リディル
リディル | |||||||||
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欧字表記 | Ridill | ||||||||
品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牡 | ||||||||
毛色 | 栗毛 | ||||||||
生誕 | 2007年5月8日 | ||||||||
登録日 | 2009年7月16日 | ||||||||
抹消日 | 2012年11月23日 | ||||||||
父 | アグネスタキオン | ||||||||
母 | エリモピクシー | ||||||||
母の父 | ダンシングブレーヴ | ||||||||
生国 | 日本(北海道新冠町) | ||||||||
生産者 | ノースヒルズマネジメント | ||||||||
馬主 | 前田幸治 | ||||||||
調教師 | 橋口弘次郎(栗東) | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 12戦5勝 | ||||||||
獲得賞金 | 1億6557万1000円 | ||||||||
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リディルは日本の競走馬。おもな勝ち鞍は2009年のデイリー杯2歳ステークス、2011年のスワンステークス。
馬名の由来は北欧神話に出てくる剣名リジルから。母はエリモシックの全妹で現役時代7勝を挙げたエリモピクシー。
経歴
[編集]2009年(2歳)- 2010年(3歳)
[編集]2009年8月23日に小倉競馬場の新馬戦(芝1800メートル)でデビュー。2番人気の支持を受けたが、パドックで馬っ気を出すなどし、7着に終わる。鞍上に小牧太を迎えての未勝利戦では、やや評価を落とした2番人気ながらも好位から抜け出し初勝利を挙げる。
3戦目は10月17日のデイリー杯2歳ステークスに出走し1番人気に支持される。レースでは直線大外からの末脚(上がり3ハロン33秒8)で、ゴール前でエイシンアポロンを捕らえ重賞初制覇。次走は朝日杯フューチュリティステークスを予定していたが、11月13日に放牧先の鳥取県・大山ヒルズで左第1趾骨複骨折を発症し、11月16日に栗東トレーニングセンター競走馬診療所で螺子固定術による整復手術が行われた[1][2]。全治まで1年以上かかり、2010年を棒に振った[2]。
2011年(4歳)
[編集]ニューイヤーステークスに登録を行ったものの除外され、白富士ステークスで復帰[3]し2着、洛陽ステークスでも2着となった。大阪杯では先団を追走したが直線で伸びあぐねて8着に終わった。谷川岳ステークスでは3番手に付けると、残り400mあたりで先頭に立ち後続の追撃を振り切って勝利した。次走の安田記念では中団追走も直線で伸び切れず7着に終わった。米子ステークスでは好スタートから押し出されるように先頭に立つが、3番手に下げると直線で前を捕らえ、最後に大外から伸びたスピリタスを3/4馬身差しのぎ勝利した。スワンステークスでは道中好位を追走すると、直線で逃げ粘るジョーカプチーノを捕らえ1馬身1/4差をつけて快勝した。本番のマイルチャンピオンシップは好位集団でレースを進めたが引っ掛かってしまい14着と大敗した。阪神カップでは好位に控えたが直線で伸びず11着に終わった。
2012年は2月に左前脚球節炎を発症[4]したこともあり一度も出走せず、11月23日に競走馬登録を抹消された[5]。引退後は福島県南相馬市の大瀧馬事苑で乗馬となる[6]。
競走成績
[編集]競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭数 | オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) |
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2009. 8.23 | 小倉 | 2歳新馬 | 芝1800m(良) | 12 | 4.5( 2人) | 7着 | 1:51.0 (35.4) | 0.8 | 幸英明 | 54 | リルダヴァル | |
9.13 | 阪神 | 2歳未勝利 | 芝1600m(稍) | 16 | 6.8( 2人) | 1着 | 1:34.8 (34.6) | -0.3 | 小牧太 | 54 | (フォースフルバイオ) | |
10.17 | 京都 | デイリー杯2歳S | JpnII | 芝1600m(良) | 13 | 2.9( 1人) | 1着 | 1:33.7 (33.8) | -0.0 | 小牧太 | 55 | (エイシンアポロン) |
