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襄陽級掃海艇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
襄陽級掃海艇
基本情報
艦種 掃海艇 (MHC)
命名基準 大韓民国
建造所 江南株式会社
就役期間 1999年 - 現在
前級 江景級
要目
基準排水量 500トン
満載排水量 730トン
全長 59.4メートル (195 ft)
最大幅 10.5メートル (34 ft)
吃水 3.0メートル (9.8 ft)
主機 ディーゼルエンジン×2基
推進器 シュナイダープロペラ×2軸
出力 4,000馬力
速力 最大: 15ノット (28 km/h)
航続距離 3,000海里 (5,600 km) / 12kn
乗員 61名
兵装 シー・ヴァルカン 20mm機関砲×1基
M60 7.62mm機関銃×2挺
C4ISTAR TSM-2061 Mk.3掃海艇情報処理装置
レーダー レイセオン社製航海レーダー(Iバンド)
ソナー 2093型 可変深度式
特殊装備 ・AN/SLQ-48機雷処分具 (ROV)[1]
・深深度係維掃海具
・感応掃海具
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襄陽級掃海艇(ヤンヤンきゅうそうかいてい、英語: Yangyang-class Minesweeper Hunter) は、大韓民国海軍掃海艇の艦級[1][2]

設計

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設計面では、先行する江景級の発展型とされている[2]。機雷探知機は江景級の後期建造型と同じく可変深度式の2093型であるが、機雷処分具は、アメリカ製のAN/SLQ-48(アメリカ海軍オスプレイ級機雷掃討艇の搭載機と同型)に変更された[1](江景級と同じくイタリア製のプルートを搭載しているという説もある[2])。また、深深度対応の係維掃海具と感応掃海具も搭載している[3]

当初は10隻の建造が検討されたが、財政上の理由によって建造は3隻で打ち切られた。その後、2010年代に入って同等の掃海艇の追加装備が検討されるようになり[2]、2021年11月19日に防衛事業庁は4番艇「南海」(MSH-575)の引渡しを発表し[4]、「南海」は同月23日に鎮海基地で就役した。

同型艦

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# 艦名 就役
MSH-571 襄陽 (ヤンヤン)
ROK Yangyang
1999年12月
MSH-572 甕津 (オンジン)
ROK Ongjin
2004年2月
MSH-573 海南 (ヘナム)
ROK Haenam
2005年3月
MSH-575 南海 (ナムヘ)
ROK Namhae
2021年11月

参考文献

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  1. ^ a b c Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 412. ISBN 978-1591149545 
  2. ^ a b c d 大塚好古「韓国海軍力の現況」『世界の艦船』第780号、海人社、2013年7月、76-83頁、NAID 40019692165 
  3. ^ 「写真特集 今日の韓国軍艦」『世界の艦船』第780号、海人社、2013年7月、21-42頁、NAID 40019692113 
  4. ^ “South Korea’s 4th Yangyang-class minesweeper handed over to ROK Navy”. Naval News. (2021年11月22日). https://www.navalnews.com/naval-news/2021/11/south-koreas-4th-yangyang-class-minesweeper-handed-over-to-rok-navy/ 2024年8月22日閲覧。 

外部リンク

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