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ファイアー・アンド・レイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「ファイアー・アンド・レイン」
ジェームズ・テイラーシングル
初出アルバム『スウィート・ベイビー・ジェイムス
B面 天国のように
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 ロサンゼルス、サンセット・サウンド(1969年12月)
ジャンル フォークロック
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
作詞・作曲 ジェームズ・テイラー
プロデュース ピーター・アッシャー
チャート最高順位
ジェームズ・テイラー シングル 年表
スウィート・ベイビー・ジェイムス
(1970年5月)
ファイアー・アンド・レイン
(1970年8月)
思い出のキャロライナ
(再発)
(1970年10月)
ミュージックビデオ
「Fire and Rain」 - YouTube
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ファイアー・アンド・レイン」(Fire and Rain)は、ジェームズ・テイラー1970年に発表した楽曲。テイラーの代表作の一つ。

ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500(2021年版)では146位にランクされている[2]

概要

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1968年、テイラーがファースト・アルバム『ジェームス・テイラー』の録音をロンドンで行っていたとき、子供の頃の友人だったスザンヌ・シュナー(Suzanne Schnerr)が自殺する[3]。テイラーが契約を結んだ会社は何といってもビートルズが設立したアップル・レコードであり、彼の成功を望んだ故郷の友人らはそのことをテイラーに長い間知らせなかった。彼がスザンヌの死を知ったのは6か月後のことだった。

この時の友人の自殺や、テイラーがダニー・コーチマーらと組んだバンド、ザ・フライング・マシーンの崩壊とそれに伴う抑うつ、自身の麻薬中毒などが歌詞に反映されている(例.Sweet dreams and Flying Machines in pieces on the ground.[4]

1969年10月、アメリカに戻ったテイラーはワーナー・ブラザース・レコードと契約[5]。同年12月、ロサンゼルスのサンセット・サウンドでセカンド・アルバムのためのレコーディングを行った。ドラムズはラス・カンケル。ピアノはキャロル・キング。ダブル・ベースはボビー・ウェスト。

1970年2月発売の『スウィート・ベイビー・ジェイムス[6]に収録された。同年8月にシングルカットされ[1]、10月31日から11月14日にかけて3週連続でビルボード・Hot 100の3位を記録した[7][8][9]。ビルボード・イージーリスニング・チャートで7位を記録し、1970年の年間チャートで67位を記録した。カナダでは2位を記録した。

キャロル・キングは、「君の友だち」は本作品で繰り返される「I've seen lonely times when I could not find a friend.」に対する返歌だと証言している[10]

1970年10月16日にバンクーバーで行ったチャリティ・コンサートでのライブ音源が2009年11月発売の『アムチトカ』に収められた。また、2007年11月にキャロル・キングとロサンゼルスで行ったコンサートのライブ音源が2010年5月発売の『Live at the Troubadour』に収められた。

パロディ

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1994年2月、テレビアニメ「ザ・シンプソンズ」シーズン5のエピソード「ホーマー宇宙へ行く(原題:Deep Space Homer)」にテイラーが本人役で出演しているが、宇宙飛行士としてスペースシャトルに搭乗したホーマー・シンプソンと、シャトルに同乗していたバズ・オルドリンアポロ11号のパイロットで、テイラーと同じく本人役でゲスト出演していた)に向けて本曲を演奏するシーンがある。歌詞の"Sweet dreams and flying machines in pieces on the ground"が、スペースシャトルの墜落を想起させる事に気づいたテイラーが、"Sweet dreams and flying machines, flying safely through the air"と歌い直すパロディになっている。

2015年11月にテイラーが「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」にゲスト出演した際には、本曲を発表した1970年以降のアメリカの大衆文化を織り込んだ替え歌を披露している。

カバー・バージョン

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アーティスト名 レコード
1970年 ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ Blood, Sweat & Tears 3
1970年 ジョニー・リバーズ&フレンズ シングル
1970年 ジョージィ・フェイム シングル
1970年 アン・マレー Honey, Wheat and Laughter
1970年 ブーツ・ランドルフ 『Boots with Brass』
1971年 ジョン・デンバー Poems, Prayers & Promises
1971年 サミー・スミス 『Lonesome』
1971年 スキータ・デイヴィス 『Love Takes a Lot of My Time』
1971年 シェール Chér
1971年 ボビー・ウーマック 『Communication』
1971年 グラディス・ナイト&ザ・ピップス 『Standing Ovation』
1971年 アイズレー・ブラザーズ Givin' It Back
1971年 リック・ウェイクマン Piano Vibrations
1971年 クリス・コナー 『Sketches』
1971年 イーディ・ゴーメ 『It Was a Good Time』[11]
1972年 アニタ・ブライアント 『Naturally』
1973年 ルー・ロウルズ 『A Man of Value』
1974年 クリフ・リチャード 『Help It Along』
1974年 ナナ・ムスクーリ 『Nana's Book of Songs』
1976年 アル・ジャロウ 『Glow』
1987年 ボビー・ダーリン Live at the Desert Inn』(録音は1971年)
1991年 バッドランズ 『Voodoo Highway』
1997年 ミー・ファースト・アンド・ザ・ギミー・ギミーズ Have a Ball
2004年 畠山美由紀 『LIVE AT GLORIA CHAPEL -The Great American Songbook-』

脚注

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