悪趣味ゲーム紀行

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悪趣味ゲーム紀行』(あくしゅみゲームきこう)は、がっぷ獅子丸(吉原正訓)が『ゲーム批評』に1995年から連載していたゲーム紹介記事、およびそれらをまとめた単行本である。

単行本はマイクロマガジン社から3冊発売されている。

コンセプト[編集]

著者がプレイした中で、強烈なインパクトや印象を残したゲームを独断と偏見に基いて紹介するというもの。その中には一般にクソゲーバカゲーと呼ばれるものも多数含まれていた。独自の砕けた文体とあいまいって、硬めの記事が多かった『ゲーム批評』誌の中で異彩を放っていた。ほどなく大人気連載となり、『ゲーム批評』誌の売り上げにも大きく貢献している。本記事は一時期のクソゲーブームを牽引する役目も担っていた。

『ゲーム批評』誌連載分には、1コマイラストが載せられていた(イワタカヅト南敏久安本豪など)。

単行本では、1-2巻ではさいとーあゆみ(当時『ゲーム批評』誌の編集長だった斎藤亜弓の筆名)の漫画が、3巻では読者コーナーのイラストを担当した飛龍乱の漫画が追加されている。また、各巻ともゲーム業界ウラ話やゲストコラムも追加された。

この連載により、がっぷ獅子丸は以降『悪趣味エロ紀行』『ゲーム業界のフシギ』などのゲームライターとしての著作を出すようになった。ちなみに本業はゲームプロデューサーであり、担当したゲームに『大江戸ファイト』、『しんけん!!』などがある。

取り上げられた作品[編集]

悪趣味ゲーム紀行[編集]

悪趣味ゲーム紀行2[編集]

悪趣味ゲーム紀行3[編集]

漫画の登場キャラクター[編集]

獅子丸先生
1〜2巻に登場。パイプを持ったライオン顔の紳士で、職業はゲームプロデューサー。がっぷちゃんの質問に答えてゲーム業界の様々なエピソードを紹介する。
がっぷちゃん
1〜2巻に登場。将来ゲーム業界に就職することを夢見る小学生。ゲーム会社の倒産やゴシップにばかり興味を持つ。
シシタン
3巻に登場。ゲーム業界に生まれたスノッブな未確認生物で、怪獣のような姿をしている。ゲーム業界の事情に詳しく、業界人の立場で発言することが多い。デザイン原案はがっぷ獅子丸で、原画ではがっぷちゃんを怪獣化した姿であった。
龍子オネーさん
3巻に登場。自称「永遠の19歳」の女の子。実はゲームに対する興味はあまりなく、キュートな外見とは裏腹に不謹慎、不穏当な発言を繰り返して毎回のようにシシタンから手厳しいツッコミを受ける。稀に一般人の立場からごく真面目な意見を言うこともある。

書誌情報[編集]