北府駅 (南越線)
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北府駅 | |
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きたごう KITAGŌ | |
◄福武口 (0.8 km) (1.6 km) 村国► | |
所在地 | 福井県武生市東元町 |
所属事業者 | 福井鉄道 |
所属路線 | 南越線 |
キロ程 | 0.8 km(社武生起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)6月7日 |
廃止年月日 | 1981年(昭和56年)4月1日 |
備考 | 貨物駅 |
北府駅(きたごうえき[1][2][3][4])はかつて福井県武生市東元町(現・越前市万代町)にあった福井鉄道南越線の駅である[4]。同線の全線廃止とともに廃駅となった。
福井県立武生高等学校、信越化学工業武生工場およびホクコン武生工場への最寄り駅だったが、廃止直前には朝の社武生行きが2本、夕方の粟田部行きが3本停車するだけで、それ以外の列車はすべて当駅を通過していた。
歴史
[編集]年表
[編集]- 1927年(昭和2年)6月7日:南越鉄道の駅として新設開業。
- 1941年(昭和16年)7月2日:会社合併により福武電気鉄道南越線の駅となる[5]。
- 1945年(昭和20年)8月1日:会社合併により福井鉄道南越線の駅となる[6]。
- 1981年(昭和56年)4月1日:南越線の全線廃止により廃駅となる[7][8]。
駅名について
[編集]福武線にある北府駅(きたごえき)とは別の駅であり、読み仮名も所在地も異なる。また、当駅が存在した時期の福武線北府駅は西武生駅を名乗っており、二つの「北府駅」が同時に存在したことはない。ただし、駅名標には「きたご」と記されていた[9]。地名としての「北府」もかつては「きたごう」だったが[10]、現在は「きたご」と読む。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線と貨物用引込線1線を有する旅客駅を兼ねる貨物駅だった。貨物としてはホクコン武生工場のコンクリートのホッパ車を取り扱っていた。
駅跡
[編集]駅の名をとどめるものは残っていない。村国方の日野川に歩道橋に改修された日野川南越線鉄橋が残る。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ 今尾恵介(監修)『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』 6 北信越、新潮社、2008年、25頁。ISBN 978-4-10-790024-1。
- ^ 寺田裕一『新 消えた轍-ローカル私鉄廃線跡探訪-』 7 北陸、ネコ・パブリッシング、2010年、121頁。ISBN 978-4-7770-1091-2。
- ^ 鉄道省 編 『鉄道停車場一覧. 昭和12年10月1日現在』、鉄道省、1937年、p.326(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ a b 日本国有鉄道営業局総務課 編 『停車場一覧. 昭和41年3月現在』、日本国有鉄道、1966年、p.348(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ^ 清水 2016, p. 6.
- ^ 清水 2016, p. 18.
- ^ 清水 2016, p. 33.
- ^ 安田就視・松本典久『DJ鉄ぶらブックス021 昭和の終着駅 北陸・信越編』交通新聞社、2017年6月7日、6頁。ISBN 978-4-330-78617-9。
- ^ 清水武『RM LIBRARY 206 福井鉄道(上)』ネコ・パブリッシング、2016年、14頁。ISBN 978-4-7770-5400-8。
- ^ 金田謙『帝国韓満地方名鑑』、自治館、1910年、p.486(国立国会図書館デジタルコレクション)
参考文献
[編集]- 清水武『RM LIBRARY 206 福井鉄道(上)』ネコ・パブリッシング、2016年10月1日。ISBN 978-4-7770-5400-8。
- 武生公会堂記念館 編『南越線開業100年 : 夏休み特別展』2014年7月18日。
- 福井鉄道『ありし日の南越線』1999年。