数精鋭制をとり、学生数は一学年約500人で、総数約2,000人である。それに対し、常勤(フルタイム)の教官が200名以上である。97%の教官はPh.D.あるいは担当分野の最高の学位を有する。

特徴[編集]

  • 一クラス平均18人、学生対教官の割合は9:1
  • 61%の授業は、20名以下の少人数である。一つのクラスで受講者が50名を越える授業がない。
  • すべての授業は教官によってなされる。ティーチングアシスタントが教えることはない。
  • 1学期10週間、年度を3学期に分けるトライメスター制を採用している。
  • USニューズ&ワールド・レポート誌の学部学生に対する教育ランキング部門でリベラルアーツ・カレッジの中で2013年の第1位にランキングされた[2]
  • キャンパスは約1,040エーカー(4.2平方キロメートル)
  • 留学生は42カ国から集まっている。学生の8%
  • 卒業生の約30%が卒業して1年以内にハーバードエール大学、UCバークレーなどの大学院やメディカルスクールへ進学。
  • メディカルスクール進学に定評があり、過去10年では応募者の平均75%がシカゴ大学ミシガン大学などに合格している。
  • 卒業生のPh.D.取得者の割合が非常に高い大学のひとつである。過去20年間において大学院を持たない大学の中で第2位(16.4%)の割合でPh.D.を取得している。
  • 卒業生のロー・スクールへの志願者の約90%は合格している。
  • 学生の男女比は女性51%、男性49%。90%はキャンパス内に住む。
  • 白人が75%以上、東洋系が10%。
  • 小さな町に立地し、冬は寒く、-40°Cまで下がることがある。
  • USニューズ&ワールド・レポート誌の卒業生が母校に寄付する割合のランキング[3]、愛校心の指標、で第4位にランクされている。
  • 小さなJo Ryo En静聆園という日本庭園がある。
  • 大学の個別制度で日本人を対象としたものとしては、Starr Scholarship奨学金がある。
  • コロンビア大学ワシントン大学 (セントルイス) とEngineerの3-2Program(学士と修士を5年間で取得する課程)を組んでいる。
  • Associated Kyoto Program AKPプログラムに参加している大学のひとつである。
  • NCAA division IIIに属する19の運動部varsityチーム(フットボール野球、陸上競技、テニス、ソフトボール、バスケットボール、クロスカントリー、ゴルフ、サッカー、水泳、陸上競技、バレーボール)がある。大学のアスレチック・チーム名称はKnights。カールトン・カレッジはマカレスター大学やセント・オラフ・カレッジなどとともにMIAC(Minnesota Intercollegeate Athletic Conferenceに所属している。25%の学生が運動部に所属している。そのほかに合気道、空手、アイス・ホッケー、ラクロス、テコンドーなど多くのクラブ・スポーツや同好会がある。

専攻[編集]

37専攻で学士の学位を取得可能

  • African/African American Studies アフリカ/アフリカンアメリカン研究
  • American Studies アメリカ研究
  • Art History
  • Asian Studies アジア研究
  • Biology 生物学
  • Chemistry 化学
  • Cinema and Media Studies
  • Classical Languages 古典語
  • Classical Studies
  • Computer Science コンピューター科学
  • Dance (available by petition) 
  • Economics 経済学
  • English
  • Environmental Studies 環境学
  • French
  • French and Francophone Studies
  • Geology 地質学
  • German
  • Greek
  • History 歴史
  • Latin
  • Latin American Studies ラテンアメリカ研究
  • Linguistics 言語学
  • Mathematics (two tracks: Mathematics and Mathematics/Statistics) 数学および数学/統計学
  • Music 音楽
  • Philosophy 哲学
  • Physics and Astronomy 物理学・天文学
  • Political Science (two tracks: Political Science and Political Science/International Relations)
  • Psychology 心理学
  • Religion 宗教
  • Romance Languages(available by petition)
  • Russian
  • Sociology and Anthropology 社会学人類学
  • Spanish
  • Studio Art
  • Theater Arts
  • Women's and Gender Studies 女性およびジェンダー研究

著名な卒業生[編集]

北米再編ドルイド宗団[編集]

1963年春、カールトン・カレッジで学生に宗教的会合への出席を要求する学則が施行された。「自分の」宗教の礼拝に参加することが要件の一つであったため、一部学生グループが北米再編ドルイド宗団(en : the Reformed Druids of North America (RDNA))というネオドルイド教団を結成してこれに対抗した。もし学生によるお手製の宗教で要件が満たされれば、主に一神教を想定した大学側の目論見は的外れであったことになり、もし満たされなければ大学側を宗教差別で糾弾することができるからである。教団メンバーの活動の成果もあって問題の学則は1964年6月に廃止されたが、教団はその後も活動を続け、アメリカにおけるネオドルイド運動の嚆矢となった。2011年現在も活動は存続している。

外部リンク[編集]