庵谷町長大橋
表示
庵谷町長大橋 | |
---|---|
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 富山県富山市庵谷 - 町長 |
交差物件 | 神通川 |
用途 | 道路橋 |
路線名 | 国道41号(国道360号重複)猪谷楡原道路 |
管理者 | 国土交通省北陸地方整備局富山河川国道事務所 |
設計者 | 大日本コンサルタント |
施工者 | 大成建設・佐藤工業JV、東綱橋梁、川田工業 |
着工 | 2006年(平成18年)5月 |
竣工 | 2009年(平成21年) |
開通 | 2009年(平成21年)11月20日 |
座標 | 北緯36度30分55.2秒 東経137度13分45.9秒 / 北緯36.515333度 東経137.229417度 |
構造諸元 | |
形式 | アーチ橋 |
材料 | 鋼・鉄筋コンクリート |
全長 | 369.000 m |
幅 | 12.000 m |
最大支間長 | 220.000 m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
庵谷町長大橋(いおりだにまちながおおはし)は、富山県富山市庵谷 - 町長の神通川に架かる国道41号(国道360号重複)猪谷楡原道路の橋長369 m(メートル)のアーチ橋。
概要
[編集]猪谷楡原道路は雨量規制区間を回避し、急勾配・急曲線の解消を目的に建設されている。庵谷町長大橋は仮称を庵谷橋としており、猪谷楡原道路の神通川に架かる4橋のうち、富山方から2番目に架かる[1]。
本橋はアーチリブと鉛直材が鉄筋コンクリート(RC)、補剛桁・側径間が鋼からなる複合アーチ橋である[2]。
- 形式 - 複合上路アーチ橋(補剛桁・側径間は2主鈑桁。橋全体が6径間連続桁。)
- 活荷重 - B活荷重
- 橋長 - 369.000 m
- 支間割 - ( 30.200 m + 31.000 m + 25.000 m + 220.000 m + 31.000 m + 30.200 m )
- アーチ支間 - 210.000 m
- アーチライズ - 29.000 m
- 幅員
- 総幅員 - 10.700 m
- 有効幅員 - 9.500 m
- 車道 - 9.500 m
- 歩道 - なし
- 曲率半径 - 500 m
- 床版 - 合成床版
- 総鋼重 - 613 t
- 設計 - 大日本コンサルタント[3]
- 施工 - 大成建設・佐藤工業JV(コンクリート部)[4]、東綱橋梁(アーチ部補剛桁)・川田工業(側径間)
- 架設工法 - ピロン工法(アーチ)・ケーブルエレクション直吊り工法(アーチ部補剛桁)・トラッククレーン一括架設工法(鈑桁部)
歴史
[編集]1997年度(平成9年度)に猪谷楡原道路が事業化された[1]。
庵谷橋のコンクリート部は2005年(平成17年)3月16日からの工期であったが、10月に施工地にて焼却灰が発見されたことから、工事中止を余儀なくされた。同年12月に調査の結果、焼却灰から埋め立て処分基準を下回るダイオキシン類が発見されたため、関係機関[注釈 1]で協議の上、2006年(平成18年)2月1日に最終処分場に埋立することが決定し、同年3月1日から搬出・処分を開始し、同年4月29日に除去を完了した[注釈 2]。このため工事が5月8日から再開となり、大きく工期が遅延することになった[2][6][7]。
その後、2006年(平成18年)5月に拱台の掘削開始、2007年(平成19年)6月にアーチリブの張出し開始、2008年(平成20年)6月のアーチリブ閉合を経て、同年12月19日にコンクリート部の工期が完了した[2][4]。鋼桁部分は2009年(平成21年)に竣工し、2009年(平成21年)11月20日に本橋を含む庵谷 - 楡原間延長3.0 kmが供用を開始した[1]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “猪谷楡原道路” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局富山河川国道事務所. 2021年10月20日閲覧。
- ^ a b c d 今枝拓也 et al. 2008.
- ^ “橋に生きる顔 富山の橋守を意識 土井 郎 橋梁新聞” (PDF). 大日本コンサルタント. メディア掲載. 橋梁新聞 (2008年7月11日). 2021年10月20日閲覧。
- ^ a b “平成20年度完成 優良工事等〔局長表彰・事務所長表彰〕及び工事成績優秀企業の表彰について” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局 (2009年7月21日). 2021年10月20日閲覧。
- ^ “橋梁年鑑 平成23年版” (PDF). p. 12, 13, 176. 2021年10月20日閲覧。
- ^ “明日で焼却灰の除去完了 〜(仮称)庵谷橋施工予定地の焼却灰の搬出・処分〜”. 国土交通省北陸地方整備局富山河川国道事務所 (2006年4月28日). 2021年10月20日閲覧。
- ^ “位置図及びこれまでの主な経緯” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局富山河川国道事務所 (2006年4月28日). 2021年10月20日閲覧。
参考文献
[編集]- 今枝拓也、宇野正修、塚本英樹、高瀬智章「ピロン工法を採用した庵谷橋アーチ橋(仮称)の建設」『プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム論文集』第17巻、プレストレストコンクリート工学会、2008年11月14日、373-376頁。