ダニー・トンプソン

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ダニー・トンプソン

ダニー・トンプソンDanny Thompson1939年4月4日 - )は、イギリスダブルベース奏者である。

リチャード・トンプソン(Richard Thompson、姻戚関係は無い)やジョン・マーチン(John Martyn)の他、ロイ・オービソン、フレディー・アンド・ドラマーズ(Freddie and the Dreamers)、タビー・ヘイズ、ロニー・スコット(Ronnie Scott)、トム・パクストン(Tom Paxton)、ケイト・ブッシュらがいる。

5年程、アレクシス・コーナーが率いる「アレクシス・コーナーズ・ブルース・インコーポレイティッド」(Alexis Korner's Blues Incorporated)で活動の後、イギリスのフォークロックバンドペンタングル設立のメンバーとなる。1987年以降、4枚のソロアルバムも発表している。1990年、イスラム教に入信した。

活動の記録[編集]

ダニー・トンプソンは、1939年のデヴォン州テインマス生まれ。父親は鉱夫であり、第二次世界大戦が始まるとイギリス海軍の潜水艦組員になった。6歳の頃に一家はロンドンへと移り、バタシーの労働階級地区で育つ。学校ではサッカーが得意でチェルシーFC(それ以来ずっと応援している)のジュニアでプレーしていた。またダブルベースを選ぶまで、ギターマンドリントランペットトロンボーンを学んだ。

ダニー・トンプソンのスタイルはジャズ指向である。即興スタイルは極めて特徴的で一度聴けば彼の演奏と分かる。規則的に、高音域の音型の様に唸るような弦の音を響かせ演奏を支える。また、大きな動作で弓を使うこと、そして特に、とどろく低音と同様に不気味な鋭い音を作り出すことでも有名である。

自身が発表したアルバムの中で最も特徴な収録曲は、現在のところ、リチャード・トンプソン(en:Richard Thompson)との演奏である。米PBSの音楽番組「オースティン・シティ・リミッツ」(Austin City Limits)シリーズの、「Mirror Blue」、「The Old Kit Bag」、コンサートDVDリリース「Richard Thompson Live in Austin Texas」)などがある。

1980年代初期には、絶滅の危機に瀕した哺乳類の為に働いたジョン・アスピノールのパイオニア・ワークのドキュメンタリー映画(この映画は2つの賞を受賞)に音楽を提供するなど、ドキュメンタリー映画制作者のロイ・デベレル(Roy Deverell)とじっくりと働いた。

ビクトリア[編集]

ダニー・トンプソンのベース演奏の最初の経験はスキッフルのグループとの演奏である。その頃はティーチェスト(茶箱)・ベースを演奏していた。1960年代の始め頃、バタシーに住むある老人から£5で中古のダブルベースを譲り受けた。そのベースはもっと価値のあるものだったのが、どうしても弾きたいという気持に答えてくれたのだった。

彼はそれに「ビクトリア」(Victoria)と名付け、以来ずっと使い続けている。このベースはフランスの弦楽器制作者ガン(Gand)の1865年の作であった。

エピソード[編集]

多くのミュージシャンと同様に、ダニー・トンプソンは酒癖が悪いので有名である。ジョン・マーチンと組んでいた頃に起こした事件は今も語り草になっている。例えば、ある日、マーチンはトンプソンとホテルの部屋で酒を飲み、飲み過ぎで気を失った。翌朝マーチンが目を覚ますと、床の敷物の下に頭だけを出して釘付けにされていたのだった。ダニー・トンプソンは自由にしてくれと頼むマーチンを無視し、朝食を摂ると仕事に出かけてしまった。

ディスコグラフィー[編集]

アレクシス・コーナーズ・ブルース・インコーポレイティッド[編集]

  • Red Hot From Alex (1964)
  • Live At The Cavern (1964)
  • Sky High (1966)
  • Blues Incorporated (1967)
  • I Wonder Who (1967)
  • A New Generation of Blues (1968)

ペンタングル[編集]

  • The Pentangle (1968)
  • Sweet Child (1968)
  • Basket Of Light (1969)
  • Cruel Sister (1970)
  • Reflection (1971)
  • Solomon’s Seal (1972)

ダニー・トンプソン[編集]

  • Whatever (1987)
  • Whatever Next (1989)
  • Elemental (1990)
  • Whatever’s Best (1995)
  • Danny Thompson & Peter Knight (1995)

その他[編集]

ダニートンプソンは長い音楽活動において何十ものアルバム制作に参加している。ここに示すものはその一部に過ぎない。

The Dreaming (1982); Hounds Of Love (1985)
The Dark Gift Of Time (1998); An Equal Love (2001)
Don’t Think Twice (1992); Dark End Of The Street (1995)
Five Leaves Left (1969)
Marvin The Mandolin Man (1992)
North Country Maid (1966); The World Of Marianne Faithful (1970)
Folk Blues & Beyond (1965); Large As Life & Twice As Natural (1968); Hat (1969); Fire In The Soul (1999)
Baptist Hospital (1995)
Earth Song/Ocean Song (1971)
The 5000 Spirits (1967); Hard Rope & Silken Twine (1973)
Birthday Blues (1969); Moonshine (1972); L.A. Turnaround (1974); Avocet (1979); Sketches (1990)
The Book of Secrets (1997); Live in Paris and Toronto (1999)
Hoodoo (1991)
Congratulations (1968)
Every Picture Tells A Story (1971)
Light Of Love (1974); Zinc Alloy & The Hidden Riders (1974)
Tudor Lodge (1971)
I’m Alright (1985); More Love Songs (1986); Therapy (1989)

外部リンク[編集]