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2016年10月9日 (日) 09:56時点における版

吉村真晴
基本情報
生年月日 (1993-08-03) 1993年8月3日(30歳)
血液型 AB型
選手情報
最高世界ランク 18位
利き腕
ラケット バタフライ特注(インナーフォースZLC)
フォア面ラバー テナジー・05
バック面ラバー テナジー・05
戦型 ドライブ主戦型
ITTFサイト WTTプロフィール
獲得メダル
yes
日本の旗 日本
卓球
オリンピック
2016 リオデジャネイロ 男子団体
世界卓球選手権
2015 蘇州 混合ダブルス
2016 クアラルンプール 男子団体
■テンプレート ■プロジェクト:卓球 ■選手一覧

吉村 真晴(よしむら まはる、1993年8月3日 - )は、茨城県那珂郡東海村出身の日本卓球選手。

人物

父は日本人、母はフィリピンの出身であり、名前の真晴(マハル)はタガログ語で『愛する』を意味する言葉である[1]

卓球には幼稚園児当時から興味を持ち始め、小学校入学と同時に始めた。吉村の父親が元卓球選手で地元東海村でジュニア世代専門の東海クラブを指導していたことから、吉村も父の指導により厳しく鍛えられた。

中学校は宮城県多賀城市秀光中等学校へ進学、中学校3年時に山口県山口市野田学園中学校へ転校、その後に野田学園高等学校に進学した。

高校3年生となった2011年になると、2月のジャパントップ12卓球大会に出場し張一博を準決勝で下して決勝に進出、決勝戦で水谷隼の前に敗れはしたが準優勝を果たすと、アジアジュニア卓球選手権(インドの旗 インドニューデリー)男子シングルスで日本人選手として初優勝を飾り世界ジュニア卓球選手権(バーレーンの旗 バーレーンマナーマ)では男子シングルス/男子ダブルス3位の好成績を挙げるなどの躍進ぶりが際立った。

2012年1月に開催された平成23年度全日本卓球選手権大会では準々決勝で森本耕平、準決勝で松平健太を破り決勝進出を決めると、決勝では前年のジャパントップ12で敗れた水谷と対戦、試合はファイナルゲームの3-3まで縺れ込む互角の展開となった。しかしエッヂ、サーブミスで流れが水谷に傾き10-7でマッチポイントを握られて瀬戸際まで追い詰められたものの、そこでタイムアウトをとった吉村は後がない状況の中、今まで出したことのないミドルトスサービスからの速攻で再び流れを呼び込み5本連取し、ゲームカウント4-3で勝利を収め高校生として2人目の全日本王者に輝いた[2]

2012年4月からは愛知工業大学へ進学した。

2012年、第51回世界卓球選手権団体戦ドルトムント大会、2013年第52回世界卓球選手権個人戦パリ大会の日本代表に選出された。

2015年、スペインオープンで初のプロツアー大会優勝を果たす。

2015年第53回世界卓球選手権個人戦蘇州大会で、38年ぶりとなる混合ダブルス銀メダルを獲得する[3]

2015年、 馬龍許昕樊振東と世界4強選手のうち3人が出場し非常にハイレベルな大会となったジャパンオープンで、1回戦では大会時世界ランキング19位の鄭栄植、2回戦では大会時世界ランキング11位の唐鵬、そして準々決勝では大会時世界ランキング5位の日本のエース水谷に勝ち進んできた大会時世界ランキング16位の朱世爀といった、世界ランキング10位代の強豪選手を3人連続で破り、準決勝では大会時世界ランキング1位の馬龍に勝利して勝ち上がった中国選手の尚坤に劇的な勝利を収め、決勝では許昕に敗れたものの、6人の中国選手と世界のトップ選手が出場する中で大会時世界ランキング30位の吉村が準優勝にまで割り込むという、異例の成績を残した。

2015年ジャパンオープン後の世界ランキングは自己最高となる20位にまで上がり、世界ランキングで村松雄斗、松平を追い抜き水谷、丹羽孝希に次ぐ日本人で3番目となった。2015年9月の世界ランキングでは18位と国内選手では3番目を維持したことから、9月19日にリオデジャネイロオリンピックの3人目の代表に決定した[4][5]

2016年の世界卓球では団体戦のメンバーに選ばれ銀メダルを獲得した。3月のカタールオープンではオリンピックを見据えた丹羽とのダブルスで馬龍(世界ランク1位)/許昕(世界ランク3位)の中国ペアを破る金星を挙げ、8月のリオデジャネイロオリンピックでは日本男子初となる団体での銀メダル獲得に貢献した[6]。9月に結婚した事を発表した[7]

プレースタイル

超攻撃型と称される程の攻撃力が特徴であり、長い手足と早い動きで、前陣でも後陣でも攻めの展開を作ることができる。

力の入らないスイングで、ほとんど体の力だけで打球することができ、ミドルのボールをフォアで対処してもブレないほどのフィジカルの強みもある。

非常に豊富な種類のサーブを持っていて、特に逆横のアップダウンサーブは、ラケットを上に振り上げるのに下回転を出すことができ、世界各国の選手からも「真晴のサーブはわからない」と注目されている。

吉村のそのサーブは、カットマンである朱世爀や世界のトップ選手である許昕でもレシーブミスを連発する程のわかりにくさである。

また、レシーブでのチキータやダブルクラッチからの攻め、サーブからの速攻や下がってからのシュートドライブでの逆襲など緩急もあり、バランスの取れた組み立てと勝負所でも臆さず思い切りの良い攻めを見せる。

戦績

男子シングルス 準優勝
  • 世界ジュニア卓球選手権大会(2011年)
男子シングルス 3位/男子ダブルス 3位
  • 全国高等学校総合体育大会(2011年)
卓球・男子シングルス 3位/男子ダブルス 優勝
  • アジアジュニア卓球選手権大会(2011年)
男子シングルス 優勝/男子ダブルス 準優勝
  • 全日本卓球選手権大会(2012年)
男子シングルス 優勝
  • スペインオープン(2015年)
男子シングルス 優勝
  • 世界卓選手権個人戦 (2015年)
混合ダブルス 準優勝
  • クロアチアオープン(2015年)
男子シングルス 優勝
  • ジャパンオープン・荻村杯(2015年)
男子シングルス 準優勝
団体銀メダル

脚注

外部リンク