ウシュアイア
| ウシュアイア Ushuaia |
|
|---|---|
| 座標 : 南緯54度48分 西経68度18分 / 南緯54.800度 西経68.300度 | |
| 歴史 | |
| 建設 | 1884年 |
| 行政 | |
| 国 | |
| 州 | |
| 市 | ウシュアイア |
| 人口 | |
| 人口 | (2005年現在) |
| 市域 | 64,107人 |
ウシュアイア(Ushuaia、現地ではウスアイアまたはウスアヤと発音する。IPA: [uˈswa.ja]~[u.swai.a])は、アルゼンチン南端、フエゴ島に位置する都市。同国ティエラ・デル・フエゴ州の州都である。2005年現在の人口は約64,000人。ウシュアイアは南緯54度48分 西経68度18分座標: 南緯54度48分 西経68度18分に位置し、世界最南端の都市であるとされている。市はビーグル水道に面している。後背地の山が海に迫る地形であるため、市街地はビーグル水道に沿って発展している。
目次 |
世界最南端の都市 [編集]
ウシュアイアのほかにも、「世界最南端」を名乗る自治体はいくつかある。ビーグル水道の対岸、チリのプエルトウィリアムズは位置的にはウシュアイアの南にあるが、人口約2,000人とウシュアイアに比べてはるかに少ない上、チリ当局でも「市」ではなく「町」としている。プエルトウィリアムズ自体は「世界最南端の町」を名乗っている。一方、チリ最南端の市、かつ南アメリカ大陸最南端の都市で、「世界最南端の市」を名乗っているプンタ・アレーナスは人口13万人で、ウシュアイアの2倍の人口を抱えているが、位置的にはウシュアイアよりも200km以上北西にあたる。ほかにもウシュアイアの南に人口100人に満たない小さな村(全てチリ領)がいくつかあるが、それらは「都市」とはみなされていない。
歴史 [編集]
ヨーロッパ人の入植者がやってくる以前は、この一帯には先住民族であるフエゴ人(英: Fuegians)が住んでいた。ウシュアイアという名はイギリス人の入植者がつけたものであった。
20世紀前半のほとんどは、市は凶悪犯を収容する刑務所の周りに発展していた。囚人の脱走を困難なものにするため、かつてイギリスがオーストラリアを流刑地にしたのにならい、アルゼンチン政府は首都ブエノスアイレスから遠く離れた、このフエゴ島という孤島に流刑地を造ったのであった。流刑囚はここに住み着くほかはなく、刑務所の周りの山から木を切り、平地に運んで町をつくるのにほとんどの時間を費やした。また、森林から町へと木材を運ぶための鉄道も建設した。現在では、この鉄道は南フエゴ鉄道(スペイン語名: El Tren del Fin del Mundo - 「世界の果ての鉄道」の意)という観光用の鉄道として使われている。
近年では、ウシュアイアはフエゴ島国立公園やホーン岬などの観光の基地として発展を遂げてきている。交通も整備され、ブエノスアイレスとは航空機の便やアルゼンチンハイウェイで結ばれ、かつてのような「孤島」ではなくなってきている。
気候 [編集]
ウシュアイアの気候は1年を通じて冷涼である。夏でも最高気温は摂氏15度程度で、平均気温は摂氏10度に達しない。しかし冬は緯度の割には寒さが厳しくなく、最も寒い7月の最低気温でも氷点下4度程度、平均気温は摂氏0度である[1]。ケッペンの気候区分における定義上は寒帯のツンドラ気候(ET)に属するが、実際にはフエゴ島の北部が属する西岸海洋性気候(Cfc)に近い気候である。気温の年較差が小さく、降水量が比較的多いこと、また樹木が生育していることからも、寒帯というよりは海洋性気候であると言える。
| ウシュアイアの気候 | |||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
| 日平均気温 °C (°F) | 5.0 (41) |
9.4 (48.9) |
7.8 (46) |
4.4 (39.9) |
2.2 (36) |
0.0 (32) |
0.0 (32) |
1.1 (34) |
3.3 (37.9) |
6.1 (43) |
7.2 (45) |
8.3 (46.9) |
5.0 (41) |
| 降水量 mm (inch) | 50.8 (2) |
66.0 (2.598) |
48.3 (1.902) |
53.3 (2.098) |
38.1 (1.5) |
30.5 (1.201) |
30.5 (1.201) |
27.9 (1.098) |
33.0 (1.299) |
40.6 (1.598) |
38.1 (1.5) |
48.3 (1.902) |
505.4 (19.898) |
| 出典: Weatherbase.com[1] | |||||||||||||
観光 [編集]
ウシュアイアはフエゴ島国立公園観光の基地である。フエゴ諸島を訪れる観光客は、少なくなく、多くは、ウシュアイアを訪れることとなる。観光用の鉄道である南フエゴ鉄道は世界最南端の鉄道で、それ故にTren del Fin del Mundo(世界の果ての鉄道)とも呼ばれている。
世界最南端の岬、ホーン岬へは船をチャーターしてたどり着くことができる。ビーグル水道が国境となっているため、この船はチリの領海を通る(そもそもホーン岬自体がチリの領土である)。ビーグル水道に棲む海鳥やペンギン、この地域特有のシーウルフ(Seawolf)という魚を観察するツアーもある。ジュール・ベルヌの小説で有名になった「世界の果ての灯台」(Faro del fin del mundo)も観光名所のひとつである。また、ウシュアイアの近隣にはスキーエリアもいくつか存在する。
交通 [編集]
また、ウシュアイアはアルゼンチン極南部の交通の連接点でもある。
ウシュアイア国際空港(Ushuaia – Malvinas Argentinas International Airport)にはブエノスアイレスとの航空機の定期便が発着し、サンティアゴやプンタ・アレーナスを始めとしたチリの都市とも国際便がある。
ウシュアイア港からはフォークランド諸島や南極大陸へのクルーズ観光船が出航する。
ウシュアイアはブエノスアイレスから南へ延びるアルゼンチンハイウェイ3号線(Argentina National Route 3)の終点であると同時に、パンアメリカンハイウェイの終点でもある。ハイウェイの終点には「アラスカまで17,848km」の標識が立てられている。