水鏡

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水鏡』(みずかがみ)は、歴史物語。成立は鎌倉時代初期(1195年頃)と推定される。

概要[編集]

国書の伝存目録である『本朝書籍目録』仮名部に「水鏡三巻 中山内府抄」とみえることから、作者は中山忠親説が有力である[1]。しかし、源雅頼説などもあり未詳。

いわゆる「四鏡」の成立順では3番目に位置する作品である。内容的には最も古い時代を扱っている。

内容[編集]

神武天皇から仁明天皇まで57代の事跡を編年体で述べている。73歳の老婆が、長谷寺に参籠中の夜、修験者が現れ、不思議な体験を語るのを書き留めたという形式になっている。『水鏡』独自の記事があるわけではなく、僧・皇円が著した『扶桑略記』から抄出したものである。ただし、序文には著者独自の歴史観が盛り込まれており、そこには特異性が認められる。

出典[編集]

  1. ^ 野村八良『鎌倉時代文学新論』、明治書院、1922年、擬古文学 水鏡 P12

文献[編集]

関連項目[編集]