コンテンツにスキップ

若林真

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

若林 真(わかばやし しん、1929年4月3日 - 2000年3月14日)は、日本のフランス文学者作家翻訳家批評家慶應義塾大学名誉教授。

新潟県佐渡島生まれ。慶應義塾大学仏文科卒。同窓に山川方夫田久保英夫がおり『三田文学』で批評をおこなう。 のち慶應義塾大学教授。1972年「海を畏れる」を『新潮』に掲載し小説も書いた。1995年定年退任、名誉教授。 カトリック信者。

著書

[編集]

翻訳

[編集]
  • 『蠱惑の夜』(ジョルジュ・バタイユ、大日本雄弁会講談社) 1957、のち改題『C神父』(二見書房、ジョルジュ・バタイユ著作集) 1971
  • 『小説の時代』(G・ブレー,M・ギトン、佐藤朔共訳、紀伊国屋書店、現代文芸評論叢書) 1959
  • 『ロベルトは今夜』(ピエール・クロソウスキー遠藤周作共訳、河出書房新社) 1960、のち河出文庫 2006
  • 『ジル』(ドリュ・ラ・ロシェル集英社、世界文学全集、20世紀の文学10) 1968
    『ジル』上・下(国書刊行会、1945:もうひとつのフランス1) 1987.7
  • 『快楽の館』(アラン・ロブ=グリエ、河出書房新社、今日の海外小説) 1969 、のち河出文庫 2009
  • 『ロンドンの夜 / 聖遺骨』(アンリ・トマ田中倫郎共訳、白水社、現代フランス小説) 1971
  • 『背徳者』(ジッド講談社文庫) 1971
  • 『イザベル』(ジッド、講談社、世界文学全集) 1974
  • 『キリスト教文学の世界 1 (J・グリーン / ジッド)』(主婦の友社) 1977.3
    「モイラ」(J・グリーン、福永武彦訳)
    「地を旅する者」(J・グリーン、川村克己訳)
    解説「キリスト教は肉欲を否定するか - 「モイラ」をめぐって」(遠藤周作
    「狭き門」(ジッド、若林真訳)
    「汝も亦…」』(ジッド、若林真訳)
    解説「「狭き門」はキリスト教小説か」(遠藤周作)
  • 『内部』(エレーヌ・シクスス新潮社、新潮・現代世界の文学) 1978.2
  • 『夢の貨幣』(マルグリット・ユルスナール、集英社、世界文学全集24 ユルスナール) 1978
    『夢の貨幣』(マルグリット・ユルスナール、白水社、ユルスナール・セレクション) 2001.10
  • 『さようなら、友よ』(パトリック・ベッソン、読売新聞社) 1982.4
  • 『癩者への接吻 ほか』(モーリヤック春秋社、モーリヤック著作集1) 1982
  • 『歓待の掟』(ピエール・クロソウスキー、永井旦共訳、河出書房新社) 1987.10
  • 「アンドレ・ジッド代表作選」全5巻(アンドレ・ジッド、慶應義塾大学出版会) 1999.6
    第1巻『詩的散文』
    「アンドレ・ワルテルの手記」
    「アンドレ・ワルテルの詩」
    「ナルシス譚」
    「ユリアンの旅」
    「愛の試み」
    「地の糧」
    「新しい糧」
    第2巻『ソチ』
    「パリュード」
    「鎖が解けたプロメーテウス」
    「法王庁の抜け穴」
    第3巻『レシ 第1部』
    「背徳者」
    「放蕩息子の帰宅」
    「狭き門」
    「田園交響楽」
    「汝も亦……」
    第4巻『レシ 第2部』
    「エル・ハジ」
    「イザベル」
    「女の学校」
    「ロベール」
    「ジュヌヴィエーヴ」
    「テセウス」
    第5巻『ロマン』
    「贋金つかい」
    「贋金つかいの日記」


参考

[編集]
  • 『日本近代文学大事典』(日本近代文学館編、講談社)

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]