鈴木通夫
表示
鈴木通夫 | |
---|---|
生誕 |
1926年10月2日 千葉県千葉市 |
死没 |
1998年5月31日 (71歳没) 東京都三鷹市 |
研究分野 | 有限群論 |
研究機関 | イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 |
出身校 | 東京大学 |
博士論文 | 単純群LF(2, p)の一つの特徴付け (1953) |
博士課程 指導教員 | 彌永昌吉 |
主な業績 |
鈴木群、散在鈴木群の発見 ブラウアー・鈴木の定理 |
影響を 受けた人物 |
岩澤健吉 リチャード・ブラウアー |
主な受賞歴 | 日本学士院賞「有限群の研究」 |
プロジェクト:人物伝 |
鈴木 通夫(すずき みちお、1926年10月2日 - 1998年5月31日)は、日本の数学者。イリノイ大学教授。専門は群論。鈴木群で知られる。
略歴
[編集]1926年10月2日 千葉県千葉市生まれ[1]。1942年 旧制第三高等学校入学、1945年 東京大学数学科に進学。1948年から1951年まで国の特別奨学金を受け、東京大学大学院で研究。指導教員は彌永昌吉であったが、岩澤健吉からも影響を受ける。1951年4月東京教育大学講師。1952年 イリノイ大学の奨学金を得て渡米。渡米後に東京大学から博士号[2]を受ける。1952年夏、ミシガン大学のブラウアーの下に2月間滞在、1952年9月イリノイ大学ポスドク研究員。1953年研究員。1955年助教。1956年ハーバード大学研究員。1958年 イリノイ大学准教授、1959年 同教授(死亡の時まで)。1960年には数学界を驚かせる新たな一連の有限単純群を発見。1998年 癌のため東京都三鷹市でガロアと同じ5月31日に死去。
客員歴
[編集]- 1960-1961年 シカゴ大学客員教授
- 1962-1963年 プリンストン高等研究所
- 1971年春 東京大学客員教授
- 1980年 北海道大学、大阪大学、東京大学で客員教授
- 1994年夏 パドヴァ大学(イタリア)客員教授
受賞・栄誉
[編集]- 1962-1963年 グッゲンハイムフェロー
- 1962年 国際数学者会議(ストックホルム)招待講演[3]
- 1970年 国際数学者会議(ニース)招待講演[3]
- 1974年 学士院賞 日本学士院
- 1991年 キール大学(ドイツ)名誉学位
業績
[編集]バーンサイド予想を解決しようとした。鈴木群と呼ばれる(位数が3で整除されないすべての)非可換有限単純群の無限系列や、散在型有限単純群の1つである散在鈴木群を発見した。
外部リンク
[編集]- O'Connor, John J.; Robertson, Edmund F., “Michio Suzuki”, MacTutor History of Mathematics archive, University of St Andrews.
脚注
[編集]- ^ 'Michio Suzuki' by Koichiro Harada
- ^ 'A characterization of simple groups LF(2,p)'『単純群LF(2,p)の一つの特徴付け』、東京大学、1953年。理学博士。NAID 500000491862
- ^ a b ICM Plenary and Invited Speakers 国際数学者連合公式サイト(英文)