「テミスト (衛星)」の版間の差分

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2008年2月17日 (日) 07:59時点における版

テミスト (Themisto)
発見
発見者 チャールズ・コーワル (1975年)

エリザベス・レーマー (1975年)
スコット・S・シェパード (2000年)
デービッド・C・ジューイット (2000年)
ヤンガ・R・フェルナンデス (2000年)
ユージーン・A・マグニアー (2000年)

発見日 1975年9月30日

2000年11月21日 再発見

軌道の特徴
平均軌道半径 7,391,650 km (0.04941 AU)
離心率 0.2006
近地点 5,909,000 km (0.039 AU)
遠地点 8,874,300 km (0.059 AU)
軌道周期 129.82761 日 (0.3554
軌道外周 45,972,400 km (0.307 AU)
平均軌道速度 4.098 km/s
最大軌道速度 5.074 km/s
最小軌道速度 3.379 km/s
軌道傾斜角 45.81°(黄道面に対して)
13.865° (木星の赤道面に対して)
母天体 木星
物理的特徴
平均直径 8 km
外周 ~25 km
表面積 ~200 km²
体積 ~270 km³
質量 6.89×1014 kg
平均密度 2.6 g/cm³
表面重力 ~0.0029 m/s2 (0.0003 g)
脱出速度 ~0.0048 km/s
自転速度 ?
赤道傾斜角
アルベド 0.04
表面温度K
最低 平均 最高
~124 K
大気圧 0 kPa

テミスト(Themisto, Jupiter XVIII)は、木星衛星である。

発見

テミストは1975年7月30日チャールズ・コーワルエリザベス・レーマーによって発見され、同年10月3日には発見が報告されて(IAUC 2845)、S/1975 J1という仮符号が与えられた。しかし軌道を確定するだけの十分な観測が無く、すぐに見失われた。

テミストは、1980年代には天文学の教科書に脚注の形で書かれるようになった。その後、2000年になって、見たところ新衛星と思われる衛星がスコット・S・シェパードデービッド・C・ジューイットヤンガ・R・フェルナンデスユージーン・A・マグニアーによって発見され、S/2000 J1という仮符号が与えられた。これはすぐに1975年の天体と同一だと確認された。シェパードらの発表はすぐに、ブレット・J・グラッドマンジョン・J・カヴェラースジャン=マール・プティハンス・ショルマシュー・J・ホルマンブライアン・マースデンフィリップ・D・ニコルソン、そしてジョセフ・A・バーンズらのチームによる2000年8月6日の観測(IAUC 7525、 2000年11月25日)(小惑星センターに報告されたもののIAU回報 (IAUC) としては出版されなかった)との関係が証明された。

2002年には、この衛星はギリシャ神話ゼウスの愛人であるテミストの名前が公式に付けられた。

軌道

テミストの軌道は、順行で不規則な軌道を周る最初のグループであるヒマリア群ガリレオ衛星の中間付近を公転する軌道であるという点で変わっている。2006年現在、テミストと同じような軌道を公転し同じグループに分類される衛星はない。平均軌道半径は約740万kmであり、約130日かけて木星の周囲を一周する。軌道の離心率は0.2006である。

物理的特徴

テミストの直径はわずか8kmしかない。密度は2.6g/cm³と推定されており、そのためテミストは主にケイ酸塩岩から構成されていると考えられている。表面は非常に暗く、アルベド(反射能)は0.04である。つまり、入射した日光のわずか4%しか反射しないことになる。

見掛けの等級は21等級で極めて暗い。

関連事項