2011. 1.29 | 東京 | 白富士S | OP | 芝2000m(良) | 10 | 6.2( 3人) | 2着 | 2:01.1 (33.3) | 0.0 | 内田博幸 | 55 | カリバーン |
2.20 | 京都 | 洛陽S | OP | 芝1600m(稍) | 16 | 1.7( 1人) | 2着 | 1:35.3 (36.4) | 0.7 | 小牧太 | 56 | キングストリート |
4. 3 | 阪神 | 産経大阪杯 | GII | 芝2000m(良) | 15 | 13.9( | 6人)8着 | 1:58.6 (35.4) | 0.8 | 武豊 | 57 | ヒルノダムール |
5. 1 | 新潟 | 谷川岳S | OP | 芝1600m(稍) | 15 | 3.0( 1人) | 1着 | 1:32.8 (34.1) | -0.2 | 中舘英二 | 56 | (スズジュピター) |
6. 5 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 34.2(12人) | 7着 | 1:32.3 (34.3) | 0.3 | 中舘英二 | 58 | リアルインパクト |
7. 3 | 京都 | 米子S | OP | 芝1600m(良) | 11 | 1.5( 1人) | 1着 | 1:33.3 (33.3) | -0.1 | 小牧太 | 56 | (スピリタス) |
10.29 | 京都 | スワンS | GII | 芝1400m(良) | 18 | 3.1( 1人) | 1着 | 1:19.4 (33.6) | -0.2 | 小牧太 | 57 | (ジョーカプチーノ) |
11.20 | 京都 | マイルCS | GI | 芝1600m(稍) | 18 | 4.5( 2人) | 14着 | 1:35.0 (36.1) | 1.1 | 小牧太 | 57 | エイシンアポロン |
12.17 | 阪神 | 阪神C | GII | 芝1400m(良) | 18 | 4.7( 2人) | 11着 | 1:21.5 (35.9) | 1.0 | 小牧太 | 57 | サンカルロ |
血統
[編集]リディルの血統サンデーサイレンス系 / 5代目までに生じたクロスなし | (血統表の出典) | |||
父 アグネスタキオン 1998 栗毛 |
父の父 *サンデーサイレンスSunday Silence 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason | |
Cosmah | ||||
Wishing Well | Understanding | |||
Mountain Flower | ||||
父の母 アグネスフローラ1987 鹿毛 |
*ロイヤルスキー | Raja Baba | ||
Coz o'Nijinsky | ||||
アグネスレディー | *リマンド | |||
イコマエイカン | ||||
母 エリモピクシー 1998 鹿毛 |
*ダンシングブレーヴ Dancing Brave 1983 鹿毛 |
Lyphard | Northern Dancer | |
Goofed | ||||
Navajo Princess | Drone | |||
Olmec | ||||
母の母 エリモシューテング1984 黒鹿毛 |
*テスコボーイ | Princely Gift | ||
Suncourt | ||||
*デプグリーフ | Vaguely Noble | |||
*デプス F-No.9-f |
- 母の全姉にエリザベス女王杯を制したエリモシックがいる。
- 半弟に2011年デイリー杯2歳ステークスなど重賞6勝のクラレント(父ダンスインザダーク)、2015年京阪杯を制したサトノルパン(父ディープインパクト)がいる。
- 全弟に2015年マイラーズカップ、関屋記念を制したレッドアリオンがいる。
脚注
[編集]- ^ “リディルが放牧先で骨折”. netkeiba (2009年11月18日). 2009年11月18日閲覧。
- ^ a b “大ショック!クラシック候補リディル全治1年”. スポニチ (2009年11月19日). 2009年11月19日閲覧。
- ^ “ダノンシャンティの復帰2戦目は京都記念に決定”. umajin (2011年1月18日). 2011年1月23日閲覧。
- ^ “リディル左前脚球節炎で秋まで休養”. 日刊スポーツ (2012年2月29日). 2012年11月23日閲覧。
- ^ “重賞2勝馬リディルが引退、乗馬に”. ウマニティ. 2022年6月25日閲覧。
- ^ “リディル号が競走馬登録抹消”. 日本中央競馬会 (2012年11月23日). 2012年11月23日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- リディル - 競走馬のふるさと案内所