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富山町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
とみやままち
富山町
富山
富山町旗
富山町旗
富山町章
富山町章
富山町旗 富山町章
廃止日 2006年平成18年)3月20日[1]
廃止理由 新設合併
富浦町富山町三芳村白浜町千倉町丸山町和田町南房総市[1]
現在の自治体 南房総市
廃止時点のデータ
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
安房郡
市町村コード 12462-1
面積 40.34 km2
総人口 5,841
(2004年10月1日)
隣接自治体 鴨川市富浦町鋸南町三芳村丸山町
町の木 ウメ[2]
町の花 スイセン[2]
町の鳥 ウグイス[2]
富山町役場
所在地 299-2216
千葉県安房郡富山町久枝257
座標 北緯35度05分41秒 東経139度50分51秒 / 北緯35.09469度 東経139.84761度 / 35.09469; 139.84761座標: 北緯35度05分41秒 東経139度50分51秒 / 北緯35.09469度 東経139.84761度 / 35.09469; 139.84761
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富山町(とみやままち)は、かつて千葉県安房郡に存在していた館山都市圏に属していた。

平成の大合併に伴い2006年(平成18年)3月20日に、同じ安房郡内の富浦町三芳村丸山町和田町千倉町白浜町と新設合併し、南房総市となったため消滅した[1]

地理

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房総半島南部に位置する。 町のほぼ中心に南総里見八犬伝の舞台であり町名の由来でもある富山 (349.5m) がそびえ[3]、西は東京湾に面する。富山から東は房総丘陵が続いている。そのため、斜面にミカン畑や[4]棚田が造られた[5]

また、千葉県内一を誇った和牛の生産[6]や酪農など牧畜も盛んである[7]

海岸は砂浜が連続しており、ウミガメが産卵するほか[8]、岩井海岸など良好な水質の海水浴場があり[9]、民宿なども多い[7]

その一方で、元禄地震では大津波に襲われた[10]

なお、旧町村の「岩井」「平群」の名称は、正規の行政区画ではないが、日常的に地名として用いられる。「岩井地区」「平群地区」と称することもあり、広報誌にもこの名称が用いられることがある。

合併前隣接していた自治体

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歴史

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産業

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農業

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漁業

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  • 高崎漁港
  • 小浦漁港

学校

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平成24年4月、平群小と岩井小を統合、富山小として発足。富山小学生開校 平成25年5月、 小中一貫校新校舎建設開始 平成28年 4月、 富山小・富山中対面式小中一貫校開校 平成29年 4月、 富山保育所・富山幼稚園が「富山子ども園」として加わり、南房総市立「富山学園」(保幼小中一貫校)

小学校

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  • 旧富山町立岩井小学校
  • 旧富山町立平群小学校

中学校

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  • 旧富山町立富山中学校

その他

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  • 練馬区立少年自然の家 - 教育施設として開設されたが、一般の利用者にも開放したため、地元民宿業者等から批判された[26]
  • 文京区立岩井学園
  • 北区立岩井学園
  • 渋谷区立臨海学園

交通

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鉄道

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道路

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名所・旧跡・観光・祭事・催事

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八犬伝ゆかりの名所・旧跡

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  • 八犬伝ゆかりの地である[29]

犬掛地区にある。

  • 里見義通里見義豊の墓所。
  • 犬掛の合戦場跡
  • 伏姫籠穴 - 物語の冒頭、伏姫と八房が籠ったとされる洞穴[30]。八つの霊玉などを配置し[31]1997年(平成9年)5月16日に周辺を含めた整備が完了した[32]
  • 伏姫まつり - 主人公の伏姫を供養[33]

名所・旧跡

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祭事・催事

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  • 平群の天神社祭礼 - 10月に行われる祭で花火が打ち上げられると共に[37]、牛の花火が登場することで知られている[38][39]
  • 岩井地区祭礼 - 8月の第3土曜

