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'''倉敷中央病院'''(くらしきちゅうおうびょういん、英文表記:''Kurashiki Central Hospital'')は、[[岡山県]][[倉敷市]]美和の民間[[総合病院]]。病院が使う略称は'''倉中'''か'''KCH'''。地元では'''中病'''と呼ばれる
'''倉敷中央病院'''(くらしきちゅうおうびょういん、英文表記:''Kurashiki Central Hospital'')は、[[岡山県]][[倉敷市]]美和の民間[[総合病院]]。病院が使う略称は'''倉中'''か'''KCH'''。(一部、地元民の口語では'''中病'''などと呼ばれることもある)


== 概要 ==
== 概要 ==

2007年12月10日 (月) 13:02時点における版

倉敷中央病院
情報
正式名称 財団法人倉敷中央病院
標榜診療科 総合
許可病床数 1,116床
開設者 財団法人倉敷中央病院
開設年月日 1923年(大正12年)6月2日
所在地
710-8602
岡山県倉敷市美和1-1-1
PJ 医療機関
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倉敷中央病院(くらしきちゅうおうびょういん、英文表記:Kurashiki Central Hospital)は、岡山県倉敷市美和の民間総合病院。病院が使う略称は倉中KCH。(一部、地元民の口語では中病などと呼ばれることもある)

概要

  • 設置者 財団法人倉敷中央病院
  • 理事長 大原 謙一郎 (おおはら・けんいちろう)
  • 病院長 内田 璞 (うちだ・すなお、眼科医師)
  • 所在地 〒710-8602 岡山県倉敷市美和1-1-1
  • 開設日 1923年(大正12年) 6月2日
  • 病床数 1,116床(一般1,106床、第2種感染症10床)
  • 職員数 2,138人(平成19年1月1日現在)

倉敷中央病院は、岡山県倉敷市の民間総合病院。岡山県西部の中核的な医療機関であり、夜間は県北から患者が搬送されることも少なくない。高度医療を担う急性期基幹病院を標榜しているが、倉敷市中心部に公立病院はなく、市立病院的な役割も担う。 (なお、児島地域には倉敷市立児島市民病院があるが、合併前の児島市が設立したもので、倉敷市が病院を設立したことはない)  

設立当時から残る病棟(背景は2002年に増築された外来棟)

成り立ち

創立者は、当時、倉敷紡績社長で、大原美術館なども設立した大原孫三郎である。大原は慈善家でもあり、石井十次岡山孤児院に運営資金を提供するなど、社会問題の改善に尽力したが、病院設立もその一環であったと思われる。(その他、大原社会問題研究所大原労働研究所大原農業研究所なども設立した)

設立時、患者が安心して治療に専念できるように、それまでの病院の冷たいイメージを排除するためとして様々な工夫がなされていた。例えば病棟は赤レンガと赤い屋根を取り入れたデザインで病院とは思えない。さらに、患者のための温室までも設置されていた。近年、新築された多くの病棟でもモチーフとして赤レンガと赤い屋根を使い、外来棟と臨床検査棟に挟まれた部分に温室も復活、外来患者の憩いの場となっている。

また、設立時の病棟は、二階建てまでだったのだが、患者の負担を減らすことを理由にエレベータが設置された。これが倉敷市に初めて導入されたエレベータだった。このエレベータは若干の改造と塗装をした後、2002年に増築された外来病棟の電話ボックスとして利用されている。

医療技術

新しい医療技術の研究・導入には積極的で、著名かつユニークだったものとして喘息塔がある。これは、上空の清浄な空気を取り入れ、喘息など気管支疾患の患者に供給するための鉄塔であった。しかし、水島にコンビナートが構築され、光化学スモッグが頻発するようになると、鉄塔程度の高度では清浄な空気とはいえなくなり、残念ながら撤去されてしまった。

2007年現在、循環器内科主任部長と副院長を兼任する光藤和明(みつどう・かずあき)医師は、心カテーテル治療の世界的権威で、1982年以降、一万九千例以上の実績を持つ。以前、台湾で光藤医師の治療を受けた李登輝元総統が、再度診察を受けるために、2001年(平成13年)4月、倉敷を訪れたことは記憶に新しい。

病院の実績を評価する基準に手術件数があるが、ほとんどすべての手術が中四国でトップクラス。病床数が多いことを考慮しても豊富な実績だ。(川崎医科大学附属病院は病床数なら大差ないが、臨床の場であると同時に研究・教育機関でもあるため、臨床に徹している倉敷中央病院より手術件数は少ない)

ちなみに2004年(平成16年)の実績は、以下のとおり。

  • 手術件数は年間11,256件(手術室は19室)
  • MRIは1日100件近く(1.5T MRIが5台)
  • CTは200件近く(CT4台)
  • 心臓カテーテル検査は年間5,026件
  • 冠動脈インターベンションは年間1,512件

もちろん、設備はその後、更新されている。

京都大学との関係

大原は、病院設立に先立って、京都大学総長で岡山の第三高等中学校医学部へ赴任したこともあった荒木寅三郎と基本方針を検討した。また、荒木も京大医学部から優秀な人材を送り込んできた。それ以来、京大医学部とは長期に渡り良好な関係が続いており、現在でも京大出身の医師は多い。前出の光藤医師や内田院長も京大出身である。(もちろん、地元である岡山大学出身者も多い。大原は早稲田大学中退)

診療科

沿革

関連施設

倉敷中央看護専門学校

交通アクセス

  • 山陽本線倉敷駅」から徒歩15分。 駅前から倉敷センター街BIOSを通り抜ける。
  • 山陽本線「倉敷駅」から、いずれも 「中央病院前」下車。
下電バス茶屋町駅行」で10分。
下電バス「天城経由児島駅行」・「天城経由宇野駅行」で10分。
両備バス早島妹尾病院経由岡山駅天満屋方面行」で10分。
  • 瀬戸大橋線「児島駅」から、下電バス「倉敷駅行」で45分、「中央病院前」下車。
  • 瀬戸大橋線「茶屋町駅」から、下電バス「倉敷駅行」で20分、「中央病院前」下車。

外部リンク