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前ヶ潮春夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
前ヶ潮 春夫
基礎情報
四股名 三野谷 春夫 → 前ヶ汐 春夫 → 前ヶ潮 春夫
本名 三野谷 春夫→清水 春夫
生年月日 1931年3月12日
没年月日 (1979-11-30) 1979年11月30日(48歳没)
出身 岐阜県大野郡上枝村(現在の同県高山市赤保木町)
身長 175cm
体重 88kg
BMI 28.73
所属部屋 高砂部屋
得意技 右四つ、下手投げ
成績
現在の番付 引退
最高位前頭18枚目
生涯戦歴 276勝256敗13休(41場所)
幕内戦歴 2勝13敗(1場所)
優勝 三段目優勝1回
データ
初土俵 1949年10月場所
入幕 1958年7月場所
引退 1959年9月場所
備考
2019年7月23日現在

前ヶ潮 春夫(まえがしお はるお、1931年3月12日 - 1979年11月30日)は、岐阜県大野郡上枝村(現在の同県高山市赤保木町)出身で高砂部屋に所属した大相撲力士。本名は三野谷 春夫(みのや はるお)→清水 春夫(しみず -)[1]。身長175cm、体重88kg。得意手は右四つ、下手投げ。最高位は東前頭18枚目(1958年7月場所)。

来歴・人物

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小学校3年生の時に母を病で亡くし、以後は、父の手1つで育てられた。

地元・上枝村の青年相撲で活躍していた頃、巡業で高山市内を訪れた横綱前田山に見出され、彼が所属する高砂部屋にスカウトされた[1]

1949年10月場所で初土俵を踏み、四股名を本名の「三野谷」から「前ヶ潮(ゲン担ぎとして改名、先輩の四股名をそのまま襲名)」と改めた1953年1月場所で三段目優勝を遂げ、幕下も4場所で突破して1954年3月場所で十両に昇進[1]

その後は主に十両中位から下位を往復していたが、十両在位19場所目の1958年5月場所では西十両筆頭の地位にて10勝5敗と大きく勝ち越し、翌7月場所で新入幕を果たした[1]

しかし同場所では、2勝13敗と惨敗して、1場所で十両へ逆戻り。ツラ相撲が目立ったためか、幕内は結局、この1場所しか務まらなかった[1]

それから間もなく幕下にまで陥落し、1959年9月場所後、28歳で廃業した[1]

1979年11月30日、逝去。48歳没。

主な戦績

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  • 通算成績:276勝256敗13休 勝率.519
  • 幕内成績:2勝13敗 勝率.133
  • 現役在位:41場所
  • 幕内在位:1場所
  • 各段優勝
    • 三段目優勝:1回(1953年1月場所)

場所別成績

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前ヶ潮 春夫
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1949年
(昭和24年)
x x x x (前相撲) x
1950年
(昭和25年)
東序ノ口4枚目
6–9 
x 西序二段19枚目
9–6 
x 西序二段3枚目
9–6 
x
1951年
(昭和26年)
東三段目33枚目
10–5 
x 東三段目15枚目
8–7 
x 西三段目13枚目
9–6 
x
1952年
(昭和27年)
西三段目4枚目
5–3 
x 西三段目3枚目
3–5 
x 東三段目7枚目
4–4 
x
1953年
(昭和28年)
東三段目6枚目
優勝
7–1
東幕下19枚目
6–2 
西幕下16枚目
5–3 
x 西幕下6枚目
5–3 
x
1954年
(昭和29年)
東幕下2枚目
6–2 
東十両16枚目
7–8 
東十両18枚目
8–7 
x 東十両16枚目
8–7 
x
1955年
(昭和30年)
東十両13枚目
9–6 
東十両8枚目
5–10 
西十両12枚目
7–8 
x 東十両13枚目
7–8 
x
1956年
(昭和31年)
西十両14枚目
9–6 
東十両10枚目
10–5 
西十両5枚目
5–10 
x 西十両12枚目
11–4 
x
1957年
(昭和32年)
西十両4枚目
5–10 
西十両9枚目
8–7 
西十両7枚目
7–8 
x 東十両9枚目
6–4–5 
東十両7枚目
9–6 
1958年
(昭和33年)
西十両6枚目
9–6 
西十両2枚目
8–7 
西十両筆頭
10–5 
東前頭18枚目
2–13 
東十両4枚目
4–11 
西十両13枚目
5–10 
1959年
(昭和34年)
東十両18枚目
8–7 
西十両17枚目
6–9 
東幕下筆頭
5–3 
西十両20枚目
6–9 
東幕下4枚目
引退
0–0–8
x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

幕内対戦成績

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力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数 力士名 勝数 負数
天津灘 0 1 小城ノ花 1 0 金ノ花 0 1 清恵波 0 1
鯉ノ勢 0 1 常錦 0 1 時津山 0 1 時錦 0 1
羽子錦 0 1 福乃海 1 0 福乃里 0 1 双ツ龍 0 1
星甲 0 1 若瀬川 0 1 若葉山 0 1

改名歴

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  • 三野谷 春夫(みのや はるお、1950年1月場所-1952年9月場所)
  • 前ヶ潮 春夫(まえがしお -、1953年1月場所・1953年5月場所-1959年9月場所)
  • 前ヶ汐 春夫(まえがしお -、1953年3月場所)

関連項目

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参考文献

[編集]

脚注

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  1. ^ a b c d e f ベースボールマガジン社『大相撲名門列伝シリーズ(3) 高砂部屋』p22