富山町を舞台にした作品

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脚注

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  1. ^ a b c d “南房総市が誕生 「一体感ある組織に」 県内最多の7自治体合併 市長、市議選は来月23日投開票 暫定予算を専決処分”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 17. (2006年3月21日) 
  2. ^ a b c “富山町の“象徴”決まる 鳥はウグイス 花はスイセン 木はウメ”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1995年3月20日) 
  3. ^ “自然発見 2つのピーク、独特な姿 里見八犬伝で知られる富山”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 19. (1995年1月28日) 
  4. ^ 「房総風土記 晩秋を色どる黄金の味覚 みかんの里・房州」『ニューライフちば』第80号、千葉県広報協会、1969年11月、18-19頁。 
  5. ^ 「房総に生きる 鴨川市・富山町・三芳村 棚田を守る 安房地区の棚田を訪ねて」『ニューライフちば』第440号、千葉県広報協会、2000年11月、11-14頁。 
  6. ^ a b “「伏姫」ブランド化へ 和牛生産県内一の富山町”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 17. (2005年8月15日) 
  7. ^ a b c 「市町村めぐり 富山町 酪農と民宿の町」『ニューライフちば』第41号、千葉県広報協会、1966年8月、11頁。 
  8. ^ “大物ウミガメ上陸し産卵 富山町・岩井海岸 地元総出で見守る 真夏の宵に生命の神秘”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 17. (1991年7月31日) 
  9. ^ “特に良好は「岩井」「守谷」 県内海水浴場の水質 「不適」はゼロ”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 19. (2004年6月30日) 
  10. ^ “元禄地震・大津波から300年 供養碑が語るもの 10 別願院津波慰霊碑 富浦・富山から鋸南の被害”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (2003年9月11日) 
  11. ^ “町の発展に期待込め 富山で町民憲章制定式”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1992年2月27日) 
  12. ^ a b “富山のJR岩井駅の新駅舎完成 名峰イメージ”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1997年3月23日) 
  13. ^ “富山町の新しい足 町営路線バス きょうから「トミー」運行 外観は八犬伝をイメージ”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1997年10月1日) 
  14. ^ “健康と福祉の拠点が完成 富山町 町長ら出席し竣工式”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (2003年3月28日) 
  15. ^ a b “八犬伝づくしイベント多彩に 「富楽里」竣工で式典 富山・地域振興施設”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (2003年4月26日) 
  16. ^ “富浦、富山、千倉 3町閉町式 新生「南房総市」へ 住民ら名残惜しむ”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 17. (2006年2月27日) 
  17. ^ “もぎたてビワを 富浦-富山 国道沿いに 農家直営売店”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 13. (1987年5月19日) 
  18. ^ “「房州ビワ」の直売所 国道127号にお目見え 富浦〜富山町”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1989年5月9日) 
  19. ^ “ビワのワイン発売 さわやかな甘みと香り 富山町”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 5. (1995年7月30日) 
  20. ^ “売り切れに、ご注意を 富山町伏姫ワイン ビワ豊作で 2年ぶり販売”. 毎日新聞 (毎日新聞社): p. 27. (1995年7月21日) 
  21. ^ “まち人はなし 温州みかん出荷盛ん”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 27. (1993年7月22日) 
  22. ^ “色づいたみかんが鈴なり 富山町の観光みかん園”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 17. (1990年10月29日) 
  23. ^ “PRの好機に 水仙の町・富山 全国サミット開催地に決定 03年冬15自治体集う”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (2003年2月5日) 
  24. ^ “水仙サミット開幕 富山で県内初 ゆかりの自治体集う まちづくり意見交換”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 17. (2005年1月14日) 
  25. ^ “芳香、スイセン満開 鋸南・富山で見ごろ迎える”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 17. (2006年2月10日) 
  26. ^ “富山町の練馬区立岩井少年自然の家 教育施設なのに一般客 地元民宿業者ら反発”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 17. (1991年6月21日) 
  27. ^ “岩井駅前に新名所”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1993年4月5日) 
  28. ^ “伏姫と八房、寄り添って 「八犬伝」の里にブロンズ像”. 読売新聞 (読売新聞社): p. 26. (1993年4月6日) 
  29. ^ “散歩道 富山付近 文学 文学碑や歌碑が点在”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 26. (1993年11月26日) 
  30. ^ “八犬伝の世界出現へ 「伏姫籠穴」の周辺整備 町おこし目玉に 富山”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1995年1月6日) 
  31. ^ “伏姫篭穴に八つの霊玉 八犬伝の聖地整備進む 伝説にふさわしく 富山町”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1995年6月3日) 
  32. ^ “小説「南総里見八犬伝」の舞台 伏姫籠穴と周辺整備完成 富山町”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1997年5月17日) 
  33. ^ “伝説の主人公供養 富山で伏姫まつり ゆかりの地PR”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1993年4月10日) 
  34. ^ “富山町の恩田原遺跡 水田から銅製「古代印」 国府解明へ貴重な物証”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 1. (1997年1月20日) 
  35. ^ “恩田原古墳群出土の古代印 急きょ一般に公開”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 12. (1997年1月27日) 
  36. ^ 「安房の横穴10 -富山町谷口横穴群-」『館山市立博物館報』第13巻第4号、館山市立博物館、1995年3月、3頁。 
  37. ^ 「ふるさと探訪 秋空に満天のとどろき 平群の花火」『ニューライフちば』第246号、千葉県広報協会、1983年12月、20-23頁。 
  38. ^ “花火の中から牛フワリ 24日に天神社祭礼 富山町平群地区”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 27. (1993年10月19日) 
  39. ^ ““牛の花火”がユラユラ 酪農王国・富山で打ち上げ 見物人の笑い誘う”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 15. (1989年10月25日) 

関連項目

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