「十三経」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
TobeBot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: en:Thirteen Classics
Bue (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
20行目: 20行目:


これらのうち『周礼』『儀礼』『礼記』をあわせて「三礼」と呼ぶ。<br>
これらのうち『周礼』『儀礼』『礼記』をあわせて「三礼」と呼ぶ。<br>
これらのうち『春秋左氏伝』『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』をあわせて「[[春秋]]三伝」と呼ぶ。<br>
これらのうち『春秋左氏伝』『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』をあわせて「[[春秋]]三伝」と呼ぶ。

これらのうち『論語』『孟子』『大学』『中庸』をあわせて「[[四書]]」と呼ぶ。<br>
これらのうち『論語』『孟子』『大学』『中庸』をあわせて「[[四書]]」と呼ぶ。


==十三経注疏==
==十三経注疏==
十三経に対して漢以来の権威ある[[注疏]]を選んで集成した書物を『'''十三経注疏'''』(じゅうさんけいちゅうそ)という。[[唐]]の『[[五経正義]]』もこれに収められている。もともとは『十三経注』と『十三経疏』が別行していたが、南宋末、これを一つに合刻して刊行した(十行本)。刊本には十行本以降、正徳本・&#38313;本・南監本・北監本・汲古閣本・武英殿本・阮元本などがある。従来、[[清]]の[[阮元]]の刊本がもっとも善本でよく用いられてきたが、[[2000年]]、北京大学出版社が[[李学勤]]主編の標点本を出版した。李学勤本は阮元本を清の[[孫星衍]]の校勘記で校勘したものである。
十三経に対して漢以来の権威ある[[注疏]]を選んで集成した書物を『'''十三経注疏'''』(じゅうさんけいちゅうそ)という。[[唐]]の『[[五経正義]]』もこれに収められている。もともとは『十三経注』と『十三経疏』が別行していたが、南宋末、これを一つに合刻して刊行した(十行本)。刊本には十行本以降、正徳本・&#38313;本・南監本・北監本・汲古閣本・武英殿本・阮元本などがある。従来、[[清]]の[[阮元]]の刊本がもっとも善本でよく用いられてきたが、[[2000年]]、北京大学出版社が[[李学勤]]主編の標点本を出版した。李学勤本は阮元本を清の[[孫星衍]]の校勘記で校勘したものである。
{| border="1" cellpadding="2" cellspacing="0" style="text-align:center"
{| class="wikitable" style="text-align:center"
|-
|- style="background:#efefef;"
!書名
!書名
![[伝]]
![[伝]]
100行目: 101行目:
{{DEFAULTSORT:しゆうさんけい}}
{{DEFAULTSORT:しゆうさんけい}}
[[category:経書]]
[[category:経書]]
[[Category:名数13]]
[[category:]]
[[Category:名数13|けい]]


[[de:Dreizehn Klassiker]]
[[de:Dreizehn Klassiker]]

2009年11月21日 (土) 14:33時点における版

儒家経典
五経
九経



儀礼/周礼
春秋
礼記
春秋左氏伝
春秋公羊伝
春秋穀梁伝
七経 十二経
論語
孝経
爾雅
十三経
孟子

十三經(じゅうさんけい・じゅうさんぎょう)は、儒家が重視する経書13種類の総称。代に確定した。

概要

従来、儒家経書六経があったが、このうち『楽経』は早くに亡んで代には五経となった。後漢になるとそれに『論語』と『孝経』を加えて七経とした。五経のうち『礼』に三礼、『春秋』に三伝あるので、分けて九経とすると十一経となる。代、それに『爾雅』が加えられ、宋代には『孟子』が加えられて十三経となった。またこれに『大戴礼記』を加えて十四経とすることがある。
その内訳は、下記の通り。

これらのうち『周礼』『儀礼』『礼記』をあわせて「三礼」と呼ぶ。
これらのうち『春秋左氏伝』『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』をあわせて「春秋三伝」と呼ぶ。

これらのうち『論語』『孟子』『大学』『中庸』をあわせて「四書」と呼ぶ。

十三経注疏

十三経に対して漢以来の権威ある注疏を選んで集成した書物を『十三経注疏』(じゅうさんけいちゅうそ)という。の『五経正義』もこれに収められている。もともとは『十三経注』と『十三経疏』が別行していたが、南宋末、これを一つに合刻して刊行した(十行本)。刊本には十行本以降、正徳本・閩本・南監本・北監本・汲古閣本・武英殿本・阮元本などがある。従来、阮元の刊本がもっとも善本でよく用いられてきたが、2000年、北京大学出版社が李学勤主編の標点本を出版した。李学勤本は阮元本を清の孫星衍の校勘記で校勘したものである。

書名
周易正義 王弼)、但し繋辞伝説卦伝序卦伝雜卦伝韓康伯)の註で補い、敷衍している。 孔穎達
尚書正義 孔安国前漢 孔穎達
毛詩正義 毛亨毛萇前漢 鄭玄後漢 孔穎達
周礼注疏 鄭玄後漢 賈公彦
儀礼注疏 鄭玄後漢 賈公彦
礼記注疏(礼記正義) 鄭玄後漢 孔穎達
春秋左伝注疏(春秋正義) 杜預西晋 孔穎達
春秋公羊伝注疏 何休後漢 徐彦
春秋穀梁伝注疏 范寧西晋 楊子勛
論語注疏 何晏 邢昺北宋
孟子注疏 趙岐後漢 孫奭北宋
孝経注疏 玄宗 邢昺北宋
爾雅注疏 郭璞西晋 邢昺北宋