永岡慶之助

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永岡 慶之助(ながおか けいのすけ、1922年7月30日 - 2021年5月12日)は、日本歴史小説作家、時代小説作家。

人物・来歴[編集]

本名同じ。福島県会津坂下町生まれ[1]群馬県藤岡市在住。東洋大学文学部卒業[1]

略歴[編集]

1946年(昭和21年)、友人の赤田哲也と故郷を出て中山義秀邸を訪問、知遇を得る。当時の仲間には吉田健一国木田虎雄清水崑清水基吉らがいた。公友社河出書房の雑誌編集者を経て、作家活動に入る。1960年(昭和35年)、出身地の会津藩を題材に取った『斗南藩子弟記』でデビュー。翌年の第45回直木賞候補となる[1]。また同賞には1969年(昭和44年)の『紅葉山 富岡製糸場始末』も候補に推された(第62回[1])。基本的に史実に即した王道的歴史小説を手掛ける。また『上州剣客列伝』などの史伝文学、『上泉伊勢守信綱』などの史伝的歴史小説、『会津戦争始末記』『散華・会津藩の怨念』などの歴史ノンフィクションもあり、更には『はぐれ鷹 用心棒三十郎』において、いわゆる「文庫書き下ろし時代小説」も執筆した。

90歳を超えてからも書き下ろしの小説や、雑誌『歴史街道』(PHP研究所)などに精力的に執筆していた。98歳で死去。

作品リスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 書籍『数奇の織部』(PHP研究所)「著者紹介」より。

関連項目[編集]