ブラック・スワンズ・アンド・ワームホール・ウィザーズ

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ブラック・スワンズ・アンド・ワームホール・ウィザーズ
ジョー・サトリアーニスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハードロックインストゥルメンタル・ロック
時間
レーベル エピック・レコード
プロデュース ジョー・サトリアーニ、マイク・フレイザー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 32位(オランダ[1]
  • 34位(スイス[2]
  • 35位(イタリア[3]
  • 39位(フランス[4]
  • 45位(アメリカ[5]
  • 62位(イギリス[6]
  • 65位(オーストリア[7]、ベルギー・ワロン地域[8]
  • 77位(ベルギー・フランデレン地域[9]
  • 85位(ドイツ[10]
  • 264位(日本[11]
  • ジョー・サトリアーニ アルバム 年表
    ライヴ・イン・パリ:アイ・ジャスト・ワナ・ロック
    (2010年)
    ブラック・スワンズ・アンド・ワームホール・ウィザーズ
    (2010年)
    サッチュレイテッド:ライヴ・イン・モントリオール
    (2012年)
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    ブラック・スワンズ・アンド・ワームホール・ウィザーズ』(Black Swans and Wormhole Wizards)は、アメリカ合衆国のギタリスト、ジョー・サトリアーニ2010年に発表した13作目のスタジオ・アルバム

    背景[編集]

    サトリアーニは当時チキンフットのメンバーとしても活動しており、本作のミキシングが終了するとすぐに帰宅して、チキンフット用のデモ・レコーディングに取りかかったという[12]。本作のレコーディングでは、長年にわたりサトリアーニと共演してきたドラマーのジェフ・キャンピテリに加えて、新メンバーのマイク・ケネリー(キーボード/元フランク・ザッパ・バンド、スティーヴ・ヴァイ・バンド)とアレン・ウィットマン(ベース)が起用された[13]。サトリアーニは自分のキーボード・プレイに関して「私はコードを弾けるだけ」と考え、自身のメロディに対抗できるレベルのピアニストを求めてケネリーに白羽の矢を立てたと語っている[12]

    反響・評価[編集]

    アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200では45位に達し、『クリスタル・プラネット』(1998年)以来12年ぶりの全米トップ50入りを果たした[5]。また、『ビルボード』のハード・ロック・アルバム・チャートでは5位、ロック・アルバム・チャートでは14位を記録した[5]

    イギリスでは2010年10月16日付の全英アルバムチャートで62位を記録するが、翌週にはトップ100圏外に落ちた[6]。オランダのアルバム・チャートでは32位に達し、同国において初のトップ40入りを果たした[1]

    Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「チキンフットのヘヴィなパーティー・ロックから、できる限り離れてみせた、純然たるギター・プログ」「熱狂できるレコードではなく、むしろ描写力やきめ細かさを味わうべきレコードで、偉大なロック・ギタリストの1人による成熟した作品である」と評している[14]

    収録曲[編集]

    全曲ともジョー・サトリアーニ作曲。

    1. プリモニション - Premonition - 3:52
    2. ドリーム・ソング - Dream Song - 4:48
    3. ピリック・ビクトリア - Pyrrhic Victoria - 5:08
    4. ライト-イヤーズ・アウェイ - Light Years Away - 6:11
    5. ソリテュード - Solitude - 0:57
    6. リトルワース・レーン - Littleworth Lane - 3:46
    7. ザ・ゴールデン・ルーム - The Golden Room - 5:19
    8. トゥー・サイズ・トゥ・エヴリ・ストーリー - Two Sides to Every Story - 4:10
    9. ワームホール・ウィザーズ - Wormhole Wizards - 6:27
    10. ウィンド・イン・ザ・トゥリーズ - Wind in the Trees - 7:42
    11. ゴッド・イズ・クライング - God Is Crying - 4:52

    日本盤ボーナス・トラック[編集]

    1. ハートビーツ - Heartbeats - 3:30
    2. ロンギング - Longing - 3:55

    参加ミュージシャン[編集]

    脚注[編集]