うがい
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うがい(嗽)とは、水、薬液などを口に含み、のどをすすいで口腔に残っている食物のかすや埃、細菌などを除去する行為のこと。風邪やインフルエンザなどの伝染病予防に有効とされている。鼻から(塩)水を吸い込んで鼻腔内を洗浄する行為は鼻うがいと呼ばれる。
目次 |
[編集] うがいの種類
- 口中の洗浄
- ブクブクうがいとも呼ばれる。水を含んで口を閉じ、頬を膨らませたり元に戻したりを交互に素早く行ってすすぐ。
- 喉の洗浄
- ガラガラうがいとも呼ばれる。水を含んで口を開け、上を向いて息を吐く。
[編集] 語源・歴史
うがいという語の語源は、鵜飼でありレトリック表現である。鵜に魚を飲み込ませ、その後吐き出させる様子が似ていることから、「うがい」と呼ばれるようになった。1444年(文安元年)に成立した国語辞典『下学集』には、「鵜飼嗽也」とある。
うがいは、日本では古くは平安時代から行われてきたとされている。欧米では、はしたない行為として敬遠されているらしい[要出典]。
[編集] 効果
京都大学の川村孝教授のグループが、被験者を「うがいをしない群」「水うがい群」「ヨード液うがい群」に割り付けて、うがいの風邪予防効果を検証した[1][2]。
その結果は、1か月あたり100人中の発症率は、うがいをしない群26.4人、水うがい群17.0人、ヨード液うがい群23.6人であった。多変量解析で群間のばらつきを揃えると、水うがいをした場合の発症確率はうがいをしない場合に比べ、40%低下となった。一方ヨード液うがいをした場合はうがいをしない場合に比べ、12%の低下にとどまり、統計学的に意味のある抑制効果は認められなかった。
この結果について川村教授は、うがいをすることにより、水の乱流によってウイルスや、埃の中にありウイルスにかかりやすくするプロテアーゼという物質が洗い流されること、水道水に含まれる塩素が何らかの効果を発揮したことなどが考えられ、またヨード液でそれほど効果が出なかったことについては、ヨード液がのどに常在する細菌叢を壊して風邪ウイルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする可能性があるとみている。
東京大学医科学研究所の河岡義裕教授は、「世界中でうがいを推奨してる国は、日本だけだと思います」「インフルエンザに関しては、意味がないと思います」とインフルエンザに対するうがいの効果を否定している[3]。
[編集] うがい薬
うがい薬(含嗽薬)には、大別して殺菌消毒用と鎮痛消炎用の2種類がある。
殺菌消毒用の薬は、風邪の予防や口内炎の治療などに使われる。主成分はポビドンヨード、塩化セチルピリジニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンゼトニウムなど。のどや口腔内に付着した細菌を殺菌する効果があり、口臭除去にも有効である。
鎮痛・消炎用の薬は、アズレンスルフォン酸ナトリウム、グリチルリチン酸ジカリウム、塩化リゾチームなどが主成分で、細菌の付着などで損傷を受けたのどや口腔内の粘膜の炎症を鎮める作用がある。
[編集] 脚注
- ^ [1]。
- ^ Kazunari Satomura; Tetsuhisa Kitamura, Takashi Kawamura, et al. (November 2005). “Prevention of Upper Respiratory Tract Infections by Gargling: A Randomized Trial”. American Journal of Preventive Medicine 29 (4): pp. 302-307.
- ^ 『爆笑問題のニッポンの教養』「File090 新型インフルエンザの真実」 2009年11月3日放送
[編集] 関連項目
- 洗口液(口内洗浄剤)