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北島兄弟

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北島兄弟(きたじまきょうだい)は、日本演歌デュオである。メンバーは2023年まで北島音楽事務所に所属していた北山たけし大江裕

経歴

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2018年、翌2019年は北山にとって歌手生活15周年、大江にとって歌手生活10周年という節目の年であり、2人で「全国を回りたい」と話し合い、師匠である北島三郎に相談を持ち掛けたところ、「いいじゃないか。お前たちは北島ファミリーの兄弟。『北島兄弟』という名前をあげるから、誠[注釈 1]にデュエット曲をお願いしてみろ」と背中を押されたことが結成の発端である[1]

2人からの依頼を受けた誠は2018年に楽曲を完成させるも、アレンジをする直前の同年3月に他界。誠の遺作となった[1]。楽曲はのちに「兄弟」に由来して「ブラザー」と名付けられ、北島兄弟のデビュー曲となった。

2018年7月6日、北島兄弟として中野サンプラザでコンサートを行った際に北山は「一度『北島』の名前をもらったらこっちのもんです」と笑わせ、「(北島)師匠の背中を見ながら兄弟で頑張りたい。年末に向けて良い結果を残して恩返ししたい」と発言した[2]

2018年8月15日、デビュー・シングル「ブラザー」をリリース。大江がソロ曲を出している日本クラウンと、北山がソロ曲を出しているテイチクエンタテインメントの2つのレーベルから同時発売された。カップリングには、日本クラウン版に大江のソロ曲、テイチク版に北山のソロ曲が、それぞれ収録されている。

2018年12月30日、第60回日本レコード大賞で「企画賞」を受賞[3]

2018年12月31日、第69回NHK紅白歌合戦の特別枠として北島の5年ぶりとなる紅白出演と共に北島兄弟の出演も決まり、デビュー曲「ブラザー」を歌唱した[4]

2019年2月25日、第2弾シングル「兄弟連歌」をリリース。今作も前作同様、クラウンから大江版、テイチクから北山版が同時発売され、カップリングにはそれぞれのソロ曲を収録。なお、北山版のカップリング曲「手紙」は「TAKESHI」名義で北山が作曲している。

2022年9月21日、3年半ぶりのシングル「俺節」をリリース。

ディスコグラフィ

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シングル

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# 発売日 曲順 タイトル 作詞 作曲 編曲 オリコン
最高順位[5]
規格品番
1 2018年
8月15日
01 ブラザー 大地土子 宮崎慎二 24位 CRCN-8174
(クラウン版)
02 ごきげんソング♪
(歌:大江裕)
丸山雅仁
篝火
(歌:北山たけし)
TECA-13865
(テイチク版)
2 2019年
2月25日
01 兄弟連歌 宮崎慎二 19位 CRCN-8230
(クラウン版)
02 ガラスの街
(歌:大江裕)
矢田部正
手紙
(歌:北山たけし)
大地土子 TAKESHI 矢野立美 TECA-13913
(テイチク版)
3 2022年
9月21日
01 俺節 土田世紀 原譲二 水谷竜緒 - CRCN-8510
02 素顔に咲く花 大地土子 宮崎慎二

脚注

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出典

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  1. ^ a b “北山たけしと大江裕の「北島兄弟」サブちゃん命名ユニットで紅白狙う”. 東スポWEB. (2018年7月7日). https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/71502 2024年10月8日閲覧。 
  2. ^ “北山たけし&大江裕で「北島兄弟」 師匠・サブちゃん次男の遺作を熱唱”. スポーツ報知. (2018年7月6日). https://hochi.news/articles/20180706-OHT1T50220.html?page=1 2024年10月8日閲覧。 
  3. ^ 第60回日本レコード大賞”. 公益社団法人 日本作曲家協会. 2024年10月8日閲覧。
  4. ^ “北島三郎“平成最後の紅白”出演!北山たけし&大江裕の「北島兄弟」も”. TV LIFE web. (2018年12月5日). https://www.tvlife.jp/entame/200582 2024年10月8日閲覧。 
  5. ^ 北島兄弟の作品”. ORICON NEWS. オリコン. 2024年10月8日閲覧。

注釈

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  1. ^ 北島の次男・大野誠。大地土子のペンネームで北島音楽事務所所属の歌手に楽曲提供している。

外部リンク

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