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フライング・イン・ア・ブルー・ドリーム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『フライング・イン・ア・ブルー・ドリーム』
ジョー・サトリアーニスタジオ・アルバム
リリース
録音 カリフォルニア州バークレー ファンタジー・スタジオ、カリフォルニア州サンフランシスコ ハイド・ストリート・スタジオ、ディファレント・ファー、コースト・レコーダーズ、アルファ&オメガ・レコーディング[3]
ジャンル ハードロックインストゥルメンタル・ロック
時間
レーベル Relativity Records
エピック・レコード(リイシュー)
プロデュース ジョー・サトリアーニ、ジョン・クニベルティ
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 7位(ニュージーランド[4]
  • 21位(オーストラリア[5]
  • 23位(アメリカ[6]
  • 34位(スウェーデン[7]
  • 76位(オランダ[8]
  • ゴールドディスク
  • ゴールド(RIAA[9]
  • ジョー・サトリアーニ アルバム 年表
    ドリーミング #11 (EP)
    (1988年)
    フライング・イン・ア・ブルー・ドリーム
    (1989年)
    ジ・エクストリーミスト—極—
    (1992年)
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    フライング・イン・ア・ブルー・ドリーム』(Flying in a Blue Dream)は、アメリカ合衆国のギタリスト、ジョー・サトリアーニ1989年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    サトリアーニの過去の作品は全編インストゥルメンタルだったが、本作では18曲中6曲で、サトリアーニ自身がボーカルも兼任した[10]。本作は約65分に及ぶ大作となり、サトリアーニはそれに関して「もし6曲のボーカル・トラックと4曲のインストゥルメンタル・トラックから成るアルバムだったら、"Strange"のような曲が生かされない」「ボーカル・トラックとインストゥルメンタル・トラックのバランスは、どう弄ってみても、結局は全18曲とも収録するのが一番だった」と語っている[1]

    「アイ・ビリーヴ」は、サトリアーニの父が余命いくばくもなかった頃の辛い心境が反映された曲で[11]サイモン・フィリップスがドラムスで参加しており[3]、サトリアーニとフィリップスは本作のリリースに先がけて、ミック・ジャガーが1988年に日本とオーストラリアで行ったツアーでも共演している[12]。2部構成のインストゥルメンタル「ザ・フォゴットゥン」は、サトリアーニ曰く「地球の自然界における複雑な生存競争」を音楽として表現した曲で、パート2では自然界と人類の関係性を描写したという[1]

    反響

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    母国アメリカでは1989年12月2日付のBillboard 200で23位に達し、自身2作目の全米トップ40アルバムとなって[6]、1990年1月にはRIAAによりゴールドディスクの認定を受けた[9]。ニュージーランドのアルバム・チャートでは19週トップ50入りして最高7位を記録し、2022年現在、同国における自身唯一のトップ10アルバムとなっている[4]

    評価

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    第33回グラミー賞では、本作が最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた[13]

    フィル・カーターはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「サトリアーニの歌声は特段優れているわけではないが、アコースティック色が強く高揚感のある"I Believe"を筆頭に、彼の創造する音楽と実に調和している」と評している[10]。また、広瀬和生は『BURRN!』誌1989年12月号のレヴューにおいて100点満点中82点を付け、サトリアーニの演奏に関して「彼のプレイは本当に多彩だし、そのギター・ワークは活き活きとした感情を伝えてくれる」、ボーカル・ナンバーに関して「速弾きがたっぷりと楽しめるスピーディーな3やファンキーな5、ZZ TOP風の8等々、味のあるヴォーカルが聴ける」と評している[2]

    収録曲

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    全曲ともジョー・サトリアーニ作。

    1. フライング・イン・ア・ブルー・ドリーム - Flying in a Blue Dream - 5:22
    2. ザ・ミスティカル・ポテト・ヘッド・グルーヴ・シング - The Mystical Potato Head Groove Thing - 5:09
    3. キャント・スロー・ダウン - Can't Slow Down - 4:49
    4. ヘッドレス - Headless - 1:30
    5. ストレンジ - Strange - 5:02
    6. アイ・ビリーヴ - I Believe - 5:54
    7. ワン・ビッグ・ラッシュ - One Big Rush - 3:26
    8. ビッグ・バッド・ムーン - Big Bad Moon - 5:15
    9. ザ・フィーリング - The Feeling - 0:50
    10. ザ・フォン・コール - The Phone Call - 3:01
    11. デイ・アット・ザ・ビーチ(ニュー・レイズ・フロム・アン・エインシェント・サン) - Day at the Beach (New Rays from an Ancient Sun) - 2:03
    12. バック・トゥ・シャラ-バル - Back to Shalla-Bal - 3:14
    13. ライド - Ride - 4:56
    14. ザ・フォゴットゥン(パート1) - The Forgotten (Part One) - 1:12
    15. ザ・フォゴットゥン(パート2) - The Forgotten (Part Two) - 5:07
    16. ザ・ベルズ・オブ・ラル(パート1) - The Bells of Lal (Part One) - 1:19
    17. ザ・ベルズ・オブ・ラル(パート2) - The Bells of Lal (Part Two) - 4:07
    18. イントゥ・ザ・ライト - Into the Light - 2:30

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b c Giles, Jeff (2015年10月30日). “A Look Back at Joe Satriani's 'Flying in a Blue Dream'”. Ultimate Classic Rock. Townsquare Media. 2022年11月2日閲覧。
    2. ^ a b 『BURRNIN' VINYL VOL.3』バーン・コーポレーション、1991年9月25日、178頁。ISBN 4-401-61348-1 
    3. ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
    4. ^ a b charts.org.nz - Joe Satriani - Flying In A Blue Dream
    5. ^ australian-charts.com - Joe Satriani - Flying In A Blue Dream
    6. ^ a b Joe Satriani Chart History - Billboard 200”. Billboard. 2022年11月2日閲覧。
    7. ^ swedishcharts.com - Joe Satriani - Flying In A Blue Dream
    8. ^ Joe Satriani - Flying In A Blue Dream - dutchcharts.nl
    9. ^ a b Gold & Platinum”. RIAA. 2022年11月2日閲覧。
    10. ^ a b Carter, Phil. “Joe Satriani - Flying in a Blue Dream Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年11月2日閲覧。
    11. ^ Prato, Greg (2015年6月19日). “Joe Satriani: Songwriter Interviews”. Songfacts. 2022年11月2日閲覧。
    12. ^ Primitive Cool - Mick Jagger”. mickjagger.com. 2022年11月2日閲覧。
    13. ^ Joe Satriani - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2022年11月2日閲覧。

    外部リンク

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