マインド・ボム
『マインド・ボム』 | ||||
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ザ・ザ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | オルタナティヴ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | エピック・レコード | |||
プロデュース |
ウォーン・リヴゼイ&マット・ジョンソン(#1, #2, #4, #5) ロリ・モシマン&マット・ジョンソン(#3, #6, #7, #8) | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ザ・ザ アルバム 年表 | ||||
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『マインド・ボム』(Mind Bomb)は、イングランドのロック・バンド、ザ・ザが1989年に発表した3作目(当初マット・ジョンソン名義で発売された『バーニング・ブルー・ソウル』を含めれば4作目)のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]ザ・ザは基本的にマット・ジョンソンのソロ・プロジェクトだったが、本作ではジョニー・マー(元ザ・スミス)、ジェームズ・エラー、デヴィッド・パーマー(元ABC)を正式メンバーに迎えたバンド形態で制作された[8]。なお、ジョンソンはマーがザ・スミスを結成した頃からの知り合いで、しばらく連絡が途絶えていたが、既に本作の制作に着手していた頃、イギー・ポップのライヴ会場でマーと再会を果たし、そのままバンド加入を持ちかけたという[9]。
「アルマゲドン・デイズ」はイスラム教とキリスト教の対立による最終戦争を描いた曲で、本作からの先行シングル候補だったが、当時はサルマン・ラシュディの小説『悪魔の詩』がムスリム社会で物議を醸しており、シングル・リリース予定日の前週にイランの最高指導者ルーホッラー・ホメイニーがラシュディの死刑を宣告する事態となったため、レーベルの判断で急遽「ビートゥン・ジェネレーション」が先行シングルに変更された[10]。なお、「アルマゲドン・デイズ」は最終的に本作からの第3弾シングルとなった。
反響・評価
[編集]全英アルバムチャートでは9週トップ100入りして最高4位を記録し、ザ・ザ初の全英トップ10アルバムとなった[2]。ニュージーランドでは1989年6月18日のアルバム・チャートで初登場5位となり、翌週には最高3位を記録して、12週連続でトップ50入り(うち8週はトップ10入り)するヒットとなった[1]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「厳粛な内容で、ダンス・ミュージックに影響を受けたロックとしては最上位」と評している[11]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はマット・ジョンソン作。
- グッド・モーニング・ビューティフル "Good Morning, Beautiful" – 7:31
- アルマゲドン・デイズ "Armageddon Days Are Here (Again)" – 5:40
- バイオレンス・オブ・トゥルース "The Violence of Truth" – 5:41
- キングダム・オブ・レイン "Kingdom of Rain" – 5:52
- ビートゥン・ジェネレーション "The Beat(en) Generation" – 3:06
- オーガスト&セプテンバー "August & September" – 5:46
- グラヴィテイト・トゥ・ミー "Gravitate to Me" (Matt Johnson, Johnny Marr) – 8:10
- ビヨンド・ラヴ "Beyond Love" – 4:21
シングル
[編集]本作からのシングルのチャート最高順位を示す。
タイトル | イギリス[12] | オーストラリア[5] | ニュージーランド[1] |
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ビートゥン・ジェネレーション | 18位 | 50位 | 4位 |
グラヴィテイト・トゥ・ミー | 63位 | - | 27位 |
アルマゲドン・デイズ | 70位 | - | - |
参加ミュージシャン
[編集]- マット・ジョンソン - ボーカル、ピアノ、キーボード、メロディカ、アコースティック・ギター、ディストーション・ギター、テープ操作
- ジョニー・マー - ギター、ハーモニカ
- ジェームズ・エラー - ベース
- デヴィッド・パーマー - ドラムス
アディショナル・ミュージシャン
- シネイド・オコナー - ボーカル(on #4)
- ウォーン・リヴゼイ - キーボード(on #1, #4)、バンジョー(on #2)、ストリングス&クワイア・アレンジ(on #2)、アコースティック・ギター(on #4, #5)、バッキング・ボーカル(on #5)
- ウィックス・ウィッケンズ - ハモンドオルガン(on #3, #8)、ピアノ(on #5, #6, #8)、アコーディオン(on #5)
- ダニー・トンプソン - アップライト・ベース(on #6)
- パンディット・ディネッシュ - パーカッション(on #1)
- ダニー・カミングス - コンガ(on #4)、パーカッション(on #6, #7, #8)
- ペドロ・ハルデマン - ボンゴ(on #4)、ウォーター・パーカッション(on #7)
- マーク・フェルサム - エレクトリック・ハーモニカ(on #1, #3)、ハーモニカ(on #5)
- クリス・ホワイト、フィル・トッド - テナー・サクソフォーン(on #1)
- サラ・ホーマー - クラリネット(on #6)
- ダイ・プリチャード - バスクラリネット(on #6)
- ヒラリー・ストラー - オーボエ(on #6)
- アシュレイ・スレイター - トロンボーン(on #7)
- ジョン・イーコット - フリューゲルホルン(on #8)
- ギャヴィン・ライト - フィドル、ストリングス・リーダー(on #2)
- The Astari String Orchestra - ストリングス(on #2)
- アンドリュー・ポピー - ストリングス・アレンジ、指揮(on #6)
- エリザベス・ペリー - ストリングス・リーダー(on #6)
- ジョン・マッカーシー - クワイア・リーダー(on #2)
- The Ambrosian Singers - クワイア(on #2)
- エスメ・リヴゼイ - ボイス(on #1)
- ジェフ・フォスター - バッキング・ボーカル(on #5)
脚注
[編集]- ^ a b c charts.org.nz - The The - Mind Bomb
- ^ a b THE THE | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ Offizielle Deutsche Charts
- ^ swedishcharts.com - The The - Mind Bomb
- ^ a b australian-charts.com - The The - Mind Bomb
- ^ The The - Mind Bomb - dutchcharts.nl
- ^ “The The - Awards”. AllMusic. 2015年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月3日閲覧。
- ^ Ankeny, Jason. “The The - Biography & History”. AllMusic. 2019年12月3日閲覧。
- ^ Bonner, Michael (2016年7月21日). “The The's Matt Johnson interviewed: "I was hallucinating giant spiders!"”. Uncut. 2019年12月3日閲覧。
- ^ 新谷洋子 (2012年10月23日). “ザ・ザ『マインド・ボム』”. 花の絵. 2019年12月3日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Mind Bomb - The The”. AllMusic. 2019年12月3日閲覧。
- ^ THE THE | full Official Chart History | Official Charts Company