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2010年5月12日 (水) 02:06時点における版

紙屋 克子
(かみや かつこ)
生誕 1946年11月
居住 日本の旗 日本
研究分野 看護学
研究機関 北海道大学医学部附属病院
札幌麻生脳神経外科病院
筑波大学
静岡県立大学
出身校 北星学園大学文学部卒業
北海学園大学法学部卒業
北海学園大学大学院
法学研究科修了
主な業績 ナーシングバイオメカニクスに基づく
生活支援技術開発
意識障害看護
看護技術と診療報酬に関する研究
主な受賞歴 吉川英治文化賞1993年
プロジェクト:人物伝
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紙屋 克子(かみや かつこ、1946年11月 - )は、日本看護学者意識障害看護ナーシングバイオメカニクス看護事故判例研究リハビリテーション看護)。学位博士(医学)筑波大学1997年)。静岡県立大学大学院看護学研究科教授看護学部教授、茨城県立医療大学参与、筑波大学名誉教授

札幌麻生脳神経外科病院副院長、筑波大学大学院医科学研究科教授、筑波大学大学院人間総合科学研究科教授、筑波大学看護・医療科学類学類長などを歴任した。

概要

生い立ち

1968年、北海道大学医学部附属看護学校卒業。北星学園大学文学部社会福祉学科にて学び、1984年に卒業した[1]。それから6年後、今度は北海学園大学法学部法律学科を卒業し、法学士称号を取得した[1]。さらに4年後、同大学の大学院にて法学研究科修士課程を修了し、修士(法学)の学位を取得した[1]。なお、大学院在籍時には、法学研究科の教授だった須田晟雄から指導を受けた[2]。それから3年後、筑波大学から博士(医学)の学位を取得した[1]

医療現場

北海道大学医学部附属病院看護師として勤務し、脳神経外科精神神経科などでキャリアを積んだ[1]。その経験を生かして札幌麻生脳神経外科病院に転じ、看護部長を務めるとともに、副院長にも就任した[1]

学究活動

1995年より学究活動に身を投じ、筑波大学の大学院にて医科学研究科や人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻にて教授を務めた。2004年からは看護・医療科学類にて学類長を務めた。それらの業績を称え、同大学から名誉教授の称号を授与された。現在は、静岡県立大学の大学院にて看護学研究科の教授を務めている。また、看護学部の教授も兼任している。鳩山由紀夫内閣の成立にともない、厚生労働大臣となった長妻昭から、厚生労働省社会保障審議会の委員に就任するよう要請された[3][4]。紙屋はこの申し出を受諾したため、日本看護協会副会長の坂本すがらと交代する形で委員に任命された[4]

研究

専門は看護学であり、意識障害看護、ナーシングバイオメカニクス、看護事故判例研究、リハビリテーション看護などを中心に研究している[1]遷延性意識障害をはじめとする意識障害の患者に対する看護手法の開発に意欲的に取り組んでおり、温水浴やトランポリンなどさまざまな手法を試みている[5][6]

また、医療介護の分野にバイオメカニクスを応用しようと試みており、看護分野にバイオメカニクスを適用した「ナーシングバイオメカニクス」を積極的に推進し、それらについての著書も上梓している[7]。北海学園大学にて法学士や法学修士を取得するなど医事法学にも造詣が深く、いわゆる「看護事故」の判例についての研究も行っている[1]

賞歴

出演

テレビ

著作

単著

  • 紙屋克子著『私の看護ノート』医学書院1993年ISBN 4260341065
  • 紙屋克子著『こんなに簡単ステキに家庭介護入門――超高齢社会を不安なく迎えるための介護の常識』ナーシングサイエンスアカデミー、1998年
  • 紙屋克子講演『看護における生活支援技術の理論化・体系化への道すじ』木村看護教育振興財団、1999年

共著

監修

  • 紙屋克子監修『看護職が担う意識障害患者のケア』メディカ出版2004年ISBN 4840409382
  • 紙屋克子監修・執筆、原川静子執筆『ナーシングバイオメカニクスに基づく自立のための生活支援技術』ナーシングサイエンスアカデミー、2005年
  • 紙屋克子監修・執筆、原川静子執筆『ナーシングバイオメカニクスに基づく自立のための生活支援技術』2版、ナーシングサイエンスアカデミー、2006年

ビデオ

  • 川島みどり企画、紙屋克子監修・指導『自然な動きを知ろう』中央法規出版1991年
  • 川島みどり企画、紙屋克子監修・指導『基本的体位変換』中央法規出版、1991年。
  • 川島みどり企画、紙屋克子監修・指導『応用的体位変換』中央法規出版、1991年。
  • 紙屋克子企画・監修・指導、筑波記念病院協力『口の中の清潔、洗髪、排泄、介護服』ナーシングサイエンスアカデミー、2000年。
  • 紙屋克子企画・監修・指導、筑波記念病院協力『一日も早い自立のためにベッド、布団における体位変換』ナーシングサイエンスアカデミー、2000年。
  • 紙屋克子企画・監修・指導『基礎技術・体位変換』中央法規出版、2002年
  • 紙屋克子企画・監修・指導『早期離床』中央法規出版、2002年。
  • 紙屋克子企画・監修・指導『寝たきり予防と行動拡大』中央法規出版、2002年。

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 「教員情報詳細」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース静岡県立大学
  2. ^ 熊本信夫編集代表『北海学園大学法学部・大学院法学研究科教育・研究年報』北海学園大学法学部大学院法学研究科1993年、142頁。
  3. ^ 共同通信「民主寄りの医師を起用――自民支持の看護協会外す」『民主寄りの医師を起用 自民支持の看護協会外す - 47NEWS(よんななニュース)全国新聞ネット2009年10月27日
  4. ^ a b 「社会保障審議会からも自民系団体代表を排除」『社会保障審議会からも自民系団体代表を排除 - MSN産経ニュース産経デジタル2009年10月27日
  5. ^ 戸上文恵「遷延性意識障害:事故や病気で脳に重い障害――患者ら18日に『家族の会』設立/栃木」『遷延性意識障害:事故や病気で脳に重い障害 患者ら18日に「家族の会」設立 /栃木 - 毎日jp(毎日新聞)毎日新聞社2009年10月14日
  6. ^ 戸上文恵「県遷延性意識障害者・家族の会:『らいめい』設立――交流、医療充実求め/栃木」『県遷延性意識障害者・家族の会:「らいめい」設立 交流、医療充実求め /栃木 - 毎日jp(毎日新聞)毎日新聞社2009年10月19日
  7. ^ 紙屋克子監修・執筆、原川静子執筆『ナーシングバイオメカニクスに基づく自立のための生活支援技術』ナーシングサイエンスアカデミー、2005年

参考文献

外部リンク