御米椎

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御米 椎
生誕 (1963-08-08) 1963年8月8日（60歳）
日本の旗 日本・北海道札幌郡手稲町（現・札幌市）
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 1992年 -
ジャンル SF漫画、青年漫画、成年漫画
代表作 『宇宙課々付エヴァ・レディ』
『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコRemix』
公式サイト http://miyone.jpn.org/miyone/
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御米 椎（みよね しい、1963年8月8日 - ）は、日本の漫画家、イラストレーター。別ペンネームはみよね 椎、飯閃 澪（いいせん みお）。血液型O型。男性。

人物[編集]

北海道札幌郡手稲町（現在の札幌市）生まれ[1]、江別市大麻育ち[2]。宇宙作家クラブに所属している[3]。幼少の頃に見たアポロ11号の月面着陸から、「輝ける夢の21世紀が来ることを確信」。この体験から、宇宙への憧憬や科学技術への信頼を基調にした作品を描くようになった[4]。

デビューまで[編集]

高校時代、『うる星やつら』『機動戦士ガンダム』を見て「大いにはまる」[5]。『アニメージュ』『月刊OUT』を愛読した。「ロボットの研究をしているところ」という理由で千葉大学への進学を決めた[6]。千葉大学在学中は千葉大学アニメ同好会に所属し、法田恵らと共にサークル『β-Capsule』『MANUFACTURE』に所属[7]して特撮関係の漫画を寄稿した。

1988年千葉大学工学部電子工学科を卒業後も、会社員の傍ら漫画を描いていた。一時は同好会OBの設立したサークル部室に泊まり込んで執筆し、部室から出勤したこともあったという[8]。1992年に『コミックガンマ』（竹書房）でデビュー。創刊号から20号まで『宇宙課々付エヴァ・レディ』を連載した。なお同作は本人の許諾のもと2011年10月より絶版漫画の無料公開サイトマンガ図書館Zで無料公開されている。

デビュー後[編集]

連載当初は自分のネームに自信を持てなかったという[9]。しかし掲載誌の季刊から隔月刊への移行と同時期に後骨間神経麻痺を発症[10]し、これを克服したことをきっかけに「描けないことがいかに自分にとって重大なことか」を再認識、創作活動に専念するようになった[11]。

1996年から飯閃澪名義で成人向け漫画を執筆しはじめた[12]。

2000年頃よりうつ病を発症。闘病していたが、2011年頃より回復傾向にあるという[13]。2013年3月、読み切り『軌道空間コスモデリバリー』を発表した[14]。2018年10月、園田健一による原案を含む単行本未収載の作品集『パーフェクトナイト』をAmazon Kindleで発表した[15]。

さらには、2019年に開設されたYouTubeの有名な漫画チャンネル「ヒューマンバグ大学」の漫画も担当するようになった[16] 。

商業漫画活動の無期限停止および撤回[編集]

2019年4月、自らのウェブサイトで作品の宣伝を消去し「商業漫画活動、およびそれを念頭に置いた営業（持ち込み投稿）活動を無期限停止」したことを発表した[17]。うつ病と加齢が原因で「『これを描きたい、これを表現したい』という気持ちそのものが、枯渇してしまった」という[17]。 しかし2020年6月、自らのTwitterで「『出版社を経由しない漫画の仕事』が軌道に乗り、十分すぎる収入を得ている」ことを公表し「これもまた漫画家活動であるとして、廃業は撤回する」とした[18]。

作風[編集]

宇宙開発もののSFを得意としている。ガジェットや装備品の詳細な描写が特徴である。『ニュートン』の記事や学習研究社の『最新科学論シリーズ』を元ネタにする[19]。飯閃名義の作品では「本当は相思相愛なのに、男の方がそれに気づいていない」という設定を多用するという[20]。SF小説の挿絵の作品もあり、やはり宇宙開発ものが多い。

作品リスト[編集]

単行本[編集]

以下は御米椎、みよね椎名義の作品である。

  • 御米椎『宇宙課々付エヴァ・レディ（1）』竹書房、1994年。ISBN 978-4884757038。 
  • 御米椎『宇宙課々付エヴァ・レディ（2）』竹書房、1995年。ISBN 978-4884758240。 
  • 御米椎『テクスチャーヒロイン―御米椎傑作集』大都社、1998年。ISBN 978-4886536242。 
  • 庄司卓; みよね椎『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコRemix（1）』角川書店、2000年。ISBN 978-4047122154。 
  • 庄司卓; みよね椎『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト・ヨーコRemix（2）』角川書店、2000年。ISBN 978-4047122413。 
  • 御米椎『まほろリンクス（天国山猫）』少年画報社、2003年。ISBN 978-4785923594。 
  • 真鍋譲治; みよね椎『暴君ティラノさん』角川書店、2005年。ISBN 978-4047124080。 

以下は飯閃澪名義の作品である。

雑誌[編集]

  • 飯閃澪 (2008-04). “Over Hole”. COMIC桃姫 (富士美出版). 
  • 飯閃澪 (2008-05). “Amuseレジェンド”. COMIC桃姫 (富士美出版). 
  • 飯閃澪 (2008-08). “ご奉公人”. メンズヤング (双葉社). 
  • 飯閃澪 (2008-11). “若妻データ”. メンズヤング (双葉社). 

挿絵[編集]

参考文献[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 本人公式ウェブサイトのプロフィール（ウェブ魚拓、2012年4月1日閲覧）
  2. ^ 御米椎、@myo_E 2018年1月1日の発言、2019年8月11日閲覧。
  3. ^ 宇宙作家クラブ メンバーリスト
  4. ^ 本人公式ウェブサイトのプロフィール（ウェブ魚拓、2012年3月31日閲覧）
  5. ^ 本人公式ウェブサイトのプロフィール（ウェブ魚拓、2012年4月1日閲覧）
  6. ^ 本人公式ウェブサイトのプロフィール（ウェブ魚拓、2012年4月1日閲覧）
  7. ^ 本人公式ウェブサイトの本人による紹介（ウェブ魚拓、2012年4月1日閲覧）
  8. ^ 本人公式ウェブサイトのプロフィール（ウェブ魚拓、2012年4月1日閲覧）
  9. ^ 『宇宙課々付エヴァ・レディ』2巻 p.210 「御米ンタリー 決断」
  10. ^ 『宇宙課々付エヴァ・レディ』2巻 p.210
  11. ^ 『宇宙課々付エヴァ・レディ』2巻 p.211、本人公式ウェブサイトのプロフィール（ウェブ魚拓、2012年3月31日閲覧）
  12. ^ 本人公式ウェブサイトのプロフィール（ウェブ魚拓、2012年4月1日閲覧）
  13. ^ 本人公式ウェブサイトのプロフィール（2013年3月31日閲覧）
  14. ^ 『月刊ヤングキング』次号予告（2013年3月31日閲覧）
  15. ^ パーフェクトナイト: 御米椎未単行本化・未発表作品集（2018年10月23日閲覧）
  16. ^ チャンネルページ
  17. ^ a b 本人公式ウェブサイトのプロフィール - ウェイバックマシン（2019年4月25日アーカイブ分）
  18. ^ 御米椎、@myo_E 2020年6月22日の発言、2020年7月12日閲覧。
  19. ^ 本人公式ウェブサイトのプロフィール（ウェブ魚拓、2012年3月31日閲覧）
  20. ^ 本人公式ウェブサイトのプロフィール（ウェブ魚拓、2012年3月31日閲覧）

外部リンク[編集]